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WTI原油 【見通し・予想・動向】FOMCでまさかの利上げ前倒しが発表されたが原油価格は大して下がってない件 テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年6月18日(金)の週を終えて

2021年6月26日

2021年6月14日(月)から6月18日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。

  • API、EIAの最新の在庫の状況
  • 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。

この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。

たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。

それでは、各章を見ていきましょう。

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WTI原油 見通し 予想 動向(2021年6月18日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. 原油の在庫状況
  2. ファンダメンタル分析
  3. テクニカル分析
  4. ポジション状況
  5. 週の終値の動向

WTI原油の在庫状況

API在庫の状況

1-API在庫-一覧表-2021年6月18日の週を終えて
1-API在庫-一覧表-2021年6月18日の週を終えて

原油在庫が800万バレル級の減りを見せている。
ガソリンと留出油が増えているのが気になるが
夏のドライブシーズンもあるから見向きもされない。

この日は価格がギュインと伸びている。

EIA在庫の状況

2-EIA在庫-一覧表-2021年6月18日の週を終えて
2-EIA在庫-一覧表-2021年6月18日の週を終えて

原油在庫が700万バレル級の減りを見せている。
クッシング在庫も久々に200万バレルクラスの減り。

在庫発表時間に高値を更新したものの、この日はFOMCの発表があり下落一辺倒で終わった。

原油の在庫の状況 まとめ

API、EIAともに原油の在庫減少が700万~800万バレルクラスの減りを見せているが
FOMCの利上げが予想よりも前倒しされるって事で原油価格は下がっている…。

政策変更のインパクトには逆らえない感じか…。

WTI原油 ファンダメンタルズ分析

2021年6月14日(月曜日)から6月18日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。

この1週間の原油価格の上げと下げの要因を要約すると

価格が上昇した要因は以下のとおりです。

  • メキシコ湾岸に熱帯低気圧の発生
  • OPECの専門委員会の関係者の話では2021年のアメリカ石油生産の伸びは限定的になる可能性が高いとの見通し(でも2022年は生産が伸びるかもって話)

価格が下落した要因は以下のとおりです。

  • イラン核合意でアメリカと協議が難航している事
  • FOMCで利上げが予想よりも早く前倒しになりそうな事。2022年から2023年中(従来は2024年だった)

2021年6月14日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

東京時間で前の週の流れを引き継いで買われた
欧州開始時間に一旦下げ
NY時間に上げてから高値で落として終了した

前の週の流れを引き継いで
新型コロナの影響が落ち着いて移動制限が解除やされ航空機の運航も増えている事で
需要回復期待を引き継いで東京タイムは買いが継続。

ロンドンタイムになると一旦、高値で売られ
NY開始時間に買われたがロンドンの高値を少し更新したところで
高値から叩き売られて終了した。

高値で売りたたかれたのは不明。

ロンドンタイム(日本時間15時46分頃)に
ホルツマン・オーストリア中銀総裁が物価について発言している。
物価は危険な状態までは来ていないが、ECBはインフレを監視し、必要なら行動すると発言した。

また17時16分頃、イングランドで新型コロナウイルス規制の事実上の全面解除について
1ヵ月遅らせる方針を示したとBBCで報道された事から
エネルギー需要への警戒感が出て来たのかもしれない。

夜中の2時10分頃にジョンソン英首相が
イングランドのロックダウン全面解除予定を7月19日に延期と発言されています。

イングランド北部を中心にデルタ株(インド型)が増加しているのが原因のようです。

ロンドンタイムの売りとNYタイムから夜中にかけての売りは
欧州の発言で動いたのかもしれませんね。

安値70.64 → 終値71.17(+53pips上昇)
(7時台・夜2時台・3時台)

