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WTI原油 【見通し・予想・動向】FRBパウエル議長の利上げには程遠い発言でインフレに対する考えが甘い事が露呈して原油は買われる!再び76ドルを目指す展開か!? テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年7月30日(金)の週を終えて

2021年7月26日(月)から7月30日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。

  • API、EIAの最新の在庫の状況
  • 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。

この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。

たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。

それでは、各章を見ていきましょう。

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WTI原油 見通し 予想 動向(2021年7月30日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. 原油の在庫状況
  2. ファンダメンタル分析
  3. テクニカル分析
  4. ポジション状況
  5. 週の終値の動向

WTI原油の在庫状況

API在庫の状況

1-API在庫-一覧表-2021年7月30日の週を終えて
1-API在庫-一覧表-2021年7月30日の週を終えて

ガソリン在庫の減りが久々に600万バレル級の減少を見せている。
この日はたいしたネタが無かったので発表後に買いが強くなっている。

EIA在庫の状況

2-EIA在庫-一覧表-2021年7月30日の週を終えて
2-EIA在庫-一覧表-2021年7月30日の週を終えて

APIのようにガソリンの大幅な減りはないが
全体的に在庫は市場予想よりも減少している。

発表後は買いが強くなっている。

この日はFOMCとパウエル議長の発言が注目されていたので
そちらのほうが市場のネタとしてインパクトがあった感じで終わっている。

原油の在庫の状況 まとめ

なんだかんだで在庫が減っているので、エネルギー需要回復期待は根強いかもしれない。

WTI原油 ファンダメンタルズ分析

2021年7月26日(月曜日)から7月30日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。

この1週間の原油価格の上げと下げの要因を要約すると

価格が上昇した要因は以下のとおりです。

  • 在庫統計の減りがエネルギー需要回復に期待が寄せられた
  • FRBパウエル議長の発言で、テーパリングに時間がかかる事や利上げには程遠い発言からインフレに対する甘い見方が出た
  • イランの核合意の協議が難航するの見方でイラン産原油の流入が遅れるとの見方
  • インドでのガソリン消費が回復している事からエネルギー需要回復期待が出た
  • 新型コロナワクチンの接種率の上昇から感染がピークアウトしてロックダウン措置が取られる可能性が低くい見通しが出た
  • エネルギーの供給よりも需要回復の方が上回るとの観測が出た

価格が下落した要因は以下のとおりです。

  • 中国株の大暴落により、石油消費国の中国のエネルギー需要懸念が出た

2021年7月26日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

東京で下落
ロンドンで底打ちからの反転
NYで高値を売られたものの結局買い支えられて元に戻る

中国の株価が大暴落している事を背景に
中国の原油輸入減速への警戒感から午前中は原油価格が下落していった。

その後はロンドン時間に底打ちして反転上昇している。

買い戻された要因は不明だが、テクニカル的に日足基準線と1時間足の75MA+200MAが
ちょうどクロスしているところで買い支えられているので
テクニカル要因で買われたものと思われる。

安値70.55 → 終値72.17(+162pips上昇)
(17時台)

2021年7月27日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

東京時間は72ドル台で頭打ち
ロンドンでグイッと下げて反発したものの売りがしつこい感じ
NY時間は株の下落を背景にリスクOFFで売られるが終盤で強い買い戻しが入る

株価の下落がネタにされて需要懸念が台頭する。

NY終盤に強めの買い戻しが入っている。

API在庫統計が発表され予想を上回る原油在庫の減少となっており
買い戻される理由は在庫統計ぐらいしか見当たらないので、これが理由だと思われる。

高値72.30 → 終値71.88(-42pips下落)
(11時台)

2021年7月28日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

FOMCの声明発表があり
具体的なテーパリングの次期発表がなかった事や
FRBパウエル議長が利上げには程遠いと発言した事で
インフレに対処する事は何も出なかった。(ただ監視してま~すって言ってるだけ)

この事でFOMC初動はドル高だったが一気にドル安に傾いた。

そのドル安の流れを受けて原油もジワジワ買われた。

ちなみにFRBパウエル議長はデルタ株の影響は強く感じていないが
ウイルスによる経済の影響は限定的と見ているそうだ。

ホワイトハウスも同じような見解を出している。

また、26日にはイギリスでは新型コロナウイルスの新規感染者が減っており
デルタ株の流行もピークアウトした可能性があると言われている。


デルタ株でパニック売りしてたやつら出てこいって感じ・・・。

安値71.69 → 終値72.36(+67pips上昇)
(19時台~20時台、0時台)

2021年7月29日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

需給引き締まり観測とメディアでは報道されていますが
前日のパウエル議長発言の影響によるドル安の流れから原油が買われてるように思われます。

昨日はその発言で72ドルからのしつこい戻り売りの抵抗を上に抜いたので。

この日は76ドル~75ドル台の下落ラインを上に抜けて上昇に弾みをつけて高値を更新して終わりました。

安値72.25 → 終値73.39(+114pips上昇)
(19時台~20時台)

