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WTI原油 【見通し・予想・動向】アメリカは70ドル以上は高いと認識している模様 テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年8月13日(金)の週を終えて

2021年8月09日(月)から8月13日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。

  • API、EIAの最新の在庫の状況
  • 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。

この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。

たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。

それでは、各章を見ていきましょう。

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WTI原油 見通し 予想 動向(2021年8月13日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. 原油の在庫状況
  2. ファンダメンタル分析
  3. テクニカル分析
  4. ポジション状況
  5. 週の終値の動向

WTI原油の在庫状況

API在庫の状況

1-API在庫-一覧表-2021年8月13日の週を終えて
1-API在庫-一覧表-2021年8月13日の週を終えて

あんまりインパクトのあるような増減はない。
そのため価格に影響を与えるような感じでもない。

EIA在庫の状況

2-EIA在庫-一覧表-2021年8月13日の週を終えて
2-EIA在庫-一覧表-2021年8月13日の週を終えて

こちらもAPIの在庫と同様にイマイチな印象。
価格に対する影響もなし。

原油の在庫の状況 まとめ

イマイチです!!

WTI原油 ファンダメンタルズ分析

2021年8月09日(月曜日)から8月13日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。

この1週間の原油価格の上げと下げの要因を要約すると

価格が上昇した要因は以下のとおりです。

  • EIAの月報で需要見通しが良い事
  • バイデン政権が国内生産者に増産を呼びかけてないと報道された事

価格が下落した要因は以下のとおりです。

  • 先週末の雇用統計の改善から下落していた流れを引き継いだ
  • デルタ株感染拡大が懸念されている
  • バイデン政権がOPEC+に対して増産するように圧力をかけている事
  • IEAは7月のデルタ株感染の広がりを受けて年内の需要の伸びが低調になるとの見方

2021年8月09日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

東京時間から下げ
ロンドン時間から下げが加速して18時~21時に底を固める
NY時間にリバウンド

先週末の下落の流れを引き継いだ形。
先週末は雇用統計(失業率や非農業部門雇用者数)が良かった事で
テーパリング利上げ連想で原油価格は下げて終わっていた。

あとは新型コロナウイルスのデルタ株感染拡大がエネルギー需要の減退懸念として挙げられている。

ただNY時間では買われている。
買われた理由は不明。テクニカルサポートで反発した感じ。

高値67.97 → 終値66.81(-116pips下落)
(7時台)

2021年8月10日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

東京で少し下げてからの上昇開始
ロンドン時間は高値近辺で横ばい
NY時間に高値を更新

前日のNYからのリバウンドを引き継いで前日の高値を更新しました。

EIAの月報で需要見通しが良い事が発表されたのが好感されて原油価格が上昇しました。

2021年と2022年の需要見通しが2020年から増えている事が好感された模様。

とはいえ生産量は2021年の11月12月~2022年にかけて増加し始めると予想されているが
市場はその辺は無視している感じ。

安値66.55 → 終値68.49(+194pips上昇)
(10時台~11時台)

2021年8月11日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

東京で上げておいて
ロンドン初動から下げて行く
NY時間に底打ちして東京とロンドン時間の高値を上にブチ抜いて終了

バイデン政権がOPEC+に対して増産するように圧力をかけている事が伝わり
それが嫌気されて原油価格が下がった模様。

ガソリン価格が上昇している事が懸念されており、世界の回復の見通しが危ぶまれてるみたい。

その後、バイデン政権が国内生産者に増産を呼びかけてないと報道された事で原油は落ち着きを取り戻して上昇したようです。

発言相場で何でもありって感じ…。

しかも報道されているのは11日の夜(12日)1時21分頃に出てるので
底を打って反発したのが21時台というのを見ると圧倒的に情報を知らないトレーダーは不利な状況だというのが分かる。

安値66.65 → 終値69.35(+270pips上昇)
(21時台)

