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ドル円 【予想・見通し・動向】2年半ぶりのドル安だけどストップしたので買い戻しがありそう テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2020年12月4日(金)の週を終えて

2020年11月30日(月)から12月4日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。

  • ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。

この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。

もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。

それでは、各章を見て行きましょう。

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ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2020年12月4日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. ファンダメンタル分析
  2. テクニカル分析
  3. ポジション状況
  4. 週の終値の動向

ファンダメンタルズ分析と値動き

2020年11月30日(月曜日)から12月4日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。

この1週間でインパクトのあった出来事は

  • アメリカの追加経済対策で超党派の9080億ドル規模の新型コロナ救済法案が提出され、この案が実現するとの期待感からリスクONの状態になりドル安が加速しました。
  • FOMCでFRBが景気支援策を打ち出す可能性もありリスクONのドル安
  • イギリス政府がファイザーとビオンテックが開発する新型コロナワクチンの緊急使用許可を承認した事でリスクONによるドル安となりました。
  • アメリカの新規失業保険申請件数がアナリスト予想よりも良い結果となりドル安に
  • 共和党のマコネル院内総務がアメリカの追加景気刺激を巡ってやや前向きになっていると報道された事でリスクONのドル安が加速

これら5つの情報をもとにドル安となり
ドル円は上昇したものの、売りに押されて終了しました。

しかし、イギリスとEUの通商協議が一時停止された事やアメリカの長期金利が上昇している事を受けてドル安がストップする形に。

11月30日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

月末の調整による株安でリスク回避の動きとなり
安全資産としてのドル買いからドル円は上昇しました。

追加経済対策が決まらない事もリスク回避のドル高の要因となったようです。

安値103.827 → 終値104.206(+37.9pips上昇)

12月1日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

ドルインデックスは2年半ぶりの安値を付けましたが
ドル円は高値を売られただけで、陽線で僅かに上昇して終わりました。

アメリカの追加経済対策で超党派の9080億ドル規模の新型コロナ救済法案が提出され
この案が実現するとの期待感からリスクONの状態になり
ドル安が加速しました。

またFOMCでFRBが景気支援策を打ち出す可能性もありリスクONのドル安となりました。

株価もSP500やナスダックが最高値を更新し
長期金利も大きく上昇しました。

ドル円はリスクONの円安やアメリカの長期金利の影響もあって
ドル売りの圧力に耐えながら僅かに上昇して引けました。

安値104.178 → 終値104.284(+10.6pips上昇)

12月2日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

イギリス政府がファイザーとビオンテックが開発する新型コロナワクチンの緊急使用許可を
承認した事でリスクONによるドル安となりました。

ただ前日の超塔派の追加経済刺激策でマコネル上院院内総務が拒否した事で
経済対策案の先行きが不透明になり、小幅なドル安で終了しました。

ドル円は前日に引き続き、リスクONのドル売りの流れに押されながらも
辛うじて上昇して引けています。

安値104.221 → 終値104.383(+16.2pips上昇)

12月3日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

2年半ぶりのドル安の流れを受けてドル円も流れに逆らえず
この日、とうとう大きな下落に飲み込まれてしまった。

アメリカの新規失業保険申請件数がアナリスト予想よりも良い結果となり
また共和党のマコネル院内総務がアメリカの追加景気刺激を巡ってやや前向きになっていると報道された事で
リスクONのドル安が加速しました。

高値104.531 → 終値103.828(-70.3pips下落)

12月4日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

イギリスとEUの通商協議が一時停止された事を受けてドル安がストップする形となりました。

またアメリカの雇用統計の伸びが悪い事で
経済刺激策がまとまるとの見方が株式市場で出ていましたが
ドル自体に影響はなく、ドル円に見られたようにも思います。

ここで株価が上昇し、また長期金利も上昇している事から
ドル円が上昇したのではないかと思われます。

安値103.734 → 終値104.180(+44.6pips上昇)

ドル円 テクニカル分析

ドル円の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

1-2020年12月4日の週を終えて-ドル円-日足チャート
1-2020年12月4日の週を終えて-ドル円-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • ドル円は週始めにじわじわ上昇していき、104.7xのレジスタンスラインで打ち返されて大きく下落しました
  • その後、103.6xの押し安値で買い戻されて週を終えています

直近のレジスタンス

2-ドル円-直近のレジスタンス-104-7x-日足チャート-2020年12月4日の週を終えて
2-ドル円-直近のレジスタンス-104-7x-日足チャート-2020年12月4日の週を終えて

104.7x 赤いライン

ドル安の流れにも関わらずドル円はじわじわ上昇してきました。

しかし、104.7xのラインで売られて下落している事から
このラインがレジスタンスとして意識されている事が分かります。

直近のサポート

3-ドル円-直近サポート-103-6x-日足チャート-2020年12月4日の週を終えて
3-ドル円-直近サポート-103-6x-日足チャート-2020年12月4日の週を終えて

