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ドル円 【予想・見通し・動向】結局109.6~108.3のレンジか?東京時間は相変わらず強気 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2021年5月14日(金)の週を終えて

2021年5月10日(月)から5月14日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。

  • ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。

この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。

もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。

それでは、各章を見て行きましょう。

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ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年5月14日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. ファンダメンタル分析
  2. テクニカル分析
  3. ポジション状況
  4. 週の終値の動向

ファンダメンタルズ分析と値動き

2021年5月10日(月曜日)から5月14日(木曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。

この1週間のドル安とドル高の要因を要約すると

ドル高の要因は以下のとおりです。

  • 米長期金利の上昇
  • CPIが約12年半ぶりの大幅な伸びでインフレ懸念が台頭
  • 求人件数が統計開始以来の記録的な上昇で労働力不足からのインフレ懸念が台頭

ドル安の要因は以下のとおりです。

  • FRB理事のウォラー氏の発言やリッチモンド地区連銀のバーキン総裁の発言でインフレ懸念が後退
  • 小売売上高が大幅な下落を受けてFRBの政策路線変更の見方が後退

2021年5月10日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

毎度おなじみの東京でドル円買いのパターン
欧州で天井つけて下落するが安値は更新せず
NYでレンジで終了

ドル高の要因のネタは
米長期金利の上昇と12日に発表される消費者物価指数とインフレ懸念

この日、米ダラス地区連銀のカプラン総裁が
量的緩和(QE)縮小を巡る討議を開始したいと発言している。

安値108.464 → 終値108.806(+34.2pips上昇)
(7時台) (高値16時台)

2021年5月11日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

この日も東京でドル円買いのパターン
欧州でダブルトップを付けて下落する
NY時間に安値を更新するが買い戻されて終了

3月の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が812万3千件となり
求人件数が2000年12月の統計開始以降で最高を記録。
労働力の供給が需要増大に追い付いていない状況が示された。

これを受けて賃金上昇圧力からのインフレ懸念が台頭し株価が下落。
米長期金利が上昇した事をを背景にNY時間にドルが買われだす。

次の日(12日)に消費者物価指数(CPI)の発表があり注目されている。

高値108.979 → 終値108.614(-36.5)
(9時台・17時台)
(安値22時台)

2021年5月12日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

東京はいつものドル円買いのターン
欧州で指標発表前の調整下落が入る
NY時間にドル円が急騰して終わる

21時30分に4月の消費者物価指数(CPI)の発表があった。
前年同月比で4.2%となり2008年9月以来、約12年半ぶりの大幅な伸びとなった。

これを受けてFRBが予想よりも早く利上げに踏み切る可能性があるとの懸念から
米長期金利が大幅に上昇。
ドル円も金利上昇に合わせて急騰して、NY時間はひたすら高値を更新していきました。

前の週の雇用統計の下げはなんだったのか?というような急騰でした…。

安値108.533 → 終値109.639(+110.6pips上昇)
(6時台)

2021年5月13日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

東京はいつもの強気のドル円買い
ロンドンから売りが強くなる
NYも売りで入ってくるけど、大きく下落する事はなかった。

株価がインフレ懸念でパニック売りになっているにも関わらず
FX市場はドル買い円買いではあるが、そこまでリスク回避で大きく動くことはなかった。

この日、FRB理事のウォラー氏がインフレの上昇が一時的である事を確認するために
金融政策を変更する前に、さらに数か月分のデータが必要だと発言した。

またリッチモンド地区連銀のバーキン総裁が長期的なインフレ高進の可能性を否定している。

これを受けてインフレ懸念が後退し米長期金利が下落している。

高値109.783 → 安値109.434(-34.9pips下落)
(9時台)

2021年5月14日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

4月の米小売売上高(前月比)が9.8%から0%へと下落。徐自動車の前月比も8.4%から-0.8%へと下落。
市場予想も下回った事でFRBの政策変更予想に歯止めがかかった形となった。

これを受けてドルストレート全般にドル安が加速。
ユーロドルが強め。
スイスはイスラエルとパレスチナの地政学的リスクも合わさって買われている。
ポンドはイギリスの景気回復期待や、スコットランド独立の是非を問う住民投票が先になるとの見通しが好感されている。

ドル円は下落したものの、円が弱い事もあってあまり下がらないで終わる。

高値109.651 → 終値109.197(-45.4pips下落)
(10時台)

ドル円 テクニカル分析

ドル円のテクニカル分析をしていきます。

1-2021年05月14日の週を終えて-ドル円-日足チャート
1-2021年05月14日の週を終えて-ドル円-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 東京時間でドル円が強いのは前の週から変わらず
  • 108.3xでダブルボトムを付けて大きく反発。トレンドラインとで耐えた形
  • 週の終わりはボリンジャーバンドの+2σと雲の上限に阻まれた形で週を終える

直近のレジスタンス

2-ドル円-直近のレジスタンス-109-69x-日足チャート-2021年5月14日の週を終えて
2-ドル円-直近のレジスタンス-109-69x-日足チャート-2021年5月14日の週を終えて

109.6xx 緑のライン

この週もラインで抵抗にあったので
レジスタンスとして意識されていると思う。

直近のサポート

3-ドル円-直近サポート-108-8x-日足チャート-2021年5月14日の週を終えて
3-ドル円-直近サポート-108-8x-日足チャート-2021年5月14日の週を終えて