2021年6月15日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

東京タイムはヨコヨコ
ロンドンタイムから買われ始め
NYタイムにギュイーンと高値を更新して終了

イラン核合意の協議でアメリカとイランの間で協議が難航している事から
イラン産原油の供給再開の見通しが後退した事を受けて原油が買われていった。

報道が日本時間の12時前ぐらい。

15時51分頃にアメリカととEUがボーイングとエアバスの航空機補助金を巡る関税紛争問題が
解決したと正式に発表しました。

航空機関連の問題が解決した事でエネルギー需要が間接的に上がったのではないかと見ています。

20時10分頃
アメリカの海軍が、原子力空母ロナルド・レーガンが率いる米空母打撃群が、
定期的な任務の一環として南シナ海に入ったと発表しています。
地政学的リスクも合わさって原油が買われたのだと思われます。

21時30分頃に生産者物価指数PPIの発表があり
5月の米卸売物価指数は前月比0.8%上昇、前年同月比の伸びも6.6%となり
2011年11月以降で最大の伸びとなったようです。
(市場予想では前月比0.5%、前年比+6.2%)

安値70.80 → 終値72.46(+166pips上昇)
(11時台・12時台)

2021年6月16日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

東京時間で上げ
ロンドン時間にジワ下げ
NY時間に上げてからの下げで行って来いで終了

この日、FOMCとFRBパウエル議長の発言が夜中の3時~3時30分にかけて発表が控えており
インフレ懸念から今後のテーパリング議論や利上げについて注目されていた。

結果は【予想外の利上げ予想次期の前倒し】だった事。

FRBは2024年に予想されていた利上げ時期を2023年に前倒しして
少なくとも23年には2回、0.25%の利上げを予想しました。

FOMC声明では新型コロナワクチンの普及と政策効果で、景気と雇用の指標は強まったとしている。

FOMCのドットチャートでは2023年までの利上げについて
FOMC参加者18人のうち13名に増加。3月の時点では7名だった。

また2022年中の利上げについては7名に増加。前回は4名だった。

パウエル議長はインフレ率は予想よりも高く、長期化する可能性があると発言しているが
インフレはここ数カ月で著しく上昇し、数カ月間高止まりした後に鈍化する可能性がある見通し。
そして、インフレ率、長期期待インフレ率が持続的に上昇すれば政策調整と述べている。

原油は売られてはいるがさほどインパクトのある下げにはなってない。
株やFX市場ではパニック売りとなっている。

高値72.96 → 終値71.65(-131pips下落)
(夜1時台)

2021年6月17日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

FOMCから一夜明けて
東京時間からロンドン時間開始頃までは買い戻された
ロンドン時間中盤あたりからNY時間にかけて売られた

前日のFOMCの2023年の利上げ前倒しの発表が嫌気されて原油は売られている。

夜中の1時台に急激な買い戻しが入ってるが特にネタはない。

高値72.28 → 終値71.03(-125pips下落)
(18時台・19時台・22時台)

2021年6月18日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

メキシコ湾岸に熱帯低気圧の発生に備えて
シェブロンとオキシデンタル・ペトロリアムが作業員の退避の措置を取っているようです。

今週開催されたOPECの専門委員会の関係者の話では
2021年のアメリカ石油生産の伸びは限定的になる可能性が高いとの見通しがでた。
2021年のアメリカの石油生産の伸びが限定的との事で原油は買われたようです。

しかし、2022年はシェールオイル生産が大幅に増加する可能性があるらしい。

FOMCが明けてから2日目、株式市場やFX市場は利上げ予定を織り込みに行ってるのに
原油ときたら安値で買い支えられるとはねぇ…。

ちなみに、この日、セントルイス連銀のブラード総裁がCNBCのインタビューで
2022年終盤の利上げ開始を見込んでいると発言し、株安とドル高となっている。

なんか原油だけ下げ切らないってのがきな臭いな。

安値70.14 → 終値71.41(+127pips上昇)

WTI原油 テクニカル分析

WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

3-2021年06月18日の週を終えて-WTI原油-日足チャート
3-2021年06月18日の週を終えて-WTI原油-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 水曜日のFOMC発表までは上げ続けた
  • FOMC発表前に高値を更新して、そこからズルズルと下げていった
  • FOMCから一夜明けて、下がったものの70ドル少し割れたあたりで買い圧が強くなり買われて終わった。FX市場や株式市場はドル回帰でパニックになってるのに…

