/* youtube 所有者確認 */ /*Google Ad*/

WTI原油【アメリカ、経済対策で原油を買うの辞めます → 失望売り】テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場を予想 2020年3月27日(金)の週を終えて

2020年3月30日

2020年3月27日(金)の週を終えて
WTI原油のチャートとCFTCの大口の動向、そして個人のポジション状況を見ながら
相場の分析をしていきます。

チャンスがあれば海外ハイレバ口座と国内先物口座を利用して、トレードしていくつもりでいます。

それでは、各章の状況を見ながら、相場を予想していきます。

スポンサーリンク

WTI原油 テクニカル分析と大口と個人のポジションから相場の強弱を予想(2020年3月27日(金)の週を終えて)

上記ツイートで大枠について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて解説していきます。

WTI原油の在庫状況

API在庫の状況

1-API在庫-一覧表-2020年3月27日の週を終えて
1-API在庫-一覧表-2020年3月27日の週を終えて
  • 引き続きガソリンと留出油は減少傾向にあるようです。
  • 原油の在庫が若干減りましたが、クッシング在庫は増えてるようです。

EIA在庫の状況

2-EIA在庫-一覧表-2020年3月27日の週を終えて
2-EIA在庫-一覧表-2020年3月27日の週を終えて
  • API同様に、ガソリンと留出油は相変わらず減少傾向にあるようです。
  • 原油在庫は増えてるようです。
  • リグ稼働数がようやく減り始めました。

原油価格の大暴落からリグ稼働数が大きく減り始めましたね。
先週から20基減っています。

しかし、2016年の大暴落の安値を割っているのに
リグ稼働数は300基ほど多い状態です。

減り始めたとはいえ、まだまだ稼働数を減らす余地はあると思っています。

WTI原油のCFTCのポシション状況を比較

3-原油-CFTC-一覧表-2020年3月27日の週を終えて
3-原油-CFTC-一覧表-2020年3月27日の週を終えて

3月17日と3月24日の比較

  • 小口投機(アメリカの個人投資家)の買い増しが目立ちますね(前週比+12765)
  • 大口は先週、大きく売りポジションを解消しましたが、また新規で売りを入れてきているようです。

WTI原油の個人のポジション状況

4-原油-CFTC-一覧表-2020年3月27日の週を終えて
4-原油-CFTC-一覧表-2020年3月27日の週を終えて

3月17日と3月21日の比較

個人はさらに買いポジションを増やして
含み損を抱えてる状況です。
(4%買いが増加し84%が買い保有中)

週末、22ドルを割れてしまいました。

アメリカの個人投資家も安値を拾う形で買い増ししているので
合わせて個人投資家は買いで捕まって含み損を抱えてるようです…。

先週の23.40ドルを上抜けないと
週の終値ベースでは底打ちとは言い難い感じに思えます。

WTI原油 テクニカル分析

5-2020年3月27日の週を終えて-WTI-日足チャート
5-2020年3月27日の週を終えて-WTI-日足チャート

先週引いたサポートラインのおさらい

  • 26.03を復活する事はできず(2016年大暴落時の安値 – 赤い線)
  • 20.04で辛うじて耐えてる状態(2020年3月18日につけた安値 – 黄色の線)

直近のレジスタンス

6-WTI原油-直近レジスタンス26-03-2020年3月27日の週を終えて
6-WTI原油-直近レジスタンス26-03-2020年3月27日の週を終えて

2016年の大暴落の安値26.03 赤い線

結局、先週はここのラインに戻る事ができず
戻り高値を売られて22ドルを割れた状態で週を終えました。

先々週に2回ほど戻りを売られているので
サポートがレジスタンスに切り替わったと思われます。

つまり26.03が当面の直近レジスタンスになると思われます。

直近のサポートライン

7-WTI原油-直近サポート-20-04-2020年3月27日の週を終えて
7-WTI原油-直近サポート-20-04-2020年3月27日の週を終えて

3月16日から3月20日の週につけた安値20.04 黄色の線 (3月18日につけた安値)

20ドルを割れた場合、ここが直近のサポートとして意識されると思います。
万が一、ここを下割れてくるようだと、10ドル台を目指す展開になると思われます。

2次サポートゾーン

8-0-WTI原油-2次サポートゾーン-15~16-7-2020年3月27日の週を終えて
8-0-WTI原油-2次サポートゾーン-15~16-7-2020年3月27日の週を終えて

いよいよ10ドル台に突入したか…という時のための
サポートゾーンになると思われる場所です。

緑の線 2本の間

  • 15.06
  • 16.70

ゾーンとしたのは、この2点間で上昇の起点となっている場所が
多く存在したからです。

なおかつ約1ドル圏内にいるので、ラインというより
ゾーンで見たほうがいいと思ったからです。

15.06のサポート2つの要因

  • 1988年11月、12月で反転上昇を開始した陽線と始値・安値のライン
  • 1990年6月の暴騰直前の押し安値
8-1-2020年3月27日の週を終えて-WTI原油-2次サポートゾーンの場所-15-06の1個目-月足チャート
8-1-2020年3月27日の週を終えて-WTI原油-2次サポートゾーンの場所-15-06の1個目-月足チャート
8-2-2020年3月27日の週を終えて-WTI原油-2次サポートゾーンの場所-15-06の2個目-月足チャート
8-2-2020年3月27日の週を終えて-WTI原油-2次サポートゾーンの場所-15-06の2個目-月足チャート

