/* youtube 所有者確認 */ /*Google Ad*/

ドル円 【予想・見通し・動向】米長期金利でドルが買われたが一時的だと思う 戻り売りを警戒しよう テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2021年1月8日(金)の週を終えて

2021年1月4日(月)から1月8日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。

  • ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。

この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。

もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。

それでは、各章を見て行きましょう。

スポンサーリンク

ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年1月8日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. ファンダメンタル分析
  2. テクニカル分析
  3. ポジション状況
  4. 週の終値の動向

ファンダメンタルズ分析と値動き

2021年1月4日(月曜日)から1月8日(木曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。

この1週間でインパクトのあった出来事は

  • 中国人民元の対ドル基準値を2005年以来の最大に引き上げた事
  • 上院決選投票で民主党が勝利し、上院下院ともに民主党が制覇した事
  • トランプ氏の支持者が議会に乱入して、選挙人の大統領投票を阻害したけど、最終的にバイデン氏が次期大統領に承認された事
  • 雇用統計が悪くても、次期バイデン政権による大規模な景気刺激策が期待され長期金利が上昇しドルが買われた事

2021年1月4日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

翌日にアメリカの上院決選投票を控えて
ポジション調整の動きとなりました。

これまでドルが売られていたのでドルが買い戻される動きとなっています。

安値102.708 → 終値103.115(+40.7pips上昇)

2021年1月5日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

中国人民元の対ドル基準値を2005年以来の最大の引き上げをしたことでドルが売られ、
これにより幅広い通貨でドル安が加速しました。

ドル円もこの流れに沿ってドル安となっています。

高値103.188 → 終値102.694(-49.4pips下落)

2021年1月6日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

この日はドル安、円安の日となりました。

アメリカの上院選で民主党が優勢となり
上院と下院ともに民主党が支配するとの見方から
大規模な財政出動が期待され株価が大きく上昇し
リスクONの流れから円安でドル円が買われ、ドル安で欧州通貨や資源国通貨が買われました。

ただドルインデックスは安値圏から十字足で引けているのが気になる所ではあります。
リスクONではありますが長期金利が大きく上昇して1%台を回復してきているので
それもあってドル円が買われているのではないかと思われます。

安値102.588 → 終値103.023(+43.5pips上昇)

2021年1月7日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

トランプ大統領の支持者が議会に乱入してアメリカ大統領選の選挙人投票が中断されたが
その後はバイデン氏が次期大統領に正式に承認された。

上院の決選投票も民主党が勝利し、下院、上院、大統領の3つが民主党が制覇した事で
大規模な景気刺激策が期待された事で株価が上昇し、債券が売られアメリカの長期金利が1%台を回復した。

この米長期金利の上昇を背景にドルが買われ
ドル円が大きく反発上昇しました。

安値102.946 → 終値103.954(+100.8pips上昇)

2021年1月8日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

前日に引き続き、長期金利の上昇が意識されドル買いの動きが続いています。

非農業部門雇用者数が前月比14万人減少となりましたが
バイデン政権で追加の景気刺激策が実現するだろうとの期待感で
債券増発からの金利上昇を背景にドルが買われているようです。

安値103.601 → 終値103.954(+35.3pips上昇)

ドル円 テクニカル分析

ドル円の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

1-2021年01月08日の週を終えて-ドル円-日足チャート
1-2021年01月08日の週を終えて-ドル円-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 週の始めに102.872の安値を割れたものの、ボリンジャーバンドの-2σで買い支えられ反発
  • その後は戻り高値を売られたものの、5日SMAと転換線で買い支えられ上昇を継続し25日SMAと基準線に乗せて週を終えました

直近のレジスタンス

2-ドル円-直近のレジスタンス-103-9x-104-1x-日足チャート-2021年1月8日の週を終えて
2-ドル円-直近のレジスタンス-103-9x-104-1x-日足チャート-2021年1月8日の週を終えて

