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WTI原油 【見通し・予想・動向】アメリカ大寒波の影響で石油施設が閉鎖!しかし週末は利益確定売りに押される…テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年2月19日(金)の週を終えて

2021年2月15日(月)から2月19日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。

  • API、EIAの最新の在庫の状況
  • 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。

この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。

たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。

それでは、各章を見ていきましょう。

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WTI原油 見通し 予想 動向(2021年2月19日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. 原油の在庫状況
  2. ファンダメンタル分析
  3. テクニカル分析
  4. ポジション状況
  5. 週の終値の動向

WTI原油の在庫状況

API在庫の状況

1-API在庫-一覧表-2021年2月19日の週を終えて
1-API在庫-一覧表-2021年2月19日の週を終えて

原油在庫はガチ減り!
留出油もアメリカの寒波の影響でガチ減り!
クッシング在庫もガチ減り!

ガソリンだけ増えてる感じ。

価格は17日(水曜日)までは強気の様子だった。

EIA在庫の状況

2-EIA在庫-一覧表-2021年2月19日の週を終えて
2-EIA在庫-一覧表-2021年2月19日の週を終えて

原油在庫が市場予想を超えるガチ減り!
留出油も寒波の影響からガチ減り!
クッシング在庫もガチ減り!

価格は高値更新してから利益確定売りに押されて終了しました・・・。

原油の在庫の状況 まとめ

アメリカの寒波の影響で原油供給不安が広がり高値を更新する勢いでしたが
高値を更新してから利益確定売りに押されているので
そろそろ在庫の状況で市場は反応しなくなるかもです…。

WTI原油 ファンダメンタルズ分析

2021年2月15日(月曜日)から2月19日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。

この1週間の原油価格の上げと下げの要因を要約すると

価格が上昇した要因は以下のとおりです。

  • イランとサウジアラビアが揉めて地政学的リスクが高まってる事
  • アメリカで大雪による計画停電で石油施設が閉鎖して供給不安が懸念されてる事

価格が下落した要因は以下のとおりです。

  • アメリカの大雪による計画停電から復帰して石油施設が再稼働する準備を始めてる報道が出て利益確定売りの流れになる

2021年2月15日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

この日はアメリカがプレジデンツデーの為、NY市場はお休みでしたが
原油価格は窓開けの60ドルを突破しました。

サウジアラビアの航空機をイランシーフ派が攻撃した事で地政学的リスクの緊張が高まった事や
アメリカで大雪の為、計画停電があり石油供給が懸念されて原油価格が上昇しました。

この日は、日経225が30年ぶりの30000万円を突破した事もあり
アメリカ勢はお休みの為いませんが、リスクONの流れとなってます。

安値59.61 → 終値60.11(+50pips上昇)

2021年2月16日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

この日はあまり値動きが無く終了しました。

アメリカの長期金利が約1年ぶりに1.3%台に上昇を背景にドル高が進み
金利上昇を懸念した株安とドル高によってリスク思考が一旦ストップした形となった事が背景にあります。

ただアメリカの大雪によって計画停電により石油施設の閉鎖から
足元では原油供給不安が漂っている事から下値は限定的な動きとなっています。

始値60.11 → 終値60.12(+1pips)

2021年2月17日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

この日は大きく上昇しました。

アメリカテキサス州の寒波の影響で計画停電によって石油施設が閉鎖している問題が
長引くとの懸念を背景に原油価格は大きく上昇しました。

安値59.42 → 終値61.70(+228pips上昇)

2021年2月18日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

EIAの原油在庫が730万バレル減少となり市場予想230万バレルより大幅な減少となりました。
しかし原油は62ドルで頭打ちとなり利益確定売りに押されました。

アメリカの寒波で計画停電による石油施設の閉鎖から供給不安が出ていましたが
とりあえず上昇一服感が広がったのが背景にあるようです。

高値62.25 → 終値60.25(-200pips下落)

2021年2月19日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

前日の上昇一服感から利益確定売りに押されて終了しました。

アメリカのテキサス州で異例の寒波から施設が閉鎖されていましたが
電力や水道が復旧しつつあり、石油関連施設の再稼働の準備を始めた報道が流れた事から
供給不安が和らいで原油価格は下落して終了しました。

59ドルから60ドルをウロウロしていましたが結局は59ドルを僅かに下割れて週を終えました。

高値60.27 → 終値58.93(-134pips下落)

