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WTI原油 【見通し・予想・動向】大口が爆買い!!長期下落トレンドラインを明確に上抜け60ドルを目指す展開に!?テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年2月12日(金)の週を終えて

2021年2月8日(月)から2月12日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。

  • API、EIAの最新の在庫の状況
  • 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。

この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。

たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。

それでは、各章を見ていきましょう。

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WTI原油 見通し 予想 動向(2021年2月12日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. 原油の在庫状況
  2. ファンダメンタル分析
  3. テクニカル分析
  4. ポジション状況
  5. 週の終値の動向

WTI原油の在庫状況

API在庫の状況

1-API在庫-一覧表-2021年2月12日の週を終えて
1-API在庫-一覧表-2021年2月12日の週を終えて

原油在庫が凄い減り、ガソリンの在庫が増えている。

市場ではガソリンの在庫の増えには反応していない。

EIA在庫の状況

2-EIA在庫-一覧表-2021年2月12日の週を終えて
2-EIA在庫-一覧表-2021年2月12日の週を終えて

原油在庫の減りが予想を上回る結果に!
ガソリンはAPIと同様に増えているが市場ではネタにされず…。

原油の在庫の状況 まとめ

市場ではガゾリン在庫の増えは無視して
原油在庫の減りに方に着目して価格を押し上げてる印象です。

WTI原油 ファンダメンタルズ分析

2021年2月8日(月曜日)から2月12日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。

この1週間でインパクトのあった出来事は

  • テスラがビットコインに15億投資する報道が流れドル安が加速し、ドル建て商品の原油が割安との見方で買われる
  • サウジアラビアがアジア向けの月間原油価格を据え置き(もともとは価格を下げる予定だった)
  • 新型コロナワクチン接種の進展から新型コロナウイルスの新規感染者数が減少し、石油需要回復期待から原油が買われている
  • イラクの要人発言で原油価格が上昇すればサウジアラビアの自主減産は止まると発言し、利益確定売りに押される
  • OPEC月報が公表され2021年の世界の原油需要見通しを下方修正した事が嫌気されました
  • バイデン大統領が1兆9000億ドルの追加経済対策の必要性を訴え、州知事や市長と会合を開き、一段の協力が必要を訴えました
  • IEAが現状は世界の原油供給が需要を上回っているものの、2021年の後半に在庫が急速に減る事を予想した

2021年2月8日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

この日、明確に長期の下落トレンドラインを上に抜け58ドルに復活しました。

サウジアラビアの自主減産やアメリカの追加経済対策に期待感が
引き続き意識され価格を押し上げているようです。

またサウジアラビアがアジア向けの月間原油価格を小幅に引き下げる予定だったのですが
価格を引き下げる事は無く据え置いた事で原油価格が強気に推移する可能性を
アナリストが指摘した事も背景にあるようです。

さらに、テスラがビットコインを約15億ドル投資した事が報道されドル安が加速しました。
これを背景にドル建て商品の原油が割安と判断され買われている事も背景にあります。

安値56.95 → 終値58.08(+113pips上昇)

2021年2月9日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

新型コロナワクチン接種の進展から新型コロナウイルスの新規感染者が減少しており
これを背景に石油需要の回復期待から原油価格は上昇継続。

前日のテスラがビットコイン投資する報道を元にドル安が加速している事もあり
商品の割安感から買われている事で原油相場を下支えしているようです。

安値57.25 → 終値58.39(+114pips上昇)

2021年2月10日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

EIAの在庫統計で原油在庫が660万バレルも減少し、市場予想を大幅に上回る取り崩しとなった事から
原油は買われましたが、僅かに高値を更新しただけで十字足で終了しました。

どうも60ドル台の心理的節目に近いという事で
高値警戒感から利益確定売りで上値が重かったようです。

始値58.39 → 終値58.37(-2pips)

2021年2月11日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

イラクの要人発言で原油価格は利益確定売りに押される。

イラクのアブドルジャバル石油相がOPECと非加盟国は3月会合で減産協定を維持する見通しだが
原油価格が上昇すれば、サウジアラビアが日量100万バレルの自主減産を停止する可能性が高いと発言。

これを背景に利益確定売りに押され下落しました。

またOPEC月報の公表があり、2021年の世界の石油需要見通しを下方修正された事も嫌気され
原油価格を押し下げる要因として機能しました。

見通しは前年比、日量579万バレル増加の9605万バレルで
先月の見通しから11万バレル引き下げとなりました。

ただ2021年の後半には原油需要の回復は上向く見通しと出ています。

高値58.68 → 終値57.88(-80pips下落)

2021年2月12日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

前日の嫌な流れから一転して、安値から大きく上昇して59ドルを突破しました。

この日、バイデン大統領が1兆9000億ドルの追加経済対策の必要性を訴え
州知事や市長と会合を開き、一段の協力が必要を訴えました。

またIEAが現状は世界の原油供給が需要を上回っているものの
2021年の後半に在庫が急速に減る事を予想した。

これを受けて安値から大幅に上昇し60ドル目前の59ドルまで価格を押し上げました。

安値57.39 → 終値59.61(+222pips上昇)

WTI原油 テクニカル分析

WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

3-2021年02月12日の週を終えて-WTI原油-日足チャート
3-2021年02月12日の週を終えて-WTI原油-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 週始め1発目に長期下落トレンドライ57ドルを明確に上抜け
  • その後、長期下落ラインにタッチするも反発上昇
  • ボリンジャーバンド+2σで打ち返されるも57ドル前半で買い支えられ反転上昇し60ドルに到達する手前で週を終えました