2021年8月12日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

東京で微下げ
ロンドンで上げてから落とす感じ
NYで買い戻されるが上げた後はダラダラと下がる感じ

OPECの月報で需要見通しは2021年や2022年はデルタ株の不果実性があると言いながらも見通しを引き上げた。

しかし、IEAは7月のデルタ株感染の広がりを受けて年内の需要の伸びが低調になるとの見方をしていうようです。

市場参加者はIEAの需要の伸びが低調する情報を意識したらしく原油価格は下げに転じました。

高値69.60 → 終値68.89(-71pips下落)
(18時台)

2021年8月13日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

東京は前日の下げの流れを引き継いで下げ
ロンドンでリバウンド
NYで戻り高値を売られてロンドンの安値を更新して週を終える

前日のIEAの需要が低調する見通しが引き続き意識され下落して週を終えました。

高値69.19 → 終値67.93(-126pips下落)
(22時台~23時台)

WTI原油 テクニカル分析

WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

3-2021年08月13日の週を終えて-WTI原油-日足チャート
3-2021年08月13日の週を終えて-WTI原油-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 月曜に下げたけどボリンジャーバンドの-2σで買われて、火水で66.58のラインで買い支えられる
  • その後、反発は見せたものの75MAで売られて木金で下げて週を終える

直近のレジスタンス

4-WTI原油-直近のレジスタンス-70-21ドル-日足チャート-2021年8月13日の週を終えて
4-WTI原油-直近のレジスタンス-70-21ドル-日足チャート-2021年8月13日の週を終えて

70.21ドル 黒の線

個人投資家の売り買いフラットラインで戻り高値を綺麗に売られている。
あとはオレンジの下落トレンドラインで折り返すかどうかって所。

直近では69.34が戻り高値の山になっているので、ここを超えるかどうかをまずは見ておきたいところ。

直近のサポート

5-WTI原油-直近のサポート-上昇トレンドライン-日足チャート-2021年8月13日の週を終えて
5-WTI原油-直近のサポート-上昇トレンドライン-日足チャート-2021年8月13日の週を終えて

66.58

1時間足で見ると65.3あたりで買い支えられて
その後、日足レベルで66.58で支えられてるので
注目度が高いサポートで言うと66.58だろうと思う。

ただ上昇トレンドラインに回帰できずに3回目のチャレンジになると底抜けを意識されそうなので
あまり強気でロングしないほうがいいと思う。

WTI原油のCFTCのポシション状況を比較

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

WTI原油のCFTCのポジション状況

6-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年8月13日の週を終えて
6-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年8月13日の週を終えて

大口のロングポジションが先週に引き続き大量に解消されている。
また解消された量も先週より増えている。

WTI原油の個人のポジション状況

7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年8月13日の週を終えて
7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年8月13日の週を終えて

大口のロングが大量に解消されていく中で
個人のロングポジションがまだ多い状態。

WTI原油のポジション状況 まとめ

無理でしょ…。

この状況で天井ロンガーが助かる未来なんか見えないわ…。

週の終値を比較

2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)

2021年01月08日 52.61 (+443pips上昇) バイデン政権+上院下院が民主党が制覇、サウジが自主減産発表、協調減産もおおかたの減産幅で合意
2021年01月15日 52.11 (-50pips下落) バイデン氏が発表した財政出動は織り込み済み、原油市場では需要の回復は見込めないとアナリストが言う。中国がロックダウンで原油価格が下落
2021年01月22日 52.06 (-5pips下落) バイデン氏の就任式後、頭打ちで下落。イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持する意向
2021年01月29日 52.17 (-11pips下落) ロビンフッダーが大暴れして株式市場はネガティブな感じに。

2021年02月05日 56.95 (+478pips上昇) サウジ自主減産やアメリカで大雪に見舞われて需要が増した
2021年02月12日 59.61 (+266pips上昇)
2021年02月19日 58.93 (-68pips下落) アメリカの寒波の影響が収まり利益確定売りに。バフェット氏がシェブロンの株を購入
2021年02月26日 61.53 (+260pips上昇) アメリカの長期金利が爆上げで市場は大混乱

