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WTI原油 【見通し・予想・動向】新型コロナウイルスのワクチンの有効性94.5%の情報で原油価格が反転上昇! テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2020年11月20日(金)の週を終えて

2020年11月16日(月)から11月20日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。

  • API、EIAの最新の在庫の状況
  • 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。

この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。

たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。

それでは、各章を見ていきましょう。

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WTI原油 見通し 予想 動向(2020年11月20日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. 原油の在庫状況
  2. ファンダメンタル分析
  3. テクニカル分析
  4. ポジション状況
  5. 週の終値の動向

WTI原油の在庫状況

API在庫の状況

1-API在庫-一覧表-2020年11月20日の週を終えて
1-API在庫-一覧表-2020年11月20日の週を終えて

EIA在庫の状況

2-EIA在庫-一覧表-2020年11月20日の週を終えて
2-EIA在庫-一覧表-2020年11月20日の週を終えて

原油の在庫の状況 まとめ

APIやEIAの週間石油統計で原油在庫は増えました。

しかし、市場でネタにされたものの原油価格は上昇しました。

ファンダメンタルズの章で解説しますが
新型コロナウイルスのワクチンに関するポジティブな情報が
エネルギー市場の回復が期待され在庫ネタは価格にそれほど影響を与える事はありませんでした。

WTI原油 ファンダメンタルズ分析

2020年11月16日(月曜日)から11月20日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。

この1週間でインパクトのあった出来事は新型コロナウイルスのワクチンに関するポジティブな情報です。
この情報をもとに原油価格は1週間、安値を更新する事はなく上昇して週を終えました。

11月16日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

モデルナ社が開発する新型コロナウイルスのワクチンが
有効率94.5%の効果が確認されたと発表されました。

これを受けて新型コロナウイルスの終焉が期待され
エネルギー需要回復期待から原油は買われ反転上昇しました。

安値40.12 → 終値41.45(+133pips上昇)

11月17日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

株価の下落につられて下がりましたが
ドル安の影響で安いところで買い支えられて終了しました。

高値41.68 → 終値41.36(-32pips下落)

11月18日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

OPECの閣僚会合でサウジアラビアが減産延長する意向を示し
来年も需給の引き締めするとの期待感で原油は上昇しました。

しかし、EIAの石油統計で原油在庫が増えた事がネタにされ
高値では売られて終わりました。

ただ、そこまで下落はしていません。

安値41.06 → 終値41.59(+53pips上昇)

11月19日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

新型コロナウイルスの感染者増加や制限措置などで
新型コロナワクチンの開発に関する明るいニュースを打ち消す形で売りに押されましたが、
アメリカの新型コロナ追加経済対策法案について
協議再開の報道がされたことで買い支えられて終了しました。

安値41.07 → 終値41.72(+65pips上昇)

11月20日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

ファイザーとビオンテックが共同開発する新型コロナウイルスのワクチンが
アメリカ国内で緊急使用許可の申請を出したとの報道が好感される形で
原油価格は上昇しました。

ただ株式市場は下落しているので注意が必要です。
どうやらムニューシン財務長官がFRBの緊急融資プログラムの一部を
12月31日で期間延期もせず打ち切りを発表した事がきっかけで株価が下落しているようです。

株価の下落は原油にも悪影響を与えるので注視しておく必要があると思います。

安値41.60 → 終値42.42(+82pips上昇)

WTI原油 テクニカル分析

WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

3-2020年11月20日の週を終えて-WTI原油-日足チャート
3-2020年11月20日の週を終えて-WTI原油-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 週の始めに新型コロナウイルスのワクチンネタで反転上昇しました。75日SMAと転換線を底値に反発した形になります。
  • そこから下落はしたものの、5日SMAで買い支えられて価格は上昇の一途をたどり週を終えました。
  • 週の終値は42.42と42.34のレジスタンスラインを僅かに超えて終了しています

直近のレジスタンス

4-WTI原油-直近のレジスタンス-41-51-42-34-2020年11月20日の週を終えて
4-WTI原油-直近のレジスタンス-41-51-42-34-2020年11月20日の週を終えて

41.51~42.34 赤いライン

新型コロナウイルスのワクチンのポジティブな情報で上昇してきた原油ですが
このラインをしっかり抜けきるかどうかが勝負の分かれ道になると思います。

週の終値で見ると僅かに超えているので
今後の動向を見ておく必要があると思います。

現状はしっかり上に抜けてはいないので
まだレジスタンスとして残しておきます。

直近のサポートライン

5-WTI原油-直近のサポートライン-33-25-2020年11月20日の週を終えて
5-WTI原油-直近のサポートライン-33-25-2020年11月20日の週を終えて