16.70のサポート2つの要因

  • 1999年4月、5月、6月の暴騰の直前のレンジ安値
  • 2001年11月の押し安値
8-3-2020年3月27日の週を終えて-WTI原油-2次サポートゾーンの場所-16-70の1個目-月足チャート
8-3-2020年3月27日の週を終えて-WTI原油-2次サポートゾーンの場所-16-70の1個目-月足チャート
8-4-2020年3月27日の週を終えて-WTI原油-2次サポートゾーンの場所-16-70の2個目-月足チャート
8-4-2020年3月27日の週を終えて-WTI原油-2次サポートゾーンの場所-16-70の2個目-月足チャート

市場2番目の安値 兼 大暴騰のサポート

WTI原油の歴史の中で、2番目に安い値が12.28 ピンク色の線

この場所で2点ほど暴騰の起点となった場所があります。

  • 1988年10月の安値 ここから反転上昇
  • 1999年3月 始値がほぼ安値になって暴騰した価格
9-1-2020年3月20日の週を終えて-WTI原油-市場2番安値の場所-12-28の1個目-月足チャート
9-1-2020年3月20日の週を終えて-WTI原油-市場2番安値の場所-12-28の1個目-月足チャート
9-2-2020年3月20日の週を終えて-WTI原油-市場2番安値の場所-12-28の2個目-月足チャート
9-2-2020年3月20日の週を終えて-WTI原油-市場2番安値の場所-12-28の2個目-月足チャート

最終サポート 市場最安値

WTI原油の歴史の中で、1番安かった値が10.35 赤い線

10-1-2020年3月20日の週を終えて-WTI原油-市場最安値の場所-10-35-赤い線-月足チャート
10-1-2020年3月20日の週を終えて-WTI原油-市場最安値の場所-10-35-赤い線-月足チャート

1998年12月の安値、月足だと十字足で終わっているが
ここから2年かけて原油が大暴騰した安値でもあります。

高値は37.38ドルまで上昇し、2745pips上昇する事となりました。

さて、1986年7月にも赤い線に近い安値10.65があります。

10-2-2020年3月20日の週を終えて-WTI原油-市場最安値付近の場所-10-65-赤い線-月足チャート
10-2-2020年3月20日の週を終えて-WTI原油-市場最安値付近の場所-10-65-赤い線-月足チャート

赤い線にわずかに届きませんが、ここも暴騰する事になった価格でもあるので
ここで合わせて紹介しておきます。

この安値を起点に1990年10月まで上昇していきました。
高値で41.15ドル、3050pipsも上昇しました。

期間は4年後なので、すぐという訳ではなさそうです。

WTI原油 ファンダメンタルズ分析

2020年3月23日(月曜日)から3月27日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。

3月23日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析

特に目立った情報はなし。
先週18年ぶりの安値を付けたことから安値を拾う動きが出たのみ。

朝方、原油は売られていたが、夕方から安値を拾う動きが出始める。

安値20.78 → 終値23.75 (+297pips上昇↑↑↑)

3月24日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析

トランプ大統領が原油価格の安定に向けて
サウジアラビアと連携することが報道された事で原油が買われた。

朝から夜にかけて買いが強まる。

安値23.07 → 終値24.31 (+124pips上昇↑↑)

好感されたとはいえ、上昇幅は少ない感じか。

3月25日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析

経済刺激策の期待で株価は上昇したものの
原油価格はイマイチ。

日足十字足で終わる。

始値24.31 → 終値24.30 (-1pips…)

3月26日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析

  • IEAのビロル事務局長が新型コロナウイルスの感染拡大によって、外出制限などによって世界の石油需要が2000万バレル減少する(20%減)可能性があると警告した
  • アメリカのエネルギー省が26日までに、戦略石油備蓄(SPR)向けの原油買い入れ計画の取り下げを表明
  • さらに議会に要求していた買い入れのための予算30億ドルが、上院が25日に可決した総額2兆ドル超の経済対策に盛り込まれなかった

これらの3つの要因から原油の需要減の観測が強まり原油が売られた。

原油オワタ…。

高値24.63 → 終値23.16 (-147pips下落↓↓)

3月27日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析

先日の需要減観測が警戒され原油が売られた。

結局22ドルを下割れて週を終える。

高値23.39 → 終値21.80 (-159pips下落↓↓)

週の終値を比較

2020年3月20日 23.40
2020年3月27日 21.80 (-160pips下落↓↓)

週の終値は下落して終わっています。
底打ちと判断するには
最低でも23.40を終値ベースで超えてきてくれないと難しいと思われます。

まとめ

WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。

  • 18年ぶりの安値を付けて値ごろ感から底値を拾われた
  • しかし、26日(木曜日)に最悪のファンダメンタルズネタが出てくる
  • 新型コロナウイルスの感染拡大によって世界の石油需要が2000万バレル(20%)減少すると警告がでた
  • アメリカが戦略石油備蓄の購入計画を辞めたと表明
  • おまけに2兆ドルの経済対策に原油の購入が盛り込まれなかった…

アメリカがこんな状況じゃ原油はオワコンですやん…。

スポンサーリンク