2021年03月05日 66.26 (+473pips上昇) OPECプラスが4月も協調減産を継続、生産も据え置き。サウジも自主減産続けるってよ
2021年03月12日 65.57 (-69pips下落)
2021年03月19日 61.42 (-415pips下落) IEAがスーパーサイクル論を否定。ゴールドマンがブレント原油80ドルに行くと予想
2021年03月26日 60.80 (-62pips下落) スエズ運河で大型コンテナ船が座礁

2021年04月01日 61.25 (+45pips上昇) スエズ運河の問題は解消。OPEC+が5月~7月に微増産するってよ。サウジも自主減産を徐々に辞めるってよ。
2021年04月09日 59.36 (-189pips下落) イランの増産懸念、OPEC+の微増産を再評価
2021年04月16日 63.07 (+371pips上昇) 中国輸入統計が良好で原油を爆買い!IEAとOPECが2021年の世界の石油需要見通しを引き上げ!
2021年04月23日 62.11 (-96pips下落) インドのロックダウンと日本の緊急事態宣言
2021年04月30日 63.46 (+135pips上昇)

2021年05月07日 64.83 (+137pips上昇) 中国の軍用機が台湾の防空識別圏に進入したとの報道
2021年05月14日 65.46 (+63pips上昇) アメリカのパイプライン最大手がサイバー攻撃によって稼働を停止。OPEC、IEA需要見通しは良好(供給不足の可能性を指摘)
2021年05月21日 63.85 (-161pips下落) イラン核合意の進展や制裁解除の可能性が浮上、ビットコインの急落で原油価格が大きく下落
2021年05月28日 66.60 (+275pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資計画が報道され期待感で67ドルに到達する

2021年06月04日 69.38 (+278pips上昇) イランの制裁解除でイラン産の原油が供給されても需要面に問題は無いらしい
2021年06月11日 70.79 (+141pips上昇) OPECとIEAが新型コロナ前の水準に戻る見通しを発表し生産拡大を示唆した事で原油が買われている
2021年06月18日 71.41 (+62pips上昇) FOMCでまさかの利上げ前倒し発表(2022年~2023年中、従来は2024年)でも週ベースで安値は更新していない…
2021年06月25日 73.97 (+256pips上昇) OPECプラスが7月1日の会合で小幅な増産に留まるとの見方で買い。FRBや連銀総裁はインフレは高くなるが来年には低下する見通し

2021年07月02日 75.10 (+113pips上昇) OPECプラスの会合がUAEがゴネて来週の7月5日に延期となった
2021年07月09日 74.67 (-43pips下落) OPECプラスの会合が纏まらずUAEを筆頭に増産国が増えると懸念が出た。ECBの新戦略でインフレ2%に切り上げた事からユーロドルの上昇につられた
2021年07月16日 71.43 (-324pips下落) サウジとUAEが妥協合意。増産懸念で原油が急落。FRBパウエル議長もインフレデータが期待以上と発言して原油が売られている
2021年07月23日 72.06 (+63pips上昇) UAEの増産合意で急落後、株の買い戻しで謎の需要拡大観測で急激な買い戻しという喜劇
2021年07月30日 73.66 (+160pips上昇) FRBパウエル議長のテーパリングには時間がかかる発言と利上げには程遠い発言でインフレに対する甘い見解から急激なドル安を招く
2021年08月06日 67.97 (-569pips下落) 米中の経済指標が悪くて暴落
2021年08月13日 67.93 (-4pips下落) バイデン大統領がOPECプラスに増産の圧力をかけていた事が分かる

まとめ

WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。

  • 先週の雇用が良かった事でテーパリング・利上げ連想で下落の流れを引き継いで下げた
  • EIAの需要見通しが良くて上げたがバイデン大統領がOPECプラスに増産圧力をかけていた事が分かり下げた
  • OPECの月報で需要見通しが良かったがIEAの需要見通しが低調する事が懸念材料となり原油価格は下げた
  • 大口は先週から引き続きロングポジションを大量に解消している。しかも先週より多め
  • 個人投資家は少し損切を入れたものの、天井ロングが捕まったままナンピンロングしている含み損を耐えてる状態

大口投機がロングポジションを解消していく中で個人投資家が完全にババを掴まされてる状態。

ここから上がって行くビジョンが見えない…。

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