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ドル円 【予想・見通し・動向】ブラックマンデーを警戒せよ!!値ごろごろ感のロンガー多すぎ問題・・・テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2021年7月16日(金)の週を終えて

2021年7月12日(月)から7月16日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。

  • ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。

この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。

もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。

それでは、各章を見て行きましょう。

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ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年7月16日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. ファンダメンタル分析
  2. テクニカル分析
  3. ポジション状況
  4. 週の終値の動向

ファンダメンタルズ分析と値動き

2021年7月12日(月曜日)から7月16日(木曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。

この1週間のドル安とドル高の要因を要約すると

ドル高の要因は以下のとおりです。

  • 6月の米CPIの結果すべてが市場予想を上回り2008年8月、以来約13年ぶりの伸び幅だったことからテーパリング懸念が台頭
  • カナダが追加のテーパリングを発表したが、なぜかドル高に進んだ
  • ECBのビスコさんがテーパリングを避ける発言をしており、EUは頑なに金融引き締めを拒否している姿勢を見せた事でユーロは下げ(ドル円はポンドと一緒に上昇している)
  • 日銀の黒田総裁の発言で物価目標2%いくまで政策の変更はないとの発言で円安ドル高に
  • デルタ株の感染拡大が懸念され円高・ドル高に(特にポンドの下げがきつい)

ドル安の要因は以下のとおりです。

  • イギリスインフレ指標でどれも予想が良くてユーロやポンドが上昇(ドル円は下落)
  • FRBパウエル議長の発言で緩和継続がハト派姿勢の維持と評価された(期待以上のインフレデータの発言は無視されている)
  • イギリス中銀のサンダース委員が『刺激策の解除がまもなく適切となる可能性がある』と発言した事が報道されポンド爆上げ(ドル円も上昇)

2021年7月12日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

東京時間は小動きでヨコヨコしていたが
ロンドン初動16時に上に振って落とす感じだった
NY時間は上昇して東京の高値を更新して終わり

18:46にECBのデギントス副総裁の発言で
インフレ率が年末に上昇するとの予想と
新型コロナの変異株の広がりを警戒しており、ECBが景気支援を継続しなければならないと発言している。

この発言があったあたりにガクッとユーロドルやドル円などが下がっているので
景気支援からの緩和連想でユーロが下がったのかなと思われる。

そこから22時30分のNY時間に市場全体的にリスクONで上昇した。
とくにドル円、クロス円、ポンドを筆頭にギュインと上がって株も上がった。

安値109.972 → 終値110.349(+37.7pips上昇)
(16時台~17時台)

2021年7月13日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

ドルストレートは全体的に12時で高値を付けてから
21:30の米CPIの発表までダラダラとドル高の流れだった。

注目の21:30 6月の米CPIの発表で全体的に予想を上回る結果が発表されました。
市場では2008年以来、約13年ぶりの大幅な伸びと言われており
テーパリング懸念が台頭して発表時に急激なドル高となりました。

6月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
前回:5.0%
予想:4.9%
結果:5.4%

12時の時点からダラダラとドル高になってたから
米CPIの内容が分かってたかのような動きでしたね…。

安値110.183 → 終値110.682(+49.9pips上昇)

2021年7月14日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

東京時間に下げ
ロンドン時間はヨコヨコ
NY時間に爆下げ

この日は円高・ドル安で終わりました。

15時のイギリスインフレ指標でどれも予想が良くて
ポンドやユーロが上昇しドル安となる。ドル円は下落。

21:30 米PPI指数は予想を上回り
発表直後は、株上げ、ドル安、ドル円は下落となりました。

23時にカナダ中銀の政策金利が発表があり
追加のテーパリングがありましたが、カナダドルが一瞬上昇しただけで
その後、なぜかドル高になっています。

注目されていたFRBパウエル議長の発言ですが
インフレについて期待以上のデータがあると発言した事は無視されて
大規模緩和策は引き続き適切と発言した事が評価され
ハト派姿勢を維持した事からドル安となりました。

高値110.693 → 終値109.954(-73.9pips下落)
(9時台)

2021年7月15日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

19:00頃にポンドとドル円が謎の爆上げを見せる。

19:05頃にイギリス中銀のサンダース委員が
『刺激策の解除がまもなく適切となる可能性がある』と発言した事が報道され
それによってポンドが急伸したようです。

しかしユーロは下げている。
何故かと言うとECBのビスコさんがテーパリングを避ける発言をしており
EUは頑なに金融引き締めを拒否している姿勢を見せた事でユーロは下げている。

だが21時以降からポンドとドル円の上昇の勢いが失速して
結局、引けにかけてダラダラと落ちて行った。

高値110.085 → 終値109.813(-27.2pips下落)