WTI原油 テクニカル分析

WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

3-2021年02月19日の週を終えて-WTI原油-日足チャート
3-2021年02月19日の週を終えて-WTI原油-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 5日線に支えながら62ドルを突破した後に頭打ち
  • 62ドルの高値更新後は売りに押されて59.75ドルの転換線を下に割れて週を終える

直近のレジスタンス

4-1-WTI原油-直近のレジスタンス-59-61-2021年2月19日の週を終えて
4-1-WTI原油-直近のレジスタンス-59-61-2021年2月19日の週を終えて

1時間足レベルで出来高が大きかった場所にラインを引いて見ると
59.3x、60.1x、61ドルで売り買いが活発していているように見えます。

この流れから62ドルあたりから利益確定売りが入った情報を見ると
このあたりで買いで捕まった個人投資家が多いと思われるので
一旦、調整下落でストップ狩りが入るのか見ておいた方がいいと思います。

直近のサポート

5-1-WTI原油-直近のサポートライン-55ドル~56-8ドル-日足チャート-2021年2月19日の週を終えて
5-1-WTI原油-直近のサポートライン-55ドル~56-8ドル-日足チャート-2021年2月19日の週を終えて

55ドル~56.8ドル

長期の下落ラインが56.8ドル付近
25日線が55ドルあたり

その下に53ドルの3段抵抗ライン

このあたりがサポートになりうる場所かなと思ってます。

あとはこの辺りの出来高が増えて下割れずに上昇を再開すれば
再び上を目指すのではないでしょうか。

WTI原油のCFTCのポシション状況を比較

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

WTI原油のCFTCのポジション状況

6-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年2月19日の週を終えて
6-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年2月19日の週を終えて

アメリカの個人投資家は売りのポジションを減らしてるのを見ると損切りに追い込まれたか。
大口は僅かにポジションを増やした程度で下から買っている大口は余裕っぽい。

WTI原油の個人のポジション状況

7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年2月19日の週を終えて
7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年2月19日の週を終えて

個人投資家のショーターは62ドルまで踏みあげられて
61から59に落ちる間にドテン買いに切り替えてる模様。

ただ週の終値で見ると59ドル微割れで終わってるので
もう少し調整下落が続くかもしれません。

WTI原油のポジション状況 まとめ

個人投資家のショートが62ドルまで踏みあげてロスカットに追い込まれたっぽい上に
ドテンロングで天井で捕まっているのを見ると
下押しを警戒せざるを得なくなりました。

押し目買いは個人投資家の買いポジがある程度減るまで待とうと思います。

週の終値を比較

2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)

2021年01月08日 52.61 (+443pips上昇) バイデン政権+上院下院が民主党が制覇、サウジが自主減産発表、協調減産もおおかたの減産幅で合意
2021年01月15日 52.11 (-50pips下落) バイデン氏が発表した財政出動は織り込み済み、原油市場では需要の回復は見込めないとアナリストが言う。中国がロックダウンで原油価格が下落
2021年01月22日 52.06 (-5pips下落) バイデン氏の就任式後、頭打ちで下落。イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持する意向
2021年01月29日 52.17 (-11pips下落) ロビンフッダーが大暴れして株式市場はネガティブな感じに。

2021年02月05日 56.95 (+478pips上昇) サウジ自主減産やアメリカで大雪に見舞われて需要が増した
2021年02月12日 59.61 (+266pips上昇)
2021年02月19日 58.93 (-68pips下落) アメリカの寒波の影響が収まり利益確定売りに。バフェット氏がシェブロンの株を購入

まとめ

WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。

  • イランがサウジアラビアの航空機に爆撃を仕掛けて地政学的リスクが高まり原油価格が上昇する
  • アメリカで大雪の為、計画停電があり石油施設が閉鎖された事で石油供給が懸念されて原油価格が上昇しました
  • EIAの在庫統計で700万バレル級の減りを見せましたが高値更新から利益確定売りに押されました
  • アメリカの寒波の影響で石油施設が閉鎖されていましたが、再稼働の準備をしている報道が流れ利益確定売りの流れとなりました
  • 個人投資家のショーターは高値で切らされ、利益確定売りの下落でドテン買いして捕まってる模様

個人投資家が利益確定売りの下落をドテン買いしているので
もう少し押し目を待ちたい。

その時の出来高の増加とレジサポラインを注視しようと思います。

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