/* youtube 所有者確認 */ /*Google Ad*/

ドル円 【予想・見通し・動向】ドルの上昇トレンドが明確に崩れた件 ドル安トレンドはまだ続くと思う テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2021年4月23日(金)の週を終えて

2021年4月19日(月)から4月23日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。

  • ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。

この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。

もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。

それでは、各章を見て行きましょう。

スポンサーリンク

ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年4月23日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. ファンダメンタル分析
  2. テクニカル分析
  3. ポジション状況
  4. 週の終値の動向

ファンダメンタルズ分析と値動き

2021年4月19日(月曜日)から4月23日(木曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。

この1週間のドル安とドル高の要因を要約すると

ドル高の要因は以下のとおりです。

  • 朝方に底ショート突っ込んだ個人投資家をロンドン時間で狩り上げる
  • ショートカバー

ドル安の要因は以下のとおりです。

  • 日米共同声明で中国が台湾の記述に反発した事
  • ファイザーのEU向け新型コロナワクチン1億ダース追加供給する報道
  • 大阪の緊急事態宣言
  • 欧州医薬品庁(EMA)がジョンソン&ジョンソンの血栓症の関連性があり得るって見解
  • カナダがテーパリングを始めて利上げも1年前倒しの可能性を示唆した事
  • バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲインの増税案を出す報道がされた事

2021年4月19日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

ストーンと下がって終わる。

日米共同声明が発表され台湾の記述に中国が反発した事で米中対立懸念が台頭。
日本時間午前8時~9時台にかけてリスク回避の円高ドル高となった。

その後、米中対立のリスク回避が尾を引いたのか米長期金利が下落。
13時から16時台にかけてドル安が加速。

17時頃にファイザーがEU向けの新型コロナワクチンを1億ダース追加供給する報道から
ユーロベースでドル安となる。

ドル円はそのままドル安円高の状態で終了しました。

高値108.829 → 終値108.139(-69pips下落)

2021年4月20日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

この日は、ドル円は吹き上がりはするものの戻りを売られて終了する日でした。

朝方に108円を割れたものの16時頃にドル円のショートカバーの買い戻しが入る。

17時頃に大阪が緊急事態宣言を要請、17時30分頃に日銀ETF買いを見送り、
17時40分頃ににCVCキャピタルの東芝買収案件を辞退報道が流れる。

その後、日経225とダウ30、SP500などの株価指数が下げ始める。

23時頃に
欧州医薬品庁(EMA)は20日、「米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の
新型コロナウイルスワクチンと血栓症の関連性はあり得る」との見解を示した。

日本政府が新型コロナ感染拡大を防ぐため
大阪府が緊急事態宣言の発令要請を受け
3度目の宣言を近く発令する方針を固めたと報道される

23時30分過ぎ頃に原油やダウ30、SP500が爆下げ

この辺に出た情報でリスク回避で円高となりドル円は下落する。

高値108.554 → 終値108.076(-47.8pips下落)

2021年4月21日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

16時のロンドン勢が突入と同時にドル円は噴き上げ始める
とくにネタは無く、午前中に突っ込みSしたやつをこの時間帯で狩り上げる動き(前日20日も同じ動き)

23時にカナダの政策金利の発表がありカナダ筆頭にドル安となりました。
カナダ中銀は政策金利を据え置いたものの
債券購入プログラムを週30億カナダドルにすると発表しました。

これは前回の40億カナダドルから減額した形となり
まさかのカナダからテーパリングが始まったとサプライズとなりドル安となりました。

そして政策金利は2022年後半まで維持すると発表されましたが
これが前回の2023年から1年も早く利上げがはじまるのか?と予測時期を前倒しされた事で
さらに追い打ちをかけるようなサプライズ発表となり
カナダドルを筆頭にドル安となりました。

ドル円はさほど動かず、いつも通りって感じの流れで終わる。

高値108.277 → 終値108.039(-23.8pips下落)

2021年4月22日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

ECBの声明発表でユーロは上昇。
ラガルド総裁が為替を注視しているとの発言があったが上昇を継続した。

ラガルド総裁の発言が終わると、ユーロが下げた。

夜中の2:41頃、バイデン大統領が富裕層を対象にしたキャピタルゲイン増税の案が報道され
株価が高値圏から大きく下落。米長期金利も下落して
ドル円も一緒に下落していきました。