直近のレジスタンス

4-1-WTI原油-直近のレジスタンス-63-66-2021年2月12日の週を終えて
4-1-WTI原油-直近のレジスタンス-63-66-2021年2月12日の週を終えて

63.33ドル 緑のライン
66.58ドル 緑のライン

現時点で2019年6月~2020年1月の雲の上限ライン59.61にいるので
ここがぴったり抵抗してるのでは?と思われますが
今、長期のトレンドラインを上に抜けた事もあり上昇の勢いが強いという事で
次の抵抗ラインを考えておいた方がいいと思います。

66.58は2018年のブラッククリスマスの大暴落から復帰した最高値です。

63.33は2019年に再度、高値を目指しましたが、そこから売り込まれた高値です。

とりあえず上昇の勢いが強いことから、60ドルの節目で止まるというよりは
この辺を見ておいた方がいいのではないでしょうか。

もっと上昇するとすれば月足の68.80は見にいくかもしれないと個人的に思っています。

直近のサポート

5-1-WTI原油-直近のサポートライン-52ドル~53ドル-日足チャート-2021年2月12日の週を終えて
5-1-WTI原油-直近のサポートライン-52ドル~53ドル-日足チャート-2021年2月12日の週を終えて

52.06ドル~53ドル 緑のライン

なかなか抜けきらずにレンジを継続していた53.15~53.95のラインがレジサポ転換するかどうか。
52.06ドルはバイデン大統領が就任式を迎えて底値になった週足のライン

ここを下に割れたとしても、その下には強力な49.30ドルとボリンジャーバンドの+3σが控えているので
この辺までは押し目買いの範囲内だと思います。

自己資金の許容できる範囲で、僕は押し目買いを狙っていきたいと思います。

WTI原油のCFTCのポシション状況を比較

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

WTI原油のCFTCのポジション状況

6-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年2月12日の週を終えて
6-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年2月12日の週を終えて

バイデン大統領就任後、大口は一旦、資金を引き揚げましたが
その後、大口が新規資金を投入してきているように見えます。

買いポジションが大量に増え、長期下落トレンドライン57ドルを明確に上に抜け59ドルに到達したのを見ると
大口は将来のエネルギー需要回復を見据えて原油を買いこんでいるのかもしれません。

ちなみに売りで立ち向かった大口は含み損を抱えながら売りあがってるようです…。
これは大口のロスカットを巻き込んだブチ上げが来るかもしれませんね。

売ってる人は気を付けましょう。

WTI原油の個人のポジション状況

7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年2月12日の週を終えて
7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年2月12日の週を終えて

個人投資家のショーター終わった…。

大口の爆買いに立ち向かって惨敗している感じですね…。

長期の下落トレンドラインを上に抜いているし
そう簡単には暴落は来ないかもしれませんね。

売りで入る人は気を付けてね。

WTI原油のポジション状況 まとめ

大口の爆買いで長期下落トレンドラインを明確に上抜け59ドルに到達。

一部の大口と個人投資家のショーターは泡を吹く展開になってます。

よほどの事が無い限り、原油の暴落が来るのは夢のまた夢だと思います。

週の終値を比較

2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)

2021年01月08日 52.61 (+443pips上昇) バイデン政権+上院下院が民主党が制覇、サウジが自主減産発表、協調減産もおおかたの減産幅で合意
2021年01月15日 52.11 (-50pips下落) バイデン氏が発表した財政出動は織り込み済み、原油市場では需要の回復は見込めないとアナリストが言う。中国がロックダウンで原油価格が下落
2021年01月22日 52.06 (-5pips下落) バイデン氏の就任式後、頭打ちで下落。イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持する意向
2021年01月29日 52.17 (-11pips下落) ロビンフッダーが大暴れして株式市場はネガティブな感じに。

2021年02月05日 56.95 (+478pips上昇) サウジ自主減産やアメリカで大雪に見舞われて需要が増した
2021年02月12日 59.61 (+266pips上昇)

まとめ

WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。

  • テスラがビットコインに巨額の投資報道が流れドル安が加速し、原油が割安感から買われる
  • サウジアラビアがアジア向けの月間原油価格を据え置き原油価格に強気の判断がなされる
  • 新型コロナワクチン接種の進展から新型コロナウイルスの新規感染者数が減少し、石油需要回復期待から原油が買われる
  • イラクの要人発言で原油価格が上昇すればサウジアラビアの自主減産は止まると発言し、利益確定売りに押される
  • またOPEC月報が公表され2021年の世界の原油需要見通しを下方修正した事が嫌気され原油価格は利益確定売りに押される
  • その後、バイデン大統領が1兆9000億ドルの追加経済対策の必要性を訴え、州知事や市長と会合を開き、一段の協力が必要を訴えた事で刺激策からのエネルギー需要回復期待で原油が大きく上昇する
  • IEAが現状は世界の原油供給が需要を上回っているものの、2021年の後半に在庫が急速に減る事を予想した事で原油価格が強気の動きとなる
  • 大口が新規の買いポジションを大量に増やし、個人投資家と一部の大口投機家が売りで踏みあげられ含み損を抱えてる状態

これは売りで立ち向かった大口と個人投資家がロスカットするまで
暴落が来る事はなさそう…。

売ってる人、ご愁傷様って感じ…。

押し目来たら僕は余剰資金で買いで積み立てて行こうかと思うので
早く押し目をください。

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