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WTI原油 【見通し・予想・動向】底ショタをエサに70ドルのレンジ上抜け警戒 テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年9月10日(金)の週を終えて

2021年9月06日(月)から9月10日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。

  • API、EIAの最新の在庫の状況
  • 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。

この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。

たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。

それでは、各章を見ていきましょう。

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WTI原油 見通し 予想 動向(2021年9月10日(金)の週を終えて)

解説の流れは以下の通りです。

  1. 原油の在庫状況
  2. ファンダメンタル分析
  3. テクニカル分析
  4. ポジション状況
  5. 週の終値の動向

WTI原油の在庫状況

API在庫の状況

1-API在庫-一覧表-2021年9月10日の週を終えて
1-API在庫-一覧表-2021年9月10日の週を終えて

ガソリン在庫が予想外の減りとなっている。
価格の変動は大して動いてない。

むしろ発表後から翌日の午前中にかけて少し下がってる。
値幅的には40pipsくらいの下落。

EIA在庫の状況

2-EIA在庫-一覧表-2021年9月10日の週を終えて
2-EIA在庫-一覧表-2021年9月10日の週を終えて

API在庫同様にガソリン在庫が700万バレル級の減少を見せている。
価格動向はというと…発表前に70pipsくらい上昇したものの
その後3時間かけて200pipsくらい下げてる…。

指標発表前に追っかけ高値掴みした人は悲惨だったろうな…と思う。

原油の在庫の状況 まとめ

在庫統計の動きはダマシ。とくにEIAの動きがヤバイ。

WTI原油 ファンダメンタルズ分析

2021年9月06日(月曜日)から9月10日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。

この1週間の原油価格の上げと下げの要因を要約すると

価格が上昇した要因は以下のとおりです。

  • アメリカで発生したハリケーン『アイダ』の被害が長期化しそうな事
  • アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席が戦略的な協議を行った事で両国の緊張緩和につながるとの期待感

価格が下落した要因は以下のとおりです。

  • サウジアラビアがアジア向けの原油販売価格を引き下げた事が嫌気
  • 原油在庫が予想よりも減ってない事
  • 中国の備蓄放出報道
3-WTI原油-1週間の価格動向-1時間足チャート-2021年9月10日の週を終えて
3-WTI原油-1週間の価格動向-1時間足チャート-2021年9月10日の週を終えて

2021年9月06日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

アメリカがレイバーデイで休場のため時短取引で終了となる。

東京時間~ロンドン時間初動にかけて先週末の下落の流れを引き継いで安値を更新していった。

先週末は8月の非農業部門雇用者数がすこぶる悪くてリスク回避の動きとなっていた。
その流れを引き継いだ形となった事や
サウジアラビアがアジア向けの原油販売価格を引き下げた事が嫌気されたようです。

ロンドン時間が始まると買い戻し優勢の動きとなっている。
買い戻される理由は特に見当たらない。

高値69.46 → 終値68.89(-57pips下落)
(22時台~23時台)

2021年9月07日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

月曜日に出たサウジアラビアのアジア向け原油販売価格の引き下げが引き続き意識されて原油は売られた。

ドル自体も高くなっており、買われる要因は見当たらない。

東京市場では原油価格は上昇したが
ロンドン勢が入場してくるタイミングで売り込まれた。
NY時間で一度跳ねたものの戻りを売られ安値付近をうろついて終わる。

高値69.39 → 終値68.37(-102pips下落)
(14時台)

2021年9月08日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

午前7:24分頃、アメリカで発生したハリケーン『アイダ』の被害によって
石油生産の減少規模が2005年以降で最大となったと報道された。

また12時頃に石油施設の復旧が遅れると報道されており
アイダに対する石油生産の減少によって
市場では供給逼迫懸念が台頭している。

これによって原油が午前中から買われ価格が落ち着いたのはNY時間に入ってからとなる。
この日は上げっぱなしでNY時間に高止まりして終了しました。

安値68.30 → 終値69.38(+108pips上昇)
(6時台)

2021年9月09日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

EIA原油在庫統計の発表前にドカッと下げたが買い戻され
その後、指標が発表されると原油在庫が予想よりも減ってない事を理由に原油価格は爆下げした。

いちおうガソリン在庫が700万バレル級の減りを見せてるんだけどね…。
どうやら原油在庫が予想よりも減ってなかった事が気に食わなかったらしい…。

あと中国の備蓄放出報道がNYタイムに出ているが時間帯が不明。
放出理由はエネルギー価格高騰に対応する為らしい。

これらをネタに原油価格はNY時間に大きく下げました。

20時台に高値レンジ抜けたーと思わせてからの爆下げは酷いね…。

高値69.86 → 終値67.89(-197pips下落)
(20時台~21時台)

