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ドル円 【予想・見通し・動向】長期間抵抗していた75日SMAをようやく上抜け いよいよ上昇トレンド転換か!? テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2021年1月29日(金)の週を終えて

2021年1月25日(月)から1月29日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。

  • ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。

この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。

もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。

それでは、各章を見て行きましょう。

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ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年1月29日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. ファンダメンタル分析
  2. テクニカル分析
  3. ポジション状況
  4. 週の終値の動向

ファンダメンタルズ分析と値動き

2021年1月25日(月曜日)から1月29日(木曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。

この1週間でインパクトのあった出来事は

  • 欧州で新型コロナウイルスの変異種による不安が漂った事
  • メルクが製薬開発の停止を発表した事
  • FOMCで景気の先行き不安がわかり、失業率も実質10%だと公言してさらに不安になった事
  • ロビンフッダーが株式市場で大暴れしてドル買いに
  • ドル円だけ月末調整という名のもとに単独上昇している事

2021年1月25日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

欧州や米国の株価が新型コロナワクチンの普及に関する懸念を受けて
リスク回避の下落を見せた事で円高、ドル高の流れとなりました。

イギリスのジョンソン首相が新型コロナウイルスの変異種の死亡リスクを懸念した事や
ドイツで新型コロナウイルスのロックダウン措置の緩和に懐疑的な見方を示した事が背景にあります。

また、製薬会社のメルク社が新型コロナワクチンの2種類の開発を停止するとの発表を受けて
新型コロナワクチンの給付懸念が台頭し、アメリカの株式市場は売りが殺到しました。

これらの情報を背景にリスク回避姿勢が台頭し円高、ドル高になっているようです。
ドル円は円高でしたがドル高の流れもあり、足の引っ張り合いで値動きは微妙な上髭で終わっています。

高値103.932 → 終値103.731(-20.1pips下落)

2021年1月26日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

翌日にFOMCを控えて、この日は市場を動かすようなネタがなく僅かなドル安で終わる。

高値103.826 → 終値103.608(-21.8pips下落)

2021年1月27日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

この日、FOMCの発表があり景気の先行き不透明感や
パウエル議長の実質失業率は10%くらいあるなど
景気の先行きにネガティブな発言が多かった事でリスク回避のドル買いが起きました。

また、株式市場ではロビンフッダーが株価を吊り上げファンドが大きな損失を被り
持ち株を売却するハメになり株価指数が大きく下落

これを背景にリスク回避が全市場に横行してドルが買われたようです。

安値103.570 → 終値104.056(+48.6pips上昇)

2021年1月28日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

株式市場が大きく反転した事や
新規失業保険申請件数が84万7000件となり前週の91万4000件から改善した事を受けて
リスク緩和が収まったと言われているが
ドル円だけ単独で上昇しており、欧州通貨はいまいちな値動きで終わっている。

安値104.037 → 終値104.201(+16.4pips上昇)

2021年1月29日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

この日は、なぜかドル円だけが単独上昇を見せた。
月末の調整だろうという見方しか分からない。

ちなみに株式市場は荒れて、ダウ30は30000ドルを割れる事態にまでなっている。

欧州通貨でのリスク回避のドル買いも乏しいなかで
ドル円だけが単独上昇を見せて週を終えました。

本当に月末の調整上げなのだろうかと疑いたくなる。

安値104.167 → 終値104.691(+52.4pips下落)

ドル円 テクニカル分析

ドル円の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

1-2021年01月29日の週を終えて-ドル円-日足チャート
1-2021年01月29日の週を終えて-ドル円-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 5日SMAや転換線で売られたが25日SMAで足場を作って大きく上昇しました
  • その後、75日SMAをようやく上に抜き、下落の雲を明確に上抜けて週を終えました

直近のレジスタンス

2-ドル円-直近のレジスタンス-200SMA-105-5x-日足チャート-2021年1月29日の週を終えて
2-ドル円-直近のレジスタンス-200SMA-105-5x-日足チャート-2021年1月29日の週を終えて

200日SMA 105.5x

長い間、戻り高値を売られ続けたライン75日SMAをようやく上に抜き上昇の勢いが加速しています。
次のレジスタンスになりうる場所と言えば200日SMAか106.1xのラインあたりでしょうか。

