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WTI原油 【見通し・予想・動向】OPECプラスの会合がUAEがゴネて7月5日に延期 しかし価格は急騰し76ドルへ… テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年7月02日(金)の週を終えて

2021年6月28日(月)から7月02日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。

  • API、EIAの最新の在庫の状況
  • 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。

この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。

たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。

それでは、各章を見ていきましょう。

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WTI原油 見通し 予想 動向(2021年7月02日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. 原油の在庫状況
  2. ファンダメンタル分析
  3. テクニカル分析
  4. ポジション状況
  5. 週の終値の動向

WTI原油の在庫状況

API在庫の状況

1-API在庫-一覧表-2021年7月02日の週を終えて
1-API在庫-一覧表-2021年7月02日の週を終えて

原油在庫が800万バレル級の減少を見せている。
クッシングもそこそこ減っている。

一方ガソリン在庫が増えているのが気になる。

価格動向はOPEC+の会合を控えて値動きはイマイチ。

EIA在庫の状況

2-EIA在庫-一覧表-2021年7月02日の週を終えて
2-EIA在庫-一覧表-2021年7月02日の週を終えて

API同様に6月は在庫の減りが続いている。
ただガソリンが増えているのが気になる所。

価格動向はOPEC+の会合が翌日に控えていた事もあり、価格に与える影響は少なかった。

原油の在庫の状況 まとめ

ぱっと見、在庫が減ってるけど価格に影響を与えていないのでイマイチ!!

WTI原油 ファンダメンタルズ分析

2021年6月28日(月曜日)から7月02日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。

この1週間の原油価格の上げと下げの要因を要約すると

価格が上昇した要因は以下のとおりです。

  • インドの燃料需要が年末までにパンデミック前の水準に回復すると報道された事
  • OPEC+の会合が延期されているのに原油価格が謎の急騰を見せた事

価格が下落した要因は以下のとおりです。

  • アジアやEU諸国で新型コロナウイルスのデルタ株の感染の広がりが警戒された事

2021年6月28日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

東京とロンドンはヨコヨコ
NYタイム開始からガクッと下落して安値を更新

新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されて原油が売られる要因となりました。

デルタ株の感染者急増を受けてオーストラリアがシドニー全域に
ロックダウン措置を取った事が26日の夜に分かりました。
2週間のロックダウンをするようです。

イギリスでは保健相が側近の既婚女性と保健省の庁舎内でキスした事が分かり
新型コロナ感染予防がなってないという事で辞任する報道が流れ
イギリス国内では新型コロナウイルスのデルタ株感染者が増えており
2月上旬以来の水準になっている事が懸念されている。

ドイツではEU諸国からイギリスの旅行者の入国禁止を求めていると報道されている。

台湾ではデルタ株の感染が市中で初めて感染が確認されたと発表されている。

香港ではデルタ株の感染拡大により非常に危険な地域として7月1日よりイギリスから香港への旅行者の入国を禁止すると報じられています。
(サウスチャイナ・モーニング・ポスト)

この日、アメリカがイランを支援する武装組織のシリアとイラクの拠点を空爆したと報じられているが
この日は新型コロナウイルスのデルタ株の方が注目され原油価格に影響は出ていない。

高値74.42 → 終値72.75(-167pips下落)
(10時台)

2021年6月29日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

インドネシアで新型コロナの感染拡大やマレーシアのロックダウンや
タイで新たな感染抑制策などが発表され

欧州ではスペインとポルトガルがワクチン接種を受けていないイギリスからの旅行者の
入国を制限を導入したとの報道で

新型コロナ感染の影響が懸念されて原油は下落していた。

しかし、謎のエネルギー需要の回復期待から原油は安値から買い戻されて陽線で引けている…。

インドの燃料需要が年末までにパンデミック前の水準に回復すると報道されており
石油消費大国のエネルギー需要回復の期待感で買われていると思われる。

安値71.96 → 終値73.43(+147pips上昇)
(17時台と18時台)

2021年6月30日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

東京で下げて
ロンドンで上げて
NYで下げての行って来いって感じで十字足で引ける

次の日7月1日にOPEC+の会合があり協調減産をどうするのかの協議が行われる。
これの発表を控えて原油価格は上下に少し振って終わりました。

始値73.43 → 終値73.44(+0.1pips)
(安値17時台)
(高値21時台と23時台)

2021年7月01日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

東京時間は小動き
ロンドン初動からNYの初動にかけて上昇
NY時間から価格が落ち着いて下落して終わる

OPEC+の会合が纏まらず、次の日の7月2日(金曜日)に延期となった。

なぜか価格は爆上げしている。

上昇した理由は謎である。

アメリカの株価指数が好調でSP500が最高値を更新している事から
リスクONで買われたのか?