75日SMA 104.4x ~ 104.8x近辺

ドル円は長い間75日SMAに頭を押さえられ下落してきた経緯があります。
今回、75日SMAの近くまで戻してきているので
このあたりの値動きに注目しておく必要があると思います。

直近のサポート

3-ドル円-直近サポート-103-3x-日足チャート-2021年1月8日の週を終えて
3-ドル円-直近サポート-103-3x-日足チャート-2021年1月8日の週を終えて

103 ~ 103.3x 転換線

戻り高値を抜いてきたので押し安値で見ると102.6あたりが最終サポートで
そこから押し目買いされそうな場所が103~103.3xに転換線があるので
このあたりがサポートになるのではないかと見ています。

円のCFTCの大口のポジション状況

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

円のCFTCのポジション比較

4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2021年1月8日の週を終えて
4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2021年1月8日の週を終えて

大口の円の売りが増えたようですが
今のところ円買いのほうが多いので
大口の方向感は、将来的に円高を見据えているのかなと思われます。

ドル円の個人のポジション状況

5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2021年1月8日の週を終えて
5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2021年1月8日の週を終えて

ドル円が102円を割れた事で、個人投資家のロングポジションが一掃され
売り買いが50%と拮抗しました。

ここからドル円が上がった時に、個人投資家は売りを入れるのか買いを入れるのかによって
方向感が決まると思うので注意深く見ておく必要があると思います。

現状、長期では下落トレンドのラインを抜いたわけじゃないので
もしドル円が買いを入れてきた場合は、下落を警戒したほうがいいと思います。

ドル自体のポジション状況を比較

6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2021年1月8日の週を終えて
6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2021年1月8日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2021年1月8日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2021年1月8日の週を終えて
8-ユーロドル-個人のポジション状況-一覧表-2021年1月8日の週を終えて
8-ユーロドル-個人のポジション状況-一覧表-2021年1月8日の週を終えて

長期金利の上昇でドルが上昇しましたが
大口はドルを売って、ユーロを買ってる感じですね。

個人投資家はユーロの売りが減ってるのでロスカットしたか
高い所で新規の売りを入れた人だけが利確したかのようなポジション推移に見えますね。

ドル円のポジション状況 まとめ

今のところドル円の売り買いが拮抗して、ユーロドルのドル買い(ユーロ売り)が減ってきているので
次に個人投資家がどちらにポジションを組み立てるのか見ておいた方がいいと思います。

もしドル円が上がってる状態で買いが増えているようであれば
まだ下落の可能性があるので、買いで入るのは手控えたほうがいいと思われます。

まだ長期の下落ラインを上に抜いたわけじゃないのでね…。

週の終値を比較

2020年12月04日の終値 104.180 (+18.4pips上昇)
2020年12月11日の終値 103.925 (-25.5pips下落) イギリスとEUが通商協議でもめて合意無き離脱の可能性が高まる
2020年12月18日の終値 103.260 (-66.5pips下落) FRBが緩和とゼロ金利維持 アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日の終値 103.594 (+33.4pips下落) イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見される
2020年12月31日の終値 103.304 (-29pips下落) イギリスとEUが通商協議で合意、アメリカで9000億ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案が可決

2021年01月08日の終値 103.954 (+65pips上昇) アメリカの長期金利が1%台を回復したのを受けてドル買いに

まとめ

ドル円の相場状況をまとめると

  • 中国人民元によるドル安となりましたが、その後はアメリカの上院決選投票や大統領承認でドル高の流れとなった
  • ドル高の背景には長期金利の上昇が背景にある
  • 個人投資家の売り買いがようやく50%に拮抗したので次の方向性を占う展開
  • まだ下落のトレンドラインを上には抜いていない

長期金利で反転上昇はしたドル円ですが
まだ下落のトレンドラインを上に抜いてないし
戻り高値で売られるのではないでしょうか。

僕個人はドル安の見通しは変わってないので
証拠金が安い豪ドル・米ドルをロング入れています。

スポンサーリンク