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ドル円 【予想・見通し・動向】5月の米CPIに騙された個人投資家が多数!!ドル高に転換した可能性あり テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2021年6月11日(金)の週を終えて

2021年6月07日(月)から6月11日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。

  • ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。

この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。

もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。

それでは、各章を見て行きましょう。

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ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年6月11日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. ファンダメンタル分析
  2. テクニカル分析
  3. ポジション状況
  4. 週の終値の動向

ファンダメンタルズ分析と値動き

2021年6月07日(月曜日)から6月11日(木曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。

この1週間のドル安とドル高の要因を要約すると

ドル高の要因は以下のとおりです。

  • 5月の米CPI指数の発表が注目され、インフレが上昇するとの見方から警戒感でドルが買われる
  • 来週のFOMCでFRBが早期の引き締めに動くかもしれないという警戒感で急激なドル高に

ドル安の要因は以下のとおりです。

  • ロシアが外国為替の流動性をユーロにシフトする刺激策を計画しているとの報道が流れてからドル安
  • ホールデン英金融政策委員会(MPC)委員が金融引き締めを示唆する発言を行い、ポンド主導でドルストレート全般的にドル安
  • アメリカの5月のCPIが発表後、前年同月比が1年9カ月ぶりの伸びだったのにインフレは一過性というこじつけでドル安に(次の日、急激にドル高になる)

2021年6月07日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

東京開始時にちょいリバってそこから売られていく
ロンドン時間になっても継続して売られていく
NY時間で安値に張り付いて終了する

前の週のドル安を引き継いだ形。
ドルストレート全般的にドル安。
ドル円も同じようにドル安。

欧州時間にロシアが外国為替の流動性をユーロにシフトする刺激策を計画している
との報道が流れてからドル安の流れとなっている。

先週はこの報道のあとドル安からドル高に傾いたが
この日はドル安一辺倒の日で終わりました。

前週末の急激なドル安の流れを引き継いだものと思われます。

高値109.632 → 終値109.246(-38.6pips下落)
(9時台)

2021年6月08日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

東京時間から安値から上昇
ロンドンタイムまで上昇を継続
NY時間で安値に落ちてくるものの押し目買いされて上昇して終わる

木曜日に5月の米CPI指数の発表が注目されており
インフレが上昇するとの見方から警戒感でドルが買われているみたいです。

安値109.193 → 終値109.491(+29.8pips上昇)
(9時台)

2021年6月09日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

東京時間からロンドン時間にかけてドル安が進行
NY時間の23時に一気にドル高になって終わる。

日本時間の17時58頃
ホールデン英金融政策委員会(MPC)委員が金融引き締めを示唆する発言を行い、
ポンド主導でドルストレート全般的にドル安の流れとなった。

しかし、23時のカナダ政策金利発表後、相場の景色がガラっと変わる。
とくに声明文に変化は見られなかったが急激なドル高が市場を襲い、
ドルストレート+ドル円は急激なドル高となって、この日を終えた。

なんで急にドル高になったのかは不明…。
前日同様に、明日の米CPIやECBの政策金利の発表が警戒されてるのかな?

安値109.221 → 終値109.613(+39.2pips上昇)
(22時台)

2021年6月10日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

東京時間からロンドン時間にかけて下げ
NY時間に噴き上げてからの高値を更新してからの安値更新!!

この日はアメリカの5月のCPIが発表され
前月比が0.6%(前回0.8%)
前年同月比で5.0%上昇(前回4.2%)と1年9カ月ぶりの伸びとなったようです。

これでテーパリングからの利上げの議論くるか?と思われましたが
ドル高に振っておいてからドル安になりました。
とくにポンドドルの爆上げ具合がハンパなかったです。

株も原油も想定外の動きをしており
市場全体でなかなかのハメ込み相場で終わりました…。

高値109.792 → 終値109.323(-46.9pips下落)
(22時台)