それとも場中でOPEC+の会合が期待されて先に動いた奴がいるのか?
謎は深まるばかり…。

安値73.37 → 終値74.95
(10時台)

2021年7月02日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

OPEC+の会合がこの日も纏まる事はなく、UAEがゴネて
来週の7月5日(月曜日)に延期となった・・・。

価格は十字足で引ける。

始値74.95 → 終値75.10(+15pips)
(安値23時台)
(高値11時台・22時台・4時台)

WTI原油 テクニカル分析

WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

3-2021年07月02日の週を終えて-WTI原油-日足チャート
3-2021年07月02日の週を終えて-WTI原油-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 月曜日一発目下げて火曜日に転換線で買い支えられて5日線まで戻る
  • その後、一時停止したものの急激に価格が伸びて76ドル台突入へ
  • 76ドル到達後は売りに押されて75ドルに落ちて価格が小動きの状態で週を終える

直近のレジスタンス

4-WTI原油-直近のレジスタンス-76-81ドル-週足チャート-2021年7月02日の週を終えて
4-WTI原油-直近のレジスタンス-76-81ドル-週足チャート-2021年7月02日の週を終えて

FOMCの利上げ前倒し発表やテーパリングを匂わせる発言が相次いでる中
原油価格は76ドル台へと突入している。

上昇の勢いは強く、2018年の最高値付近まで来ている。

FRBや連銀総裁の発言から見るに、このままインフレが続く可能性は低そうなので
そろそろ頭打ち感が出て来ても良い頃だと思うが油断はできない。

2018年のブラッククリスマスの起点となった76.81
その一歩手前で折り返した72.88、73.69、74.43 75.24

夏のドライブシーズンが終われば、この辺りで折り返すのではないかと思うが
77ドルを超えた場合は80ドルを視野に入れておかなければならないので
ショーターは注意が必要である。

直近のサポート

5-WTI原油-直近のサポート-5MA-転換線-日足チャート-2021年7月02日の週を終えて
5-WTI原油-直近のサポート-5MA-転換線-日足チャート-2021年7月02日の週を終えて

日足の5MA~転換線

この週は転換線で買い支えられ
その後、5日線を底値に価格が跳ね上げたので
当面は転換線付近がサポートして機能すると思われます。

WTI原油のCFTCのポシション状況を比較

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

WTI原油のCFTCのポジション状況

6-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年7月02日の週を終えて
6-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年7月02日の週を終えて

小口のロンガー以外は全員ポジションをカットしている。

謎の76ドル急騰はいったい何だったのだろうか…。

WTI原油の個人のポジション状況

7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年7月02日の週を終えて
7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年7月02日の週を終えて

個人投資家は相変わらずショートが多め。

WTI原油のポジション状況 まとめ

場中でみると76ドルに突入した辺りで60%ぐらいにショート比率が減っていたので
急騰で一旦ロスカットしたショート勢がいるのが分かる。

しかし、この状態でもまだショートが新規に沸いてきているので
天井を取ろうとしている個人投資家が居る事を留意しておきたい。

僕としては、個人ショタの振り落としがあってから原油価格は下落すると見ているので
振り落とされないように余力を持った売りポジを作っていますが
ハイレバでショートやる人は振り落としには注意しましょうね^^

輩たちには、すべて僕らの甘い考えを見透かされているんでね…。

週の終値を比較

2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)

2021年01月08日 52.61 (+443pips上昇) バイデン政権+上院下院が民主党が制覇、サウジが自主減産発表、協調減産もおおかたの減産幅で合意
2021年01月15日 52.11 (-50pips下落) バイデン氏が発表した財政出動は織り込み済み、原油市場では需要の回復は見込めないとアナリストが言う。中国がロックダウンで原油価格が下落
2021年01月22日 52.06 (-5pips下落) バイデン氏の就任式後、頭打ちで下落。イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持する意向
2021年01月29日 52.17 (-11pips下落) ロビンフッダーが大暴れして株式市場はネガティブな感じに。