2021年7月30日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

需要の引き締まり観測から原油は買われた。

在庫統計の減少やイランの核合意の協議が困難な状況からイラン産原油の流入が遅れるとの見方。

また、新型コロナワクチンの接種率から感染拡大はピークを迎え
ロックダウンの再実施は可能性としては低いとの見方が出ている。

またインドなどでガソリン消費が急速に回復しているようで

この事から、エネルギー需要の回復期待が寄せられている。

あとエネルギーの供給ペースよりも需要の回復ペースのほうが早いと観測が浮上しており
期待感から原油が買われて行ってるようです。

とはいえ、この日は74ドルには行ったもののの伸びは悪く、陽線十字足で終わっている。

始値73.39 → 終値73.66(+27pips)
安値(14時台~15時台)
高値(夜中2時台~3時台)

WTI原油 テクニカル分析

WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

3-2021年07月30日の週を終えて-WTI原油-日足チャート
3-2021年07月30日の週を終えて-WTI原油-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 月曜一発目にガクっと下がったものの基準線で買い戻される
  • 火曜日もなんだかんだで下げたけど、やっぱり基準線で買い戻される
  • そこからジワジワと上げて行きグイッと25MAと76ドル~75ドルに引かれた下落ラインを上抜ける
  • 週末は74ドルに到達したものの売りに押されて十字足で週を終える

直近のレジスタンス

4-WTI原油-直近のレジスタンス-74ドル-日足チャート-2021年7月30日の週を終えて
4-WTI原油-直近のレジスタンス-74ドル-日足チャート-2021年7月30日の週を終えて

74ドル 黒の線

この辺ってツンツン上につつきながら上に行くのか下に行くのかを試した
レジスタンスラインになっていると思われる。

抜けたら75ドル~76ドルへの道が開かれるだろう。

直近のサポート

5-WTI原油-直近のサポート-基準線もしくは下落トレンドライン-日足チャート-2021年7月30日の週を終えて
5-WTI原油-直近のサポート-基準線もしくは下落トレンドライン-日足チャート-2021年7月30日の週を終えて

基準線もしくは下落トレンドライン

日足の基準線が強力なサポートとなって上昇しているのを確認。

また76ドル~75ドルの戻り高値を下に引いた下落ラインを突破後
ここでも足場を固めて上昇してきているので
このあたりはサポートされやすいと思う。

日足ではこうなっているが、場中のチャートでは1分足~15分足の
短期足が崩れない状況でひたすら40pipsくらいの値幅で買い戻しが入りながら高値を更新してきている事を留意しておきたい。

WTI原油のCFTCのポシション状況を比較

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

WTI原油のCFTCのポジション状況

6-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年7月30日の週を終えて
6-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年7月30日の週を終えて

先週は大口の大量のロングポジションが解消され大暴落を引き起こしたが
この週は新規にポジションが増えている。

小口投機家のロングポジションが解消されてきているので
天井ロング握った連中が高値に戻ってきた所で安堵して逃げだしているようにも思える。

WTI原油の個人のポジション状況

7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年7月30日の週を終えて
7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年7月30日の週を終えて

場中で71.66ドルくらいでポジションがフラットになったのを確認。
そこから上下レンジを挟んでポジション売り買いが少し増えたが
結局72ドルを超えて行き、ショータが捕まった感じになっている。

WTI原油のポジション状況 まとめ

ショーターまた捕まったっぽいなぁ。
先週ターゲットにしていた73.44を超えて来たし
もう少し上を拝めそうだね。

だから初動で逆張りすんなって言ったのに・・・。

次は75か76あたりを目指すのかな?

供給より需要のほうが増えるかもしれないって市場では言われてるし
下手したら76超えるかもしれんな。

週の終値を比較

2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)

2021年01月08日 52.61 (+443pips上昇) バイデン政権+上院下院が民主党が制覇、サウジが自主減産発表、協調減産もおおかたの減産幅で合意
2021年01月15日 52.11 (-50pips下落) バイデン氏が発表した財政出動は織り込み済み、原油市場では需要の回復は見込めないとアナリストが言う。中国がロックダウンで原油価格が下落
2021年01月22日 52.06 (-5pips下落) バイデン氏の就任式後、頭打ちで下落。イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持する意向
2021年01月29日 52.17 (-11pips下落) ロビンフッダーが大暴れして株式市場はネガティブな感じに。

2021年02月05日 56.95 (+478pips上昇) サウジ自主減産やアメリカで大雪に見舞われて需要が増した
2021年02月12日 59.61 (+266pips上昇)
2021年02月19日 58.93 (-68pips下落) アメリカの寒波の影響が収まり利益確定売りに。バフェット氏がシェブロンの株を購入
2021年02月26日 61.53 (+260pips上昇) アメリカの長期金利が爆上げで市場は大混乱

2021年03月05日 66.26 (+473pips上昇) OPECプラスが4月も協調減産を継続、生産も据え置き。サウジも自主減産続けるってよ
2021年03月12日 65.57 (-69pips下落)
2021年03月19日 61.42 (-415pips下落) IEAがスーパーサイクル論を否定。ゴールドマンがブレント原油80ドルに行くと予想
2021年03月26日 60.80 (-62pips下落) スエズ運河で大型コンテナ船が座礁