2021年7月16日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

16:45頃、日銀の黒田総裁の発言で物価目標2%いくまで政策の変更はないとの発言で円安に動いた。

その後、円安ドル高が続いていたが
ポンドは17時台で噴き上げて18時台で折り返してドル高、円高に進んでいった。
とくにネタは無いが、前日のサンダース委員の発言が蒸し返されたような値動きだった。

しかし、NY時間に株が下落していき、引け時間までひたすら安値を更新する事態となった。
ネタは新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大が警戒された模様。

ポンドもずるずる下がっていき。
ドル円もNYオープンの22時30分を境に下落していった。

安値109.728 → 終値110.048(+32pips上昇)
(9時台)

ドル円 テクニカル分析

ドル円のテクニカル分析をしていきます。

1-2021年07月16日の週を終えて-ドル円-日足チャート
1-2021年07月16日の週を終えて-ドル円-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 週の初めから下落一辺倒で、水曜日に一旦止まったものの木曜日にドカッと下げる
  • 週末金曜日に75MAを底に買い戻されて週を終える

直近のレジスタンス

2-ドル円-直近のレジスタンス-110-65x-週足チャート-2021年7月16日の週を終えて
2-ドル円-直近のレジスタンス-110-65x-週足チャート-2021年7月16日の週を終えて

110.65x

75MA付近で買い支えられてから反転上昇している。
基準線付近で折り返してきている事から、この辺りで戻り売りが入りそうなので
直近のレジスタンスとさせてもらった。

ここを上に行けないようだと112を目指す事は難しくなるだろうと思う。

直近のサポート

3-ドル円-直近サポート-75MA-日足チャート-2021年7月16日の週を終えて
3-ドル円-直近サポート-75MA-日足チャート-2021年7月16日の週を終えて

ダブルボトムを形成しているかのうような形をしているので
当面はこの辺りを底と見ていいのではないだろうか。

RSIも反発してきてるし、ここからジワ上げかなと思う。

円のCFTCの大口のポジション状況

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

円のCFTCのポジション比較

4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2021年7月16日の週を終えて
4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2021年7月16日の週を終えて

円買いが増えているが…。ドル円は底抜ける感じはないんだよなぁ。

まだ円売りが多い状態だし。
ただクロス円が円高になり始めてるから、そっちの円買いが増えてるんじゃないかと見てる。

ドル円の個人のポジション状況

5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2021年7月16日の週を終えて
5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2021年7月16日の週を終えて

個人投資家が110円の中盤ぐらいでドテン買いしてるのは知っている。

ロングポジションが少し減っているのを見ると
今週110円割れて109円中盤くらいまで落ちたので
ビビッて損切したんだと思う。

ドル高トレンドだけど、クロス円のロンガーが増え始めているので
少しクロス円の円高を警戒したほうがいいかも。

ドル自体のポジション状況を比較

6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2021年7月16日の週を終えて
6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2021年7月16日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2021年7月16日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2021年7月16日の週を終えて
8-ユーロドル-個人のポジション状況-一覧表-2021年7月16日の週を終えて
8-ユーロドル-個人のポジション状況-一覧表-2021年7月16日の週を終えて

ドルインデックスのドル売りが減っている。
シカゴはユーロ売りが先週に引き続きメチャクチャ増えている!!

個人投資家が値ごろ感でロングを握ってユーロが上がりにくい状況になっている。

ユーロ売りビッグチャンス到来か!?

ついにユーロ売りトレンドが出ちゃうかもしれんな…

週の終値を比較

2020年12月04日の終値 104.180 (+18.4pips上昇)
2020年12月11日の終値 103.925 (-25.5pips下落) イギリスとEUが通商協議でもめて合意無き離脱の可能性が高まる
2020年12月18日の終値 103.260 (-66.5pips下落) FRBが緩和とゼロ金利維持 アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日の終値 103.594 (+33.4pips下落) イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見される
2020年12月31日の終値 103.304 (-29pips下落) イギリスとEUが通商協議で合意、アメリカで9000億ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案が可決

2021年01月08日の終値 103.954 (+65pips上昇) アメリカの長期金利が1%台を回復したのを受けてドル買いに
2021年01月15日の終値 103.861 (-9.3pips下落) バイデン氏の刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りで市場はリスク回避の流れになった
2021年01月22日の終値 103.740 (-12.1pips下落) バイデン大統領就任式完了!女性初の財務長官に任命されたイエレン氏はバイデン大統領の経済対策を支持する意向
2021年01月29日の終値 104.691 (+95.1pips上昇) ロビンフッダーが暴れた週