直近のレジスタンス

4-WTI原油-直近のレジスタンス-76-81ドル-週足チャート-2021年6月18日の週を終えて
4-WTI原油-直近のレジスタンス-76-81ドル-週足チャート-2021年6月18日の週を終えて

FOMCの利上げ前倒し発表があってから上値が重たくなってきているが
買い支えも強いので抵抗がどこなのか分からなくなって来ている。

2018年のブラッククリスマスの起点となった76.81
その一歩手前で折り返した72.88、73.69、74.43 75.24

現時点では72ドル後半あたりがレジスタンスのような気がするが
最後の仕掛けで74~76も見ておきたいところ。

直近のサポート

5-WTI原油-直近のサポート-5MA-転換線-日足チャート-2021年6月18日の週を終えて
5-WTI原油-直近のサポート-5MA-転換線-日足チャート-2021年6月18日の週を終えて

68.80 ブルーライン 週足200MA
日足の5MA~転換線

この週は転換線を下回った所あたりから買い圧が強かった。
今のところ転換線付近はサポートになっているので
この辺を見とけばいいと思う。
明確に下げてきたら、もしくは戻り高値を売られるようになった場合、下落トレンド転換を警戒かな。

WTI原油のCFTCのポシション状況を比較

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

WTI原油のCFTCのポジション状況

今回は発表が遅れているので無し。
次回に持ち越し。

WTI原油の個人のポジション状況

6-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年6月18日の週を終えて
6-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年6月18日の週を終えて

個人投資家の売りがまだ多いが、場中で60%台までショート比率が下がった場面があった。
つまり20%くらいはロスカットもしくは高値から売って即逃げた計算となる。

転換線割れからビュインと踏みあがったので、突っ込みSして捕まった連中が居る感じ。

WTI原油のポジション状況 まとめ

FOMC発表後、2022年~2023年の利上げ前倒しと
インフレ見通しでは物価高は続くが数カ月高止まりからの鈍化の可能性を指摘されているので
そろそろ原油価格も高値警戒感が漂ってくるのではないかと思う。

80ドル越えは厳しいと見ているが
最後のバイングクライマックス的な仕掛けがあると見て
70中盤~80ドル越えぐらいまでのゾーンで売り上がりをしていこうと思っている。

たぶん最後の仕掛け的なやつで
バイングクライマックスで耐えきれないショーターが投げて
下落している最中にドテンロングが増えて暴落すると思っているので。

私は、これを狙って売り上がる予定です。

週の終値を比較

2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)

2021年01月08日 52.61 (+443pips上昇) バイデン政権+上院下院が民主党が制覇、サウジが自主減産発表、協調減産もおおかたの減産幅で合意
2021年01月15日 52.11 (-50pips下落) バイデン氏が発表した財政出動は織り込み済み、原油市場では需要の回復は見込めないとアナリストが言う。中国がロックダウンで原油価格が下落
2021年01月22日 52.06 (-5pips下落) バイデン氏の就任式後、頭打ちで下落。イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持する意向
2021年01月29日 52.17 (-11pips下落) ロビンフッダーが大暴れして株式市場はネガティブな感じに。

2021年02月05日 56.95 (+478pips上昇) サウジ自主減産やアメリカで大雪に見舞われて需要が増した
2021年02月12日 59.61 (+266pips上昇)
2021年02月19日 58.93 (-68pips下落) アメリカの寒波の影響が収まり利益確定売りに。バフェット氏がシェブロンの株を購入
2021年02月26日 61.53 (+260pips上昇) アメリカの長期金利が爆上げで市場は大混乱

2021年03月05日 66.26 (+473pips上昇) OPECプラスが4月も協調減産を継続、生産も据え置き。サウジも自主減産続けるってよ
2021年03月12日 65.57 (-69pips下落)
2021年03月19日 61.42 (-415pips下落) IEAがスーパーサイクル論を否定。ゴールドマンがブレント原油80ドルに行くと予想
2021年03月26日 60.80 (-62pips下落) スエズ運河で大型コンテナ船が座礁