高値108.229 → 終値107.963(-26.6pips下落)

2021年4月23日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

フランスやドイツ、ユーロ圏のPMI指標が良かった事でユーロドル筆頭にドル安となる。

19時ぐらいからドル安が加速していったが
22時からドル円は反転上昇が始まり大きく吹き上がる。

22:45分からアメリカの経済指標があり
どれも過去の水準より高めの結果となったので指標の情報漏れてました?っていうような動きで終わりました。

4月のアメリカ製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は60.6となり
統計を開始した2007年5月以来の高水準を付けました。

3月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で102万1000戸となり前月比で20.7%増加。
2006年8月以来の高水準となりました。前年同月比で66.8%も増加しています。

始値107.963 → 終値107.876(-8.7pips)

とはいえ、始値と終値で見ると十字足で上下に振っただけで行って来いで終わりという
なんとも面白みのない相場で週を終えました。

ドル円 テクニカル分析

ドル円のテクニカル分析をしていきます。

1-2021年04月23日の週を終えて-ドル円-日足チャート
1-2021年04月23日の週を終えて-ドル円-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 週の初めからドル安の流れを受けて下落していく
  • その後、一旦リバウンドしたものの、基準線あたりで戻り高値を売られて下落する
  • 週末は週足の200MAを下割れ少しだけリバった状態で週を終えました

直近のレジスタンス

2-ドル円-直近のレジスタンス-109-69x-日足チャート-2021年4月23日の週を終えて
2-ドル円-直近のレジスタンス-109-69x-日足チャート-2021年4月23日の週を終えて

108.3xx 緑のライン

日足レベルで言うと上昇ダウトレンドの押し安値
ここを明確に割れているので【上昇トレンドが崩れましたよ】という合図になるので
たとえ戻ってきたとしても、ここでレジサポ転換したかどうかの売り買いがあると思ってます。

直近のサポート

3-ドル円-直近サポート-ボリンジャーバンドの-2σ-106-9-日足チャート-2021年4月23日の週を終えて
3-ドル円-直近サポート-ボリンジャーバンドの-2σ-106-9-日足チャート-2021年4月23日の週を終えて

ボリンジャーバンドの-2σ

現状はボリンジャーバンドの-2σで強い反発が入るので
直近のサポートはボリンジャーバンドの-2σを見ておけばいいと思います。

106.9xx 75MA+ボリンジャーバンドー3σ

ボリンジャーバンドの-2σを万が一、下に突っ切った場合は
75MAとボリンジャーバンドの-3σあたりで抵抗するんじゃないかと見ています。
そのラインが106.9xx~106.6xxあたりかなと見ています。

日足RSIもかなりの異常値出してるので突っ込みSして捕まるのだけは注意しましょうね。

円のCFTCの大口のポジション状況

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

円のCFTCのポジション比較

4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2021年4月23日の週を終えて
4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2021年4月23日の週を終えて

ドル円の上昇トレンドの押し安値を割ったけど
大口は円買いを辞めてるのが気になるなぁ。

個人は円売りを辞めてるので、この下落でアメリカの個人投資家が泡を吹いたって感じか。

ドル円の個人のポジション状況

5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2021年4月23日の週を終えて
5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2021年4月23日の週を終えて

ドル円が押し安値を割って下がってきている中で
個人投資家の買いがまだ多いねぇ…。

OANDA側の個人投資家の買いが増えて来てるのが気になる。

もう一段下げて狩る動きしないかなぁ。

ドル自体のポジション状況を比較

6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2021年4月23日の週を終えて
6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2021年4月23日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2021年4月23日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2021年4月23日の週を終えて
8-ユーロドル-個人のポジション状況-一覧表-2021年4月23日の週を終えて
8-ユーロドル-個人のポジション状況-一覧表-2021年4月23日の週を終えて