33.25 ピンクのライン

日足ダブルボトムの36.66を下割れたものの
直近ではボリンジャーバンドの-3σで大きくバウンドして
そこから36.66の手前でさらに買い増しされて上昇しているので
この付近に買いサポートがあるのかなと思われます。

ボリンジャーバンドの-2σや-3σも
この辺りにあるので、それなりに買いサポートされているのだと思われます。

WTI原油のCFTCのポシション状況を比較

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

WTI原油のCFTCのポジション状況

6-WTI原油-CFTC-一覧表-2020年11月20日の週を終えて
6-WTI原油-CFTC-一覧表-2020年11月20日の週を終えて

大口は全体的に売りポジションを減らしているようです。
とくに11月10日の週は大きめに売りポジションを外したようですね。

次の週も引き続き売りを多めに外してきてる状況です。

WTI原油の個人のポジション状況

7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2020年11月20日の週を終えて
7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2020年11月20日の週を終えて

個人投資家は買いポジションを減らし売りドテンし始めたようです。
大口とは逆の発想でポジションを作っているようです。

WTI原油のポジション状況 まとめ

大口は売りを大量に減らし、個人投資家は買いから売りに切り替えている。
価格の推移を見てみると、原油価格は上昇している。

市場心理を紐解くと、個人投資家は下がらない事にちょっと違和感を感じているのではないでしょうか。

この事から新規で売りで入るのは、少し様子見をした方がいいと思います。

週の終値を比較

2020年03月07日 41.51 ←次のターゲット?
2020年03月13日 33.25 ←ターゲットクリア
2020年03月21日 23.40 ←ターゲットクリア
2020年03月27日 21.80
2020年04月03日 28.79 ←ターゲットクリア
2020年04月09日 23.18 ←ターゲットクリア
2020年04月17日 18.44
2020年04月24日 17.31 ←史上初のマイナス取引となった週の終値
2020年05月01日 19.70 ←U字回復を期待できる所まで回復した
2020年05月08日 26.10 ←暴騰w
2020年05月15日 29.79 ←押し目待ちに押し目なしで高止まりからの踏み上げ!
2020年05月22日 33.56
2020年05月29日 35.19 ←3月13日の終値をクリア!
2020年06月05日 39.07 ←ターゲットに届かず折り返す…
2020年06月12日 36.50
2020年06月19日 39.42
2020年06月26日 38.17
2020年07月03日 40.23
2020年07月10日 40.57
2020年07月17日 40.58
2020年07月24日 41.24 ←ターゲットまであと30pipsぐらい
2020年07月31日 40.44
2020年08月07日 41.53 ←3月7日の終値を+2pips上回った状態
2020年08月14日 42.20 ←3月7日の終値を上回った状態
2020年08月21日 42.27 ←3月7日の終値を上回った状態
2020年08月28日 42.93 (+66pips上昇) ←42.34を上回った状態
2020年09月04日 39.42 (-351pips下落) 暴落の構え
2020年09月11日 37.30 (-212pips下落) 下落2週目
2020年09月18日 40.88 (+358pips上昇)
2020年09月25日 40.09 (-79pips下落)
2020年10月02日 37.01 (-308pips下落) ← トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染
2020年10月09日 40.55 (+354pips上昇) ← トランプ大統領が新型コロナウイルスから復帰
2020年10月16日 40.74 (+19pips上昇)
2020年10月23日 39.72 (-102pips下落)
2020年10月30日 35.72 (-400pips下落)
2020年11月06日 37.38 (+166pips上昇)
2020年11月13日 40.12 (+274pips上昇) 新型コロナワクチンの有効性が90%を超える報道で急騰
2020年11月20日 42.42 (+230pips上昇) 新型コロナワクチンの有効性が94.5%という報道で

まとめ

WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。

  • 新型コロナワクチンに関するポジティブな情報で原油価格は上昇
  • 週間石油統計の発表で原油在庫は増えて下落はしたものの、新型コロナワクチンの期待感が上回り価格は上昇して週を終える
  • ファンダネタで注意すべき点は、FRBの緊急支援策を12月31日で終了と報道された事。(今のところ株価しか反応していおらず、なおかつ下落中である事)
  • 大口は売りポジションを大量に決済し、個人投資家は買いをやめ売りポジションを増やしている状況
  • テクニカル的に42.34のラインを少し上に抜けてきているので、大口や個人投資家の売り買い状況を見ても新規の売りは少し様子見をしたほうが無難

まさか…ここにきて個人投資家のロスカットを狙って上昇するのか?

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