ただ、ドル円だけが何のネタもなく単独上昇している事だけが気がかり。

直近のサポート

3-ドル円-直近サポート-104-日足チャート-2021年1月29日の週を終えて
3-ドル円-直近サポート-104-日足チャート-2021年1月29日の週を終えて

104前半

これまで75日SMAが日足の下落チャネルの上限として機能してきました。

今度は75日SMAがレジサポ転換として機能するのか見極めたほうがいいと思ったので
このあたりを注目しようという事で直近のサポートとさせてもらいました。

円のCFTCの大口のポジション状況

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

円のCFTCのポジション比較

4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2021年1月29日の週を終えて
4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2021年1月29日の週を終えて

ロビンフッダーが株式市場を荒らしている週は
大口が多めに円売りを大量に入れてきたこと
そして個人投資家は円買いを大量に入れてきたこと。

あれれ…。
これまさか、ドル円で見ると個人投資家はドル円を底ショートして
大口のドル円買いで踏みあげてる構図か!?

それならドル円が単独上昇するのも納得がいくわ…。

ドル円の個人のポジション状況

5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2021年1月29日の週を終えて
5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2021年1月29日の週を終えて

個人投資家は75日SMAでロングで捕まり、今度はドテンショートに切り替え。

大口が円売りをしかけてドル円が上昇してるので
アメリカの小口やアイフォの個人投資家は踏みあげられて冷や汗かいてるのは間違いなさそう…。

かなり狼狽してるのかもしれん。

ドル自体のポジション状況を比較

6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2021年1月29日の週を終えて
6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2021年1月29日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2021年1月29日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2021年1月29日の週を終えて
8-ユーロドル-個人のポジション状況-一覧表-2021年1月29日の週を終えて
8-ユーロドル-個人のポジション状況-一覧表-2021年1月29日の週を終えて

ロビンフッダーが株式市場で大暴れしている間
ユーロやドルインデックスのポジション状況は至ってシンプル。

大口はドル売り、ユーロ買い
個人はユーロドルを売ったまんま身動きが取れず。

あまり欧州通貨が反応しなかったのは個人のユーロ売りのドル買いが多かったからかもしれません。
ドル円は個人投資家が狼狽ドテンショートで大口が円売りをしかけたので単独上昇という事かぁ。

酷い相場やでホンマ…。

週の終値を比較

2020年12月04日の終値 104.180 (+18.4pips上昇)
2020年12月11日の終値 103.925 (-25.5pips下落) イギリスとEUが通商協議でもめて合意無き離脱の可能性が高まる
2020年12月18日の終値 103.260 (-66.5pips下落) FRBが緩和とゼロ金利維持 アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日の終値 103.594 (+33.4pips下落) イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見される
2020年12月31日の終値 103.304 (-29pips下落) イギリスとEUが通商協議で合意、アメリカで9000億ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案が可決

2021年01月08日の終値 103.954 (+65pips上昇) アメリカの長期金利が1%台を回復したのを受けてドル買いに
2021年01月15日の終値 103.861 (-9.3pips下落) バイデン氏の刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りで市場はリスク回避の流れになった
2021年01月22日の終値 103.740 (-12.1pips下落) バイデン大統領就任式完了!女性初の財務長官に任命されたイエレン氏はバイデン大統領の経済対策を支持する意向
2021年01月29日の終値 104.691 (+95.1pips上昇)

まとめ

ドル円の相場状況をまとめると

  • 欧州で新型コロナウイルスの変異種による不安が広がった事やメルクが製薬開発の停止を発表した事でリスク回避のドル買いが起きた
  • その後、FOMCで景気の先行き不安がわかり、失業率も実質10%だと公言してさらに不安になった事でドル買いが進む
  • ロビンフッダーが株式市場で大暴れしてリスク回避でドル買いになる
  • ドル円だけ月末調整という名のもとに単独上昇して長い間、抵抗していた75日SMAを明確に上抜ける
  • 大口は円売りを仕掛け、個人投資家は狼狽売り買いで最終的にドテンショートを決めてしまう…
  • 欧州通貨でのドル買いが緩いのは個人投資家がユーロドルで売りで捕まっているのが背景にある

ドル円が単独上昇したの分かった気がする…。

とりあえずドテンショートして捕まってる個人投資家がロスカットするまでは
ドル円はなんだかんだ上昇しそう…。

75日SMAがサポートに切り替わるかどうかを見てればよさげ。

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