2021年02月05日 56.95 (+478pips上昇) サウジ自主減産やアメリカで大雪に見舞われて需要が増した
2021年02月12日 59.61 (+266pips上昇)
2021年02月19日 58.93 (-68pips下落) アメリカの寒波の影響が収まり利益確定売りに。バフェット氏がシェブロンの株を購入
2021年02月26日 61.53 (+260pips上昇) アメリカの長期金利が爆上げで市場は大混乱

2021年03月05日 66.26 (+473pips上昇) OPECプラスが4月も協調減産を継続、生産も据え置き。サウジも自主減産続けるってよ
2021年03月12日 65.57 (-69pips下落)
2021年03月19日 61.42 (-415pips下落) IEAがスーパーサイクル論を否定。ゴールドマンがブレント原油80ドルに行くと予想
2021年03月26日 60.80 (-62pips下落) スエズ運河で大型コンテナ船が座礁

2021年04月01日 61.25 (+45pips上昇) スエズ運河の問題は解消。OPEC+が5月~7月に微増産するってよ。サウジも自主減産を徐々に辞めるってよ。
2021年04月09日 59.36 (-189pips下落) イランの増産懸念、OPEC+の微増産を再評価
2021年04月16日 63.07 (+371pips上昇) 中国輸入統計が良好で原油を爆買い!IEAとOPECが2021年の世界の石油需要見通しを引き上げ!
2021年04月23日 62.11 (-96pips下落) インドのロックダウンと日本の緊急事態宣言
2021年04月30日 63.46 (+135pips上昇)

2021年05月07日 64.83 (+137pips上昇) 中国の軍用機が台湾の防空識別圏に進入したとの報道
2021年05月14日 65.46 (+63pips上昇) アメリカのパイプライン最大手がサイバー攻撃によって稼働を停止。OPEC、IEA需要見通しは良好(供給不足の可能性を指摘)
2021年05月21日 63.85 (-161pips下落) イラン核合意の進展や制裁解除の可能性が浮上、ビットコインの急落で原油価格が大きく下落
2021年05月28日 66.60 (+275pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資計画が報道され期待感で67ドルに到達する

2021年06月04日 69.38 (+278pips上昇) イランの制裁解除でイラン産の原油が供給されても需要面に問題は無いらしい
2021年06月11日 70.79 (+141pips上昇) OPECとIEAが新型コロナ前の水準に戻る見通しを発表し生産拡大を示唆した事で原油が買われている
2021年06月18日 71.41 (+62pips上昇) FOMCでまさかの利上げ前倒し発表(2022年~2023年中、従来は2024年)でも週ベースで安値は更新していない…
2021年07月25日 73.97 (+256pips上昇) OPECプラスが7月1日の会合で小幅な増産に留まるとの見方で買い。FRBや連銀総裁はインフレは高くなるが来年には低下する見通し

2021年07月02日 75.10 (+113pips上昇) OPECプラスの会合がUAEがゴネて来週の7月5日に延期となった

まとめ

WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。

  • アジアやEU諸国で新型コロナウイルスのデルタ株感染者が増えてロックダウン措置や入国制限などを設けている国が出てる事が懸念された
  • インドの石油需要が年末までに新型コロナパンデミック前の水準に回復すると報道され原油が買われた
  • OPEC+の会合が開かれたが協議が纏まってないのに、なぜか76ドルまで急騰した
  • OPEC+の会合がUAEがゴネた事で来週の月曜日に延期となった
  • 個人投資家はショートのロスカットをしているが、天井を取ってやろうと思ってる人が多く、新規で売りが入ってきている状態

まだショーターが多く、ロスカットはしているっぽいけど天井を取ってやろうと
新規で売ってくる個人投資家がまだ多いので
なかなか下落するのが難しい状態になっている。

これらを振り払うための上下動があると思っているので
僕はチキンレースに勝つために余力を持った計画的な分割ショートを入れていってます。

この週は76.8に価格が届かなかったのでショートは入っていません。

しっかり待ちって平均価格を引き上げていきます。

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