2021年9月10日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

さて週末ですが前日に下げた分を全戻しで終わりました。
押し目すら無い感じの上げ…。

アメリカで発生したハリケーン『アイダ』の影響で石油施設が停止している事で
石油生産の再開の目途が立たない事から長期化するとの見方で供給逼迫懸念が出ている模様。

あとは日本時間の11時頃に報道された
アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席が戦略的な協議を行った事で
両国の緊張緩和につながるとの期待感から原油が買われたようです。

安値67.67 → 終値69.58(+191pips上昇)
(10時台)

WTI原油 テクニカル分析

WTI原油の1時間足と日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

4-2021年09月10日の週を終えて-WTI原油-日足チャート
4-2021年09月10日の週を終えて-WTI原油-日足チャート

直近のレジスタンス

5-WTI原油-直近のレジスタンス-70-30ドル-日足チャート-2021年9月10日の週を終えて
5-WTI原油-直近のレジスタンス-70-30ドル-日足チャート-2021年9月10日の週を終えて

70.3ドル

1時間足だと69.23のレンジ高値を超えてるように見えるけど
まだレンジ圏内のように見えなくもない感じ。

日足レベルだと70.3あたりでダブルトップ付けた所を最低でも上に抜けないと
高くも安くもないって感じの価格帯。

売るにしても、せめて73ドルを超えた辺りじゃないと売る気にはならない。

直近のサポート

6-WTI原油-直近のサポート-67-5-68-1時間足と日足チャート-2021年9月10日の週を終えて
6-WTI原油-直近のサポート-67-5-68-1時間足と日足チャート-2021年9月10日の週を終えて

67.5ドル~68ドル

直近で重要なサポートは日足レベルでダブルボトムを形成している62ドルだと思う。

今週は67.9の4時間足レベルのサポートラインを下に抜いたものの
も67ドル台前半は買い圧が強く大きく反発する場所となっている。

なのでまだレンジ下限のサポートとして見ておけば良さそうではある。

WTI原油のCFTCのポシション状況を比較

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

WTI原油のCFTCのポジション状況

7-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年9月10日の週を終えて
7-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年9月10日の週を終えて

大口のロングは減少傾向中かぁ~。

価格はレンジ圏内をウロウロしてるし
新規でドカッと玉を入れてくれないと動けないのかな?

WTI原油の個人のポジション状況

8-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年9月10日の週を終えて
8-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年9月10日の週を終えて

おやおや…?

先週は個人投資家がロングをロスカットしてからポジションが動かなくてつまらないと思ってたら
今週はショートが増えちゃったかぁ~。

木曜日に69.5ドルから67.45ドル台に落としてるから
この爆下げで底Sしたか
金曜日に67.9ぐらいに戻ってきた時に初動の戻り売り入れて踏みあげられたかのどっちかだろうね…。

WTI原油のポジション状況 まとめ

まさか個人投資家のショート達をエサにレンジを抜ける気じゃないよな…?

週の終値を比較

2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)

2021年01月08日 52.61 (+443pips上昇) バイデン政権+上院下院が民主党が制覇、サウジが自主減産発表、協調減産もおおかたの減産幅で合意
2021年01月15日 52.11 (-50pips下落) バイデン氏が発表した財政出動は織り込み済み、原油市場では需要の回復は見込めないとアナリストが言う。中国がロックダウンで原油価格が下落
2021年01月22日 52.06 (-5pips下落) バイデン氏の就任式後、頭打ちで下落。イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持する意向
2021年01月29日 52.17 (-11pips下落) ロビンフッダーが大暴れして株式市場はネガティブな感じに。

2021年02月05日 56.95 (+478pips上昇) サウジ自主減産やアメリカで大雪に見舞われて需要が増した
2021年02月12日 59.61 (+266pips上昇)
2021年02月19日 58.93 (-68pips下落) アメリカの寒波の影響が収まり利益確定売りに。バフェット氏がシェブロンの株を購入
2021年02月26日 61.53 (+260pips上昇) アメリカの長期金利が爆上げで市場は大混乱