2021年04月01日 61.25 (+45pips上昇) スエズ運河の問題は解消。OPEC+が5月~7月に微増産するってよ。サウジも自主減産を徐々に辞めるってよ。
2021年04月09日 59.36 (-189pips下落) イランの増産懸念、OPEC+の微増産を再評価
2021年04月16日 63.07 (+371pips上昇) 中国輸入統計が良好で原油を爆買い!IEAとOPECが2021年の世界の石油需要見通しを引き上げ!
2021年04月23日 62.11 (-96pips下落) インドのロックダウンと日本の緊急事態宣言
2021年04月30日 63.46 (+135pips上昇)

2021年05月07日 64.83 (+137pips上昇) 中国の軍用機が台湾の防空識別圏に進入したとの報道
2021年05月14日 65.46 (+63pips上昇) アメリカのパイプライン最大手がサイバー攻撃によって稼働を停止。OPEC、IEA需要見通しは良好(供給不足の可能性を指摘)
2021年05月21日 63.85 (-161pips下落) イラン核合意の進展や制裁解除の可能性が浮上、ビットコインの急落で原油価格が大きく下落
2021年05月28日 66.60 (+275pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資計画が報道され期待感で67ドルに到達する

2021年06月04日 69.38 (+278pips上昇) イランの制裁解除でイラン産の原油が供給されても需要面に問題は無いらしい
2021年06月11日 70.79 (+141pips上昇) OPECとIEAが新型コロナ前の水準に戻る見通しを発表し生産拡大を示唆した事で原油が買われている
2021年06月18日 71.41 (+62pips上昇) FOMCでまさかの利上げ前倒し発表(2022年~2023年中、従来は2024年)でも週ベースで安値は更新していない…

まとめ

WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。

  • FOMC発表直前までひたすら上げて高値を更新
  • FOMC発表後、利上げ前倒しの見通しが発表され下落はしたが、1夜明けて買い戻しが強くなる(FX市場と株式市場はドル回帰でガンガン下げてるが…)
  • その後は、熱帯低気圧の発生やら2021年のアメリカの生産量が限定的との見方で買われる(2022年はアメリカの生産量増える見通しが出てるんだけどね…無視されてる)
  • 個人投資家は場中で一旦ロスカットしている。その後、FOMCの下落で底Sして捕まってる感じ

まだショーターがロング目線に切り替わってないので
利上げ前倒しの見通しが出ても下げ切ってない。

ただFX市場や株式市場は利上げ前倒し発表でパニック売り(ドル高、株安)になっているので
原油だけ、あまり巻き込まれてない感じがどうも怪しいと思っている。

個人の売りがまだ多いってのもあるから
最後の仕掛け上げでショーターを振り落としてから下落するんじゃないかって思っているので
私は、余力を見ながら高値更新で売りあがって行こうかと計画中です。

現時点で20バレルは売っています。

7-1-2021年6月18日18時44分-WTI原油10バレル売り-1時間足チャートと口座残高
7-1-2021年6月18日18時44分-WTI原油10バレル売り-1時間足チャートと口座残高

そして売り上がり注文を指値予約いれておきました。

7-2-2021年6月17日-売り指値注文-73-60
7-2-2021年6月17日-売り指値注文-73-60
7-3-2021年6月17日-売り指値注文-75-90
7-3-2021年6月17日-売り指値注文-75-90

FOMCのインフレ予想だと、物価高はしばらく続くと思われるが
その後は鈍化する可能性を指摘されている。

この文言を見て、ここから80ドルを超えて勢いよく上昇するのは厳しいのかなと思いました。

なので私は、70~80前半あたりのゾーンを見て売り上がりを計画しました。

余力が76000円くらいあるので、売り上がりで80ドル前半くらいまでは余裕で戦えます。

この闘いは勝ちたい!!

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