2021年02月05日の終値 105.306 (+61.5pips上昇) バイデン大統領が1兆9000億ドルの必要性を改めて表明
2021年02月12日の終値 104.909 (-39.7pip下落) テスラがビットコインに投資するって言ってドル安が加速
2021年02月19日の終値 105.417 (+50.8pips上昇) 日経225が30年ぶりに30000万円回復
2021年02月26日の終値 106.530 (+111.3pips上昇) アメリカの長期金利が上昇してSP500の配当利回りを超えた事で株安のドル高が進行

2021年03月05日の終値 108.206 (+167.6pips上昇) FRBパウエル議長は長期金利に介入する気はない。政策路線の変更もなし。市場参加者は失望してドル買いに
2021年03月12日の終値 108.979 (+77.3pips上昇) アメリカで1兆9000億ドルの経済対策法案が成立しました
2021年03月19日の終値 108.870 (-10.9pips下落) 日銀が長期金利の上下動を許容し、ETF買い入れを日経225からTOPIXに切り替え
2021年03月26日の終値 109.509 (+63.9pips上昇) バイデン大統領が新型コロナワクチンの普及の倍増すると発表(1億回→2億回)

2021年04月02日の終値 110.649 (+114pips上昇)
2021年04月09日の終値 109.658 (-99.1pips下落) バークシャーが円建て社債を発行。イギリスのファンドが東芝の買収を提案(2兆円規模)
2021年04月16日の終値 108.769 (-88.9pips下落) 米長期金利の大幅下落で。NZとポンド主導でドル安に
2021年04月23日の終値 107.876 (-89.3pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン増税の案を出してくる。日本が緊急事態宣言
2021年04月30日の終値 109.320 (+144.4pips上昇) 早期テーパリング懸念でドル買い圧力 → FRBパウエル議長はテーパリング議論は否定している

2021年05月07日の終値 108.573 (-74.7pips下落) 非農業部門雇用者数変化が市場予想よりもかけ離れた低い数値が出た事でテーパリングや早期利上げの可能性が遠のいた
2021年07月16日の終値 109.197 (+62.4pips上昇) CPIと求人統計の上昇でインフレ懸念が台頭
2021年05月21日の終値 108.951 (-24.6pips下落) ビットコインの急落とFOMC議事録要旨でテーパリングの議論の可能性が浮上した事
2021年05月28日の終値 109.724 (+77.3pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資計画の報道で一気にリスクONの流れ
2021年06月04日の終値 109.399 (-32.5pips下落) 5月非農業部門雇用者数変化が予想より悪かった事で急激なドル安に
2021年06月14日の終値 109.629 (+23pips上昇) 5月の米CPIが1年9カ月ぶりの伸びだったのに発表後はドル安。次の日、来週FOMCがあるしインフレ上がってるからという理由を蒸返して急激なドル高で終わる
2021年06月18日の終値 110.217 (+58.8pips上昇) ★FOMCが利上げの前倒しを発表(2022年~2023年中。従来は2024年だった)
2021年06月25日の終値 110.686 (+46.9pips上昇) 先週ちょっと売り過ぎちゃいましたね(テヘペロ)で全市場で巻き戻しの動きとなった
2021年07月02日の終値 111.021 (+33.5pips上昇) 3つの雇用統計があったがどれも予想よりはよく内2つはドル高、週末は大きくドル安に振る
2021年07月09日の終値 110.115 (-90.6pips下落) 東京の4度目の緊急事態宣言で急落
2021年07月16日の終値 110.048 (-6.7pips下落) サンダース英中銀の刺激策縮小発言と日銀黒田総裁の物価目標2%まで政策変更をしない発言で円安

まとめ

ドル円の相場状況をまとめると

  • アメリカの6月のCPIが2008年、約13年ぶりの伸び幅となった事でテーパリング懸念からドル高に
  • イギリス中銀のサンダース委員が刺激策縮小するかも発言でポンドが爆上げしてドル円も一緒に上昇した
  • EUは相変わらずテーパリングを否定しており、ユーロは逆に下がった
  • 日銀の黒田総裁が物価目標の2%を達成するまで政策の変更はないと発言した事で円安となった
  • 週末はデルタ株の感染拡大が懸念され、株式市場がNY時間からボコボコに売られFXはポンドを筆頭にドル高・円高の流れとなった
  • 個人はユーロドルを値ごろ感で買い
  • 大口はユーロを先週から大量に売りまくっている
  • 大口の円買いはクロス円の可能性あり

週末にポンドを筆頭に値ごろ感ロンガーが増えてる・・・。

その他のエクストラ通貨も株価指数とかもロンガーが増えてるから要注意だよ…。

下手したらFX・株式市場の個人のロンガー狩りで
ブラックマンデーが来る可能性も否定できないからね…。

クソ値ごろ感のトレーダーがロングするから
こうなっちゃうんだよなぁ^^

俺のポンド円のロングポジ終わった^^;

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