大口のショーターは踏みあげられて損切りに追い込まれている。
そしてロングを新規に追加してきている感じ。

個人投資家のユーロ売りの積み増しが酷い事になってる…。

これはもうひと上げありそう。

狩るまでユーロは下がらんだろ…w

週の終値を比較

2020年12月04日の終値 104.180 (+18.4pips上昇)
2020年12月11日の終値 103.925 (-25.5pips下落) イギリスとEUが通商協議でもめて合意無き離脱の可能性が高まる
2020年12月18日の終値 103.260 (-66.5pips下落) FRBが緩和とゼロ金利維持 アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日の終値 103.594 (+33.4pips下落) イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見される
2020年12月31日の終値 103.304 (-29pips下落) イギリスとEUが通商協議で合意、アメリカで9000億ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案が可決

2021年01月08日の終値 103.954 (+65pips上昇) アメリカの長期金利が1%台を回復したのを受けてドル買いに
2021年01月15日の終値 103.861 (-9.3pips下落) バイデン氏の刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りで市場はリスク回避の流れになった
2021年01月22日の終値 103.740 (-12.1pips下落) バイデン大統領就任式完了!女性初の財務長官に任命されたイエレン氏はバイデン大統領の経済対策を支持する意向
2021年01月29日の終値 104.691 (+95.1pips上昇) ロビンフッダーが暴れた週

2021年02月05日の終値 105.306 (+61.5pips上昇) バイデン大統領が1兆9000億ドルの必要性を改めて表明
2021年02月12日の終値 104.909 (-39.7pip下落) テスラがビットコインに投資するって言ってドル安が加速
2021年02月19日の終値 105.417 (+50.8pips上昇) 日経225が30年ぶりに30000万円回復
2021年02月26日の終値 106.530 (+111.3pips上昇) アメリカの長期金利が上昇してSP500の配当利回りを超えた事で株安のドル高が進行
2021年03月05日の終値 108.206 (+167.6pips上昇) FRBパウエル議長は長期金利に介入する気はない。政策路線の変更もなし。市場参加者は失望してドル買いに
2021年03月12日の終値 108.979 (+77.3pips上昇) アメリカで1兆9000億ドルの経済対策法案が成立しました
2021年03月19日の終値 108.870 (-10.9pips下落) 日銀が長期金利の上下動を許容し、ETF買い入れを日経225からTOPIXに切り替え
2021年04月26日の終値 109.509 (+63.9pips上昇) バイデン大統領が新型コロナワクチンの普及の倍増すると発表(1億回→2億回)
2021年04月02日の終値 110.649 (+114pips上昇)
2021年04月09日の終値 109.658 (-99.1pips下落) バークシャーが円建て社債を発行。イギリスのファンドが東芝の買収を提案(2兆円規模)
2021年04月16日の終値 108.769 (-88.9pips下落) 米長期金利の大幅下落で。NZとポンド主導でドル安に
2021年04月23日の終値 107.876 (-89.3pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン増税の案を出してくる。日本が緊急事態宣言

まとめ

ドル円の相場状況をまとめると

  • 朝方に安値を更新して突っ込みSした個人投資家をロンドン時間で狩り上げる動きの1週間だった
  • 日米共同声明に中国が台湾の記述に反発して円高
  • 日本が緊急事態宣言を出して円高、株安
  • バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン増税の案を出して円高
  • 欧州の製造業PMIが良くてドル安
  • アメリカの製造業PMI指数や住宅指数が良くて株高からのドル円が買い戻される動き

前の週にドル円の個人投資家の買いが増えてるから危機感を感じてたら
週イッパツ目からカチ下げてきやがったので損切りライン手前でロングを切ってドテンSしました。

9-ドル円-ロングを-60ピプスくらいで損切してドテンショート-2021年4月19日16時50分-口座残高とポジション状況
9-ドル円-ロングを-60ピプスくらいで損切してドテンショート-2021年4月19日16時50分-口座残高とポジション状況

この1週間、ドル円は下がりはするんだけど安値で買い支えて反発する事が多いのでイライラする1週間でした。
ユーロドルのほうが素直にドル安に動くので腹ただしい1週間でしたね。

でも上昇トレンドが崩れてるしロンガーもまだ多い
ユーロドルも同じようにショーターが多いし、ドルインデックスは上昇トレンドが崩れている。
この状況でユーロドルのショーターが多い。

つまり、ドル安トレンドはまだ続くと見ている。

個人狩りをするために、もう1段下げがあると見ているので来週もポジションを持ち越します。

できればドル円の日足ボリンジャーバンド-3σ+75MAくらいまではショートを粘ってみたい。

スポンサーリンク