2021年6月11日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

東京時間で上げ
ロンドン時間からNY時間にかけて、ず~っとドル高。引け前に少しだけドル安。

前日の5月のCPI発表後はインフレが一過性のものだという理由からドル安だった。

しかし、なぜかこの日は来週のFOMCで早期の引き締めが懸念され
急激なドル高になって終わる。

昨日の米5月のCPIは前年同月比で1年9カ月ぶりの伸びとなっているのに
インフレは一過性だという、こじつけ報道が怪しいと思ったら
この日では、来週のFOMCで早期の引き締めの口実の利用されるとはね…。

はめ込まれた個人投資家が多いんだろうなと思います。

イギリスのGDPが良かったり、ドイツの経済成長の見通しが前回よりも上方修正された事で
一旦はポンドルやユーロドルが上昇したのですが
結局ドル高一辺倒に流されて終わりました。

安値109.303 → 終値109.629(+32.6pips上昇)
(6時台)

ドル円 テクニカル分析

ドル円のテクニカル分析をしていきます。

1-2021年06月11日の週を終えて-ドル円-日足チャート
1-2021年06月11日の週を終えて-ドル円-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 25MAを底値に転換線を上限としたレンジ相場で終了

直近のレジスタンス

2-ドル円-直近のレジスタンス-110-19x-日足チャート-2021年6月11日の週を終えて
2-ドル円-直近のレジスタンス-110-19x-日足チャート-2021年6月11日の週を終えて

110.19x 前回のピンバー

ピンバーを出した後は、大きく上昇した後に打ち返されて終わっている。

現状は転換線で頭を抑えられているので
転換線を見ていれば良さそうだが、ドル高の勢いもあるので
もう少し上を見ると、やはり110円台がレジスタンスになるのではないかと見ています。

直近のサポート

3-ドル円-直近サポート-108-8x-25MA-日足チャート-2021年6月11日の週を終えて
3-ドル円-直近サポート-108-8x-25MA-日足チャート-2021年6月11日の週を終えて

108.8x および 25MA

25MAに沿うような形で上昇してきている。

この辺りを底値に見ておいて
下がったとしても75MAだったり108.6付近でトリプルボトム形成した場所があるので
買い支えが入って下がり難いと思います。

円のCFTCの大口のポジション状況

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

円のCFTCのポジション比較

4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2021年6月11日の週を終えて
4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2021年6月11日の週を終えて

大口の円売りが大量に減っている。

うーん…?全体的にドル高に転換しそうなのに円売りを外しているのが気になるなぁ。

ドル円の個人のポジション状況

5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2021年6月11日の週を終えて
5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2021年6月11日の週を終えて

とりあえず、前の週の110円の天井ロンガーは狩った感じじゃないかな?

ロングポジが軽くなったし、あとはここからどうなるかって感じ。

ドル自体のポジション状況を比較

6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2021年6月11日の週を終えて
6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2021年6月11日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2021年6月11日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2021年6月11日の週を終えて
8-ユーロドル-個人のポジション状況-一覧表-2021年6月11日の週を終えて
8-ユーロドル-個人のポジション状況-一覧表-2021年6月11日の週を終えて

長らく続いた個人投資家のショートがようやくドテンロングに切り替わった。

おまけに高値から落とした感じで形的にもドル高が来そうな雰囲気。

こっからドル高でナイアガラの滝が見れるかもしれん。

週の終値を比較

2020年12月04日の終値 104.180 (+18.4pips上昇)
2020年12月11日の終値 103.925 (-25.5pips下落) イギリスとEUが通商協議でもめて合意無き離脱の可能性が高まる
2020年12月18日の終値 103.260 (-66.5pips下落) FRBが緩和とゼロ金利維持 アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日の終値 103.594 (+33.4pips下落) イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見される
2020年12月31日の終値 103.304 (-29pips下落) イギリスとEUが通商協議で合意、アメリカで9000億ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案が可決

2021年01月08日の終値 103.954 (+65pips上昇) アメリカの長期金利が1%台を回復したのを受けてドル買いに
2021年01月15日の終値 103.861 (-9.3pips下落) バイデン氏の刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りで市場はリスク回避の流れになった
2021年01月22日の終値 103.740 (-12.1pips下落) バイデン大統領就任式完了!女性初の財務長官に任命されたイエレン氏はバイデン大統領の経済対策を支持する意向
2021年01月29日の終値 104.691 (+95.1pips上昇) ロビンフッダーが暴れた週