2021年03月05日 66.26 (+473pips上昇) OPECプラスが4月も協調減産を継続、生産も据え置き。サウジも自主減産続けるってよ
2021年03月12日 65.57 (-69pips下落)
2021年03月19日 61.42 (-415pips下落) IEAがスーパーサイクル論を否定。ゴールドマンがブレント原油80ドルに行くと予想
2021年03月26日 60.80 (-62pips下落) スエズ運河で大型コンテナ船が座礁

2021年04月01日 61.25 (+45pips上昇) スエズ運河の問題は解消。OPEC+が5月~7月に微増産するってよ。サウジも自主減産を徐々に辞めるってよ。
2021年04月09日 59.36 (-189pips下落) イランの増産懸念、OPEC+の微増産を再評価
2021年04月16日 63.07 (+371pips上昇) 中国輸入統計が良好で原油を爆買い!IEAとOPECが2021年の世界の石油需要見通しを引き上げ!
2021年04月23日 62.11 (-96pips下落) インドのロックダウンと日本の緊急事態宣言
2021年04月30日 63.46 (+135pips上昇)

2021年05月07日 64.83 (+137pips上昇) 中国の軍用機が台湾の防空識別圏に進入したとの報道
2021年05月14日 65.46 (+63pips上昇) アメリカのパイプライン最大手がサイバー攻撃によって稼働を停止。OPEC、IEA需要見通しは良好(供給不足の可能性を指摘)
2021年05月21日 63.85 (-161pips下落) イラン核合意の進展や制裁解除の可能性が浮上、ビットコインの急落で原油価格が大きく下落
2021年05月28日 66.60 (+275pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資計画が報道され期待感で67ドルに到達する

2021年06月04日 69.38 (+278pips上昇) イランの制裁解除でイラン産の原油が供給されても需要面に問題は無いらしい
2021年06月11日 70.79 (+141pips上昇) OPECとIEAが新型コロナ前の水準に戻る見通しを発表し生産拡大を示唆した事で原油が買われている
2021年06月18日 71.41 (+62pips上昇) FOMCでまさかの利上げ前倒し発表(2022年~2023年中、従来は2024年)でも週ベースで安値は更新していない…
2021年06月25日 73.97 (+256pips上昇) OPECプラスが7月1日の会合で小幅な増産に留まるとの見方で買い。FRBや連銀総裁はインフレは高くなるが来年には低下する見通し

2021年07月02日 75.10 (+113pips上昇) OPECプラスの会合がUAEがゴネて来週の7月5日に延期となった
2021年07月09日 74.67 (-43pips下落) OPECプラスの会合が纏まらずUAEを筆頭に増産国が増えると懸念が出た。ECBの新戦略でインフレ2%に切り上げた事からユーロドルの上昇につられた
2021年07月16日 71.43 (-324pips下落) サウジとUAEが妥協合意。増産懸念で原油が急落。FRBパウエル議長もインフレデータが期待以上と発言して原油が売られている
2021年07月23日 72.06 (+63pips上昇) UAEの増産合意で急落後、株の買い戻しで謎の需要拡大観測で急激な買い戻しという喜劇
2021年07月30日 73.66 (+160pips上昇) FRBパウエル議長のテーパリングには時間がかかる発言と利上げには程遠い発言でインフレに対する甘い見解から急激なドル安を招く
2021年08月06日 67.97 (-569pips下落) 米中の経済指標が悪くて暴落
2021年08月13日 67.93 (-4pips下落) バイデン大統領がOPECプラスに増産の圧力をかけていた事が分かる
2021年08月20日 61.92 (-601pips下落) アフガンネタは相手にされず新型コロナのデルタ株感染拡大とFOMC議事録によるドル高の影響で安値を掘る展開
2021年08月27日 68.65 (+673pips上昇) アメリカでファイザーとビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンが正式承認されてエネルギー需要回復期待が台頭した
2021年09月03日 69.20 (+55pips上昇) OPECプラスが2022年の需要増加の見通しを出したのに一段の増産はしないと発表した事が好感された
2021年09月10日 69.58 (+38pips上昇)

まとめ

62ドル、67.5ドルと続く個人投資家の底ショートをエサに
70ドルのレンジ上抜けを期待してるんだけどなぁ。

そんでもって73ドルくらいまで来て、市場参加者がうわぁ~~上がる~ってなってから売りたいよね^^

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