WTI原油【朝からパニック売り】OPEC協調減産が3月末で終了!サウジアラビアが大増産に踏み切り価格競争懸念で大暴落!!テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場を予想 2020年3月13日(金)の週を終えて
2020年3月13日(金)の週を終えて
WTI原油のチャートとCFTCの大口の動向、そして個人のポジション状況を見ながら
相場の分析をしていきます。
チャンスがあれば海外ハイレバ口座と国内先物口座を利用して、トレードしていくつもりでいます。
それでは、各章の状況を見ながら、相場を予想していきます。
WTI原油 テクニカル分析と大口と個人のポジションから相場の強弱を予想(2020年3月13日(金)の週を終えて)
#WTI原油・俺ニカル分析
— 堅実なる投機家@-491万7112円・原油相場で負けた男 (@kenjitutouki) March 14, 2020
2020年3月13日の週を終えて
・API在庫は予想を超える増加
・EIA在庫は予想を超える増加
・リグ稼働数
価格下落でも1基増加
価格変動に動じず
・ポジション
大口は買い増し
個人は若干売りポジを増やす
歴史的な安値に来たから大口は底打ちと判断して
買ってるのかな🧐 pic.twitter.com/R0afSbBEJ8
上記ツイートで大枠について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて解説していきます。
WTI原油の在庫状況
API在庫の状況
- 原油の在庫量が市場の予想を超え、大幅に増加しました。
- ガソリンと留出油は減少傾向にあるようです。
EIA在庫の状況
- API同様に、原油の在庫量が市場の予想を超え、大幅に増加しました。
- API同様に、ガソリンと留出油は減少傾向にあるようです。
リグ稼働数は価格が大幅に下落しているのにも関わらず増えています。
この状況から見るに、価格下落が起きても生産を減らす方向には無いように見えますね。
WTI原油のCFTCのポシション状況を比較
3月3日と3月10日の比較
原油価格が暴落している中で、大口は買いポジションを減らしているのかな?と思ったのですが
どうやら買い増しているようです。
リーマンショック以来の安値に来ているので
大口は底値圏とみて買い増ししているのかもしれませんね。
WTI原油の個人のポジション状況
3月3日と3月10日の比較
原油の大暴落で、個人の8%が買いから売りへ転じたようです。
今のところ、底値付近で大口が買いあさっているので
踏み上げには注意したいところ。
WTI原油 テクニカル分析
【リーマンショックのサポート】
32.55と33.35~33.87あたりに黄色の線
ここをサポートとした理由は以下の2つから
- 2009年1月にリーマンショックの大暴落から復活した最安値32.55
- 2016年1月~3月に暴落から復帰した終値のライン33.35~33.87
これらの2点が重なる場所がサポートになると思いました。
大口が底値圏で買いあさっている事から
意識されている価格ラインだと思われます。
次に意識されるサポートライン
ボリンジャーバンドの-3σから-2σへの反転を見せた場所
節目の30ドルピンク色の線
ここを再び割れてくるようなら最終サポートラインを目指す展開になると思います。
【最終サポート】
最後のサポートは2016年2月につけた安値26.03です。
ここはリーマンショック時の価格より低く
万が一、ここを下に抜けてしまったら
予想がつかないくらい価格の下落につながるのではないかと予想しています。
下手したら20ドル割れて、原油が取引され始めた頃の
10ドル台に落ち込む可能性も秘めていると思います。
なので、最終サポートという事で、赤色の線を引きました。
WTI原油 ファンダメンタルズ分析
2020年3月9日(月曜日)から3月10日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
3月9日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
- 3月4日から3月6日にかけてOPECと非加盟国による減産協議が決裂して先週を終えました
- 協調減産は3月末で終了する事が決まりました
- 協議決裂後、サウジアラビアは公式販売価格を引き下げると発表
- サウジアラビアは日量1000万バレル超規模の生産を増やすと発表
- ロシアも増産する方針で追随
これらの発表を受けて、
- サウジアラビア
- ロシア
- アメリカ
の3か国の価格競争が懸念され、月曜日の朝から原油価格が大暴落しました。
41.51ドル→30.07ドルへ(約11.5ドルの下落(約1150pips↓↓↓)
そこからさらに、日本時間の13時頃まで安値を更新していきます。
30.07ドル→27.31ドルへ(約3.3ドル下落(約330pips↓↓))
トータルで14.2ドルの下落を朝一発目からやってくれました…。(1420pips↓↓↓)
凄まじい失望売りです。
EIAはこの日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた世界的な経済活動の停滞で
今年の世界原油需要は、2009年依頼(リーマンショック1年後以来)
初めての現象に転じるとの見方を示しました。
トランプ大統領はこの原油価格の大暴落を見て
以下の発言をしています。
- ガソリン価格の下落は消費者にとっては良い
- サウジアラビアとロシアは原油をめぐり議論している
- フェイクニュースが市場下落した理由だ
このフォロー発言が効いたのか
安値から34.25ドルくらいまで買い戻されている。
27.31ドル→34.25ドル(約7ドル上昇(700pips↑↑↑)
しかし、その後は買いが続かず、戻りを売られて30.18ドルで終了しました。
3月10日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
朝方、トランプ大統領が経済対策について記者会見を行うと発表。
これが期待され原油が買い戻される。
夜に経済対策の内容が聞かされていない等のニュースが流れ原油は売られていたが、
深夜に再度発表があり、共和党上院議員らと協議するとの事で再び買いが強くなる。
30.15ドル→34.99ドルまで上昇する。
(約4.8ドル上昇(480pips↑↑↑)
またロシアのノバク・エネルギー相が石油価格安定化のため
OPECとの協調行動を排除したわけではないと発言したことも買いにつながったようです。
3月11日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
トランプ大統領が前日発表した経済対策が
市場では実現できるか不透明との事で株が売られ
つられて原油が売られる状況になりました。
また、サウジアラビアが4月の産油量を1230万バレルに引き上げると発表!
アラブ首長国連邦も4月から産油量を引き上げると発表しました。
OPECがこの日、発表した3月の月報で、2020年の世界全体の原油需要予想を
日量9973万バレル(従来予想では1億73万バレル)に下方修正した。
これを受けて原油は売り込まれる形となる。
高値36.28→安値32.54(高安で約4ドル幅の下落(400pips↓↓↓)
3月12日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
朝方、トランプ大統領の発言で米国は欧州から
すべての渡航を今後30日間停止すると発表した。
これを受けてコロナウイルスのパンデミック懸念から
経済が停滞して悪影響を及ぼすとの懸念から原油が売られた。
一応、この発言の後に経済対策の発表もあったが
市場では無視され、リスク回避による売りが広がった。
高値33.60→安値30.01(高安で約3.6ドル下落(360pips下落↓↓↓)
3月13日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
この日は前日の安値を拾う動きが午前中から出始め
買い戻しが強まった日でした。
特に原油に関するニュースはありませんが
トランプ大統領が国家非常事態を宣言しました。
この時、原油は戻りを売られましたが
最終的には陽線で週を終えました。
安値30.32→高値33.98(高安で約3.6ドル上昇(約360pips上昇↑↑↑))
まとめ
WTI原油が大暴落した流れをまとめると以下のようになります。
- OPECと非加盟国の協調減産が終わりを告げ、サウジアラビアが原油を増産する方針を発表
- サウジアラビアが公式販売価格を引き下げると発表
- これを受けてサウジアラビア、ロシア、アメリカの価格競争が始まると懸念され原油が大暴落
- リーマンショックによる歴史的な安値圏に到達しているので、大口は底値を買いあさってる模様
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