108.8x トレンドライン

直近ではトレンド回帰しているので
この線は意識していると思う。

ここはMAとトレンドラインがたくさん重なる場所なので
厚いサポートゾーンになると思います。

ここを下抜けたとしても次の108.36のダブルボトムラインがあるので
突破するにはそれなりのパワーが必要だと思います。

108.36x 緑のライン

ダブルボトムを形成してトレンドラインまで回帰した
パワーのあるサポートライン。

下に抜けるにはインパクトのあるネタが欲しいところ。

円のCFTCの大口のポジション状況

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

円のCFTCのポジション比較

4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2021年5月14日の週を終えて
4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2021年5月14日の週を終えて

あまりインパクトがあるような動きはない。
大口のポジションは閑散としてる感じ。

ドル円の個人のポジション状況

5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2021年5月14日の週を終えて
5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2021年5月14日の週を終えて

個人はロングポジションを一部利確した感じかな。

ドル自体のポジション状況を比較

6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2021年5月14日の週を終えて
6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2021年5月14日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2021年5月14日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2021年5月14日の週を終えて
8-ユーロドル-個人のポジション状況-一覧表-2021年5月14日の週を終えて
8-ユーロドル-個人のポジション状況-一覧表-2021年5月14日の週を終えて

ドルインデックスが久々に売り買いの攻防してる感じですねぇ。
価格自体は下がり気味なのでドル売りが有利な展開か?

ユーロドルも久々に買いが増えて来てる。
この感じだとドルインデックスと合わせてドル売り優勢になるか?

個人投資家がユーロドルの売りでまだ捕まってるのを見ると
トリプルパンチでドル売り優勢になりそうな雰囲気を感じる。

週の終値を比較

2020年12月04日の終値 104.180 (+18.4pips上昇)
2020年12月11日の終値 103.925 (-25.5pips下落) イギリスとEUが通商協議でもめて合意無き離脱の可能性が高まる
2020年12月18日の終値 103.260 (-66.5pips下落) FRBが緩和とゼロ金利維持 アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日の終値 103.594 (+33.4pips下落) イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見される
2020年12月31日の終値 103.304 (-29pips下落) イギリスとEUが通商協議で合意、アメリカで9000億ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案が可決

2021年01月08日の終値 103.954 (+65pips上昇) アメリカの長期金利が1%台を回復したのを受けてドル買いに
2021年01月15日の終値 103.861 (-9.3pips下落) バイデン氏の刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りで市場はリスク回避の流れになった
2021年01月22日の終値 103.740 (-12.1pips下落) バイデン大統領就任式完了!女性初の財務長官に任命されたイエレン氏はバイデン大統領の経済対策を支持する意向
2021年01月29日の終値 104.691 (+95.1pips上昇) ロビンフッダーが暴れた週

2021年02月05日の終値 105.306 (+61.5pips上昇) バイデン大統領が1兆9000億ドルの必要性を改めて表明
2021年02月12日の終値 104.909 (-39.7pip下落) テスラがビットコインに投資するって言ってドル安が加速
2021年02月19日の終値 105.417 (+50.8pips上昇) 日経225が30年ぶりに30000万円回復
2021年02月26日の終値 106.530 (+111.3pips上昇) アメリカの長期金利が上昇してSP500の配当利回りを超えた事で株安のドル高が進行

2021年03月05日の終値 108.206 (+167.6pips上昇) FRBパウエル議長は長期金利に介入する気はない。政策路線の変更もなし。市場参加者は失望してドル買いに
2021年03月12日の終値 108.979 (+77.3pips上昇) アメリカで1兆9000億ドルの経済対策法案が成立しました
2021年03月19日の終値 108.870 (-10.9pips下落) 日銀が長期金利の上下動を許容し、ETF買い入れを日経225からTOPIXに切り替え
2021年03月26日の終値 109.509 (+63.9pips上昇) バイデン大統領が新型コロナワクチンの普及の倍増すると発表(1億回→2億回)

2021年04月02日の終値 110.649 (+114pips上昇)
2021年04月09日の終値 109.658 (-99.1pips下落) バークシャーが円建て社債を発行。イギリスのファンドが東芝の買収を提案(2兆円規模)
2021年04月16日の終値 108.769 (-88.9pips下落) 米長期金利の大幅下落で。NZとポンド主導でドル安に
2021年04月23日の終値 107.876 (-89.3pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン増税の案を出してくる。日本が緊急事態宣言
2021年04月30日の終値 109.320 (+144.4pips上昇) 早期テーパリング懸念でドル買い圧力 → FRBパウエル議長はテーパリング議論は否定している

2021年05月07日の終値 108.573 (-74.7pips下落) 非農業部門雇用者数変化が市場予想よりもかけ離れた低い数値が出た事でテーパリングや早期利上げの可能性が遠のいた
2021年05月14日の終値 109.197 (+62.4pips上昇) CPIと求人統計の上昇でインフレ懸念が台頭

まとめ

ドル円の相場状況をまとめると

  • 東京時間の謎のドル円の強さは前の週から健在
  • CPIや求人統計でインフレ懸念からFRBが早期の利上げに踏み切るんじゃないかって事でドルが買われる
  • ただ109.6xのレジスタンスを明確に超えきる事はできず
  • 109.6~108.3のレンジか?
  • 大口はドル売り、ユーロ買い
  • 個人はドル買い、ユーロ売り

まだドル円の下を諦めたわけじゃないので
108.2のSポジは握りしめる予定です!!

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