2021年02月05日の終値 105.306 (+61.5pips上昇) バイデン大統領が1兆9000億ドルの必要性を改めて表明
2021年02月12日の終値 104.909 (-39.7pip下落) テスラがビットコインに投資するって言ってドル安が加速
2021年02月19日の終値 105.417 (+50.8pips上昇) 日経225が30年ぶりに30000万円回復
2021年02月26日の終値 106.530 (+111.3pips上昇) アメリカの長期金利が上昇してSP500の配当利回りを超えた事で株安のドル高が進行

2021年03月05日の終値 108.206 (+167.6pips上昇) FRBパウエル議長は長期金利に介入する気はない。政策路線の変更もなし。市場参加者は失望してドル買いに
2021年03月12日の終値 108.979 (+77.3pips上昇) アメリカで1兆9000億ドルの経済対策法案が成立しました
2021年03月19日の終値 108.870 (-10.9pips下落) 日銀が長期金利の上下動を許容し、ETF買い入れを日経225からTOPIXに切り替え
2021年03月26日の終値 109.509 (+63.9pips上昇) バイデン大統領が新型コロナワクチンの普及の倍増すると発表(1億回→2億回)

2021年04月02日の終値 110.649 (+114pips上昇)
2021年04月09日の終値 109.658 (-99.1pips下落) バークシャーが円建て社債を発行。イギリスのファンドが東芝の買収を提案(2兆円規模)
2021年04月16日の終値 108.769 (-88.9pips下落) 米長期金利の大幅下落で。NZとポンド主導でドル安に
2021年04月23日の終値 107.876 (-89.3pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン増税の案を出してくる。日本が緊急事態宣言
2021年04月30日の終値 109.320 (+144.4pips上昇) 早期テーパリング懸念でドル買い圧力 → FRBパウエル議長はテーパリング議論は否定している

2021年05月07日の終値 108.573 (-74.7pips下落) 非農業部門雇用者数変化が市場予想よりもかけ離れた低い数値が出た事でテーパリングや早期利上げの可能性が遠のいた
2021年06月11日の終値 109.197 (+62.4pips上昇) CPIと求人統計の上昇でインフレ懸念が台頭
2021年05月21日の終値 108.951 (-24.6pips下落) ビットコインの急落とFOMC議事録要旨でテーパリングの議論の可能性が浮上した事
2021年05月28日の終値 109.724 (+77.3pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資計画の報道で一気にリスクONの流れ
2021年06月04日の終値 109.399 (-32.5pips下落) 5月非農業部門雇用者数変化が予想より悪かった事で急激なドル安に
2021年06月11日の終値 109.629 (+23pips上昇) 5月の米CPIが1年9カ月ぶりの伸びだったのに発表後はドル安。次の日、来週FOMCがあるしインフレ上がってるからという理由を蒸返して急激なドル高で終わる

まとめ

ドル円の相場状況をまとめると

  • 25MAを底値に転換線を上限としたレンジ相場の1週間
  • 5月のCPI発表を前にインフレ上昇の警戒感でドルが買われていた
  • その後、5月のCPIが発表されると一気にドル安へ。前年同月比で1年9カ月ぶりの伸びだったのに…なぜかインフレは一過性との見方でドル安となる
  • しかし翌日、来週にFOMCを引けてインフレが上がってるしFRBが早期に引き締めをしてくるかもしれないという理由で前日のCPIを蒸返して急激にドル高に持っていく
  • 多くの個人投資家が騙された1週間となった

豪ドルUSDを伸びた所で利確しようと思ってたのに
CPIのインフレは一過性という報道で謎のドル安で上を期待したあげく
次の日も豪ドルだけなぜか強かったから安堵感から、そのままにしていた。

そしたらユーロドル、ポンドドルを筆頭に急激なドル高が進行。

これによって豪ドルもドル高の流れに引っ張られてドル高になり
わいのロングポジションを利確する事ができずに1週間を終えてしまった…。

CPIハメ込んだ報道官を四季報の角でぶん殴ってやりたい気分だわ…。

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