103.6x 押し安値

直近では押し安値の103.6xのあたりで買い戻されているので
ここが直近のサポートだと思われます。

かれこれ5日、このサポートが確認されているので
それなりに強いサポートなのかなと思われます。

円のCFTCの大口のポジション状況

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

円のCFTCのポジション比較

4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2020年11月06日の週を終えて
4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2020年11月06日の週を終えて

大口の円買いが目立ちますね。

ドル円の状況を見ると上髭が多く、ドル安の流れから円買いをしかけているのは分かりました。
ただ押し安値付近で買い戻しが入ってるので、そのあたりで利確しているのか
次の戻りを狙っているようにも思います。

ドル円の個人のポジション状況

5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2020年12月4日の週を終えて
5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2020年12月4日の週を終えて

個人投資家のドル円の買いが少しだけ増えていますが
ポジションはあまり変化なさそうですね。

104円後半から106円あたりの買いで捕まってる人が多い感じですね。

個人投資家の買いが多いので上昇の伸びはあまり期待しない方がいいかもしれません。

ドル自体のCFTCの大口のポジション状況を比較

6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2020年11月06日の週を終えて
6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2020年11月06日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2020年11月06日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2020年11月06日の週を終えて

ドルインデックスのドル買いが妙に増えてるのが気になりますね。

2年半ぶりのドル安の水準で一旦、安値をストップしたので
もしかしたら買い戻しを期待してドル買いを入れているのかもしれませんね。

ドル円のポジション状況 まとめ

個人投資家のドルの買いが多いので、ドル円の上昇があまり期待できません。

ただアメリカの長期金利の上昇とドルが2年半ぶりの安値に到達した事もあり
いったんドル安の流れがストップしているのを見ると
一時的なドルの買い戻しが入るかもしれません。

そのため、ここでドルを売る場合は踏み上げられないように注意したほうがいいと思います。

週の終値を比較

03月20日の終値 110.681 ←市場では110.5のロスカ設定があるしターゲットになりやすいかも?
03月27日の終値 107.806 ←ここを下割れたらヤバイかも?
04月03日の終値 108.490
04月10日の終値 108.350
04月17日の終値 107.437 ←3月27日の終値を割れたからドル安が進むかも??
04月24日の終値 107.448
05月01日の終値 106.861
05月08日の終値 106.605
05月15日の終値 107.034
05月22日の終値 107.587
05月29日の終値 107.755 ←108円のレンジを超えそうな雰囲気
06月05日の終値 109.541
06月12日の終値 107.344
06月19日の終値 106.830
06月26日の終値 107.170
07月03日の終値 107.400
07月10日の終値 106.883
07月17日の終値 106.992
07月24日の終値 106.115 ←レンジ下抜け
07月24日の終値 105.709 ←104.8xのサポートで反転上昇した形
08月07日の終値 105.876
08月14日の終値 106.586
08月21日の終値 105.806
08月28日の終値 105.353
09月04日の終値 106.226 (+87.3pips上昇) ←雲の中に突入
09月11日の終値 106.146 (-0.8pips下落)
09月18日の終値 104.571 (-157.5pips下落) ※雲を下抜け下落トレンドを描いた1週間
09月25日の終値 105.504 (+93.3pips上昇)
10月02日の終値 105.262 (-24.2pips下落) ※トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染
10月09日の終値 105.600 (-33.8pips下落) ※トランプ大統領が新型コロナウイルスから復帰
10月16日の終値 105.345 (-25.5pips下落)
10月23日の終値 104.630 (-71.5pips下落)
10月30日の終値 104.529 (-10.1pips下落)
11月06日の終値 103.352 (-117.7pips下落) ※アメリカの大統領選があった週
11月13日の終値 104.584 (+123.2pips上昇) 新型コロナワクチンの有効性が90%を超える報道
11月20日の終値 103.820 (-78.2pips下落) 新型コロナワクチンの有効性が94.5%の報道
11月27日の終値 103.996 (+17.6pips上昇) 新型コロナワクチンの実用化期待や次期財務長官にFRBのイエレン氏が指名された事
12月04日の終値 104.180 (+18.4pips上昇)

まとめ

ドル円の相場状況をまとめると

  • アメリカの追加経済対策で超党派の9080億ドル規模の意見が採用されるとの見方からドル安の流れに
  • イギリスで新型コロナワクチンの緊急使用が承認された事でリスクONのドル安の流れに
  • ドル円はドル安の流れに逆らってリスクONの円安となっていましたが、結局、ドル安の流れで円高で下落しました
  • ただ、イギリスとEUとの通商協議がストップした事やアメリカの長期金利の上昇でドルが買い戻されて、その流れを受けてドル円が上昇して週を終えています

流れ的には一時的なドルの買い戻しと長期金利の上昇から
ドル円は少し上昇するんじゃないかと見ています。

って事で、保有中のロングポジションを維持して
決済ターゲットを少し下目に入れる事にしました。

前回のレジスタンスラインの1pips手前で決済が決まらなかったので
今回はレジスタンスラインの手前に指値決済を置いて気長に待つことにします。

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