2021年04月01日 61.25 (+45pips上昇) スエズ運河の問題は解消。OPEC+が5月~7月に微増産するってよ。サウジも自主減産を徐々に辞めるってよ。
2021年04月09日 59.36 (-189pips下落) イランの増産懸念、OPEC+の微増産を再評価
2021年04月16日 63.07 (+371pips上昇) 中国輸入統計が良好で原油を爆買い!IEAとOPECが2021年の世界の石油需要見通しを引き上げ!
2021年04月23日 62.11 (-96pips下落) インドのロックダウンと日本の緊急事態宣言
2021年04月30日 63.46 (+135pips上昇)

2021年05月07日 64.83 (+137pips上昇) 中国の軍用機が台湾の防空識別圏に進入したとの報道
2021年05月14日 65.46 (+63pips上昇) アメリカのパイプライン最大手がサイバー攻撃によって稼働を停止。OPEC、IEA需要見通しは良好(供給不足の可能性を指摘)
2021年05月21日 63.85 (-161pips下落) イラン核合意の進展や制裁解除の可能性が浮上、ビットコインの急落で原油価格が大きく下落
2021年05月28日 66.60 (+275pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資計画が報道され期待感で67ドルに到達する

2021年06月04日 69.38 (+278pips上昇) イランの制裁解除でイラン産の原油が供給されても需要面に問題は無いらしい
2021年06月11日 70.79 (+141pips上昇) OPECとIEAが新型コロナ前の水準に戻る見通しを発表し生産拡大を示唆した事で原油が買われている
2021年06月18日 71.41 (+62pips上昇) FOMCでまさかの利上げ前倒し発表(2022年~2023年中、従来は2024年)でも週ベースで安値は更新していない…
2021年06月25日 73.97 (+256pips上昇) OPECプラスが7月1日の会合で小幅な増産に留まるとの見方で買い。FRBや連銀総裁はインフレは高くなるが来年には低下する見通し

2021年07月02日 75.10 (+113pips上昇) OPECプラスの会合がUAEがゴネて来週の7月5日に延期となった
2021年07月09日 74.67 (-43pips下落) OPECプラスの会合が纏まらずUAEを筆頭に増産国が増えると懸念が出た。ECBの新戦略でインフレ2%に切り上げた事からユーロドルの上昇につられた
2021年07月16日 71.43 (-324pips下落) サウジとUAEが妥協合意。増産懸念で原油が急落。FRBパウエル議長もインフレデータが期待以上と発言して原油が売られている
2021年07月23日 72.06 (+63pips上昇) UAEの増産合意で急落後、株の買い戻しで謎の需要拡大観測で急激な買い戻しという喜劇
2021年07月30日 73.66 (+160pips上昇) FRBパウエル議長のテーパリングには時間がかかる発言と利上げには程遠い発言でインフレに対する甘い見解から急激なドル安を招く

まとめ

WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。

  • 先週の大暴落から急激に買い戻された原油ですが下がりそうで下がらず基準線で買い支えられながら結局74ドルまで上昇した
  • エネルギー需要回復への期待感が根強い(新型コロナ感染のピークアウトやワクチンの接種率上昇によりロックダウンの再実施の可能性が低下している事)
  • 極めつけはFRBパウエル議長がテーパリングには時間がかかるだの利上げには程遠いだのと発言しインフレを監視しているけど結局、インフレの対処には甘い感じが受け取られた。急激なドル安となっている
  • 個人投資家は天井ロングで捕まった所からだいぶ戻してきて安堵して損切したり微損撤退している人が多いように思う
  • 新規ショーターが懲りずに72ドル越えあたりからショートして捕まってる状態

FOMC発表前に原油が下落したのにつられて底ショートしてもうた・・・。
結局、FOMC発表後にFRBパウエル議長の発言があって
テーパリングするには時間がかかるだの利上げが程遠いなどと発言しており
インフレに対する見方も甘いなと感じる部分があった。

これがキッカケで急激なドル安になり、原油も72ドルを超えてしまった。

あんだけしつこく売られた72ドルをあっさり抜けてしまい
次の日にはさらに上昇に弾みをつける結果となった。

苦渋の決断で損切しドテンLした。

・・・やっぱFOMC前にポジションを持つべきじゃなかったと反省している。
素直に寝て様子を見てれば、わざわざ損切りしてドテンLなんかかます必要はなかった。

先週はもともとターゲットまでLは握るつもりだったけど
FBSの海外口座が週末にマイナス金利3倍取られるというのが嫌で決済したのが全てポジションの乱れに繋がっている。

早く資金を貯めて国内口座に戻りたいものだ。

国内口座のままだったら66ドル~67ドルでロングしたやつは握りっぱなしにしてただろう。

まぁいいや。とりあえず72.63でドテンロングしたやつが伸びる事を祈ろう。

早めに76ドル行ってくれよな。マイナス金利の支払いがきついからさ・・・。

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