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WTI原油 【見通し・予想・動向】上昇の余地を残して2020年の年末を終える テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2020年12月31日(木)の週を終えて

2020年12月28日(月)から12月31日(木)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。

  • API、EIAの最新の在庫の状況
  • 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。

この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。

たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。

それでは、各章を見ていきましょう。

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WTI原油 見通し 予想 動向(2020年12月31日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. 原油の在庫状況
  2. ファンダメンタル分析
  3. テクニカル分析
  4. ポジション状況
  5. 週の終値の動向

WTI原油の在庫状況

API在庫の状況

1-API在庫-一覧表-2020年12月31日の週を終えて
1-API在庫-一覧表-2020年12月31日の週を終えて

EIA在庫の状況

2-EIA在庫-一覧表-2020年12月31日の週を終えて
2-EIA在庫-一覧表-2020年12月31日の週を終えて

原油の在庫の状況 まとめ

EIAの原油在庫の減少が市場の予想よりも減り幅が多かった事が好感されて
原油価格を押し上げる材料として使われました。

とはいえ前の発表で1500万バレルの増加を消化できていないので
実際にはあまり減ってないと言えますが
市場参加者は予想よりも減り幅を重視して単純に買ってきてるように思います。

新型コロナワクチンの普及により経済の正常化から
エネルギー需要が回復するとの見方が出ているので
在庫が増えて価格が下がっても押し目にしかならないような気がしてきました…。

WTI原油 ファンダメンタルズ分析

2020年12月28日(月曜日)から12月31日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。

この1週間でインパクトのあった出来事は

  • 新型コロナ追加経済対策案9000億ドル規模の法案をトランプ大統領が署名した事
  • 新型コロナ追加経済対策案の個人給付が600ドルから2000ドルにする事を下院で可決された事
  • ただ上院ではマコネル院内総務が個人給付の上乗せの採決に難色を示した事で見送りになっている事
  • EU各国で新型コロナワクチンの接種が本格的に始まった事
  • アメリカの経済対策案がまとまる報道を受けてドル安が進んだこと
  • EIAの在庫統計が予想を上回る減少幅だったこと(606万バレル減少)

12月28日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

トランプ大統領が新型コロナ追加経済対策法案の9000億ドル規模の案を署名した事や
EU各国で新型コロナワクチンの接種が本格的に始まった事で
リスク緩和から原油価格は上昇しましたが
高いところで利益確定売りに押され陰線引けしました。

2021年1月4日のOPECプラスの協調減産を巡る不透明感が意識されてるようです。
ちなみにロシアは50バレル増産を支持しているようです。

高値48.94 → 終値47.67(-127pips下落)

12月29日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

アメリカの下院で新型コロナ追加経済対策案の個人給付の増額が賛成多数で可決されました。
これを受けてドル安が進み
ドル建てで取引される原油が割安感から買われました。

またワクチン普及により経済正常化への期待感があり
世界的なエネルギー需要の先行きに楽観的な見方が広がっているようです。

安値47.67 → 終値48.08(+41pips上昇)

12月30日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

EIA在庫の発表で原油在庫が606万バレルの大幅な減少になった事で
市場予想を上回る減少結果から原油価格は上昇しました。

ただ、アメリカの個人給付額の上乗せ案に対して下院では可決していたのに
上院のマコネル院内総務が早期採決に難色を示した事から
リスクONの流れは続かず、微妙な上げ幅で終わりました。

安値47.59 → 終値48.29(+70pips上昇)

12月31日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

前日の在庫状況が意識され安値では買われはしましたが
年末のドル高によって微妙な上げ幅で終了しました。

高値48.40 → 終値48.18(-22pips下落)

2021年1月1日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

元旦の為、全市場はお休みです。

WTI原油 テクニカル分析

WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

3-2020年12月31日の週を終えて-WTI原油-日足チャート
3-2020年12月31日の週を終えて-WTI原油-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 週の始めに上髭陰線を付けたものの、その後、転換線や5日線付近で買い戻される
  • 最終的に転換線や5日SMAを明確に割れて終わる事は無く、上に乗せて年末を終える

直近のレジスタンス

4-1-WTI原油-直近のレジスタンス-49-30~40-2020年12月31日の週を終えて
4-1-WTI原油-直近のレジスタンス-49-30~40-2020年12月31日の週を終えて

49.30~49.40 赤いライン

前回のレジスタンスライン47.10~48.64を1週間であっさり上抜けてしまい
上昇の勢いを感じます。

47.10~48.64はOPECが3月末に協調減産を終了してパニック売りとなったラインなので
そのパニックから復活したと言っても過言ではないかもしれません。

WTI原油【パニック売り】OPEC協調減産が3月末で終了して失望売りから大暴落!!テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場を予想 2020年3月06日(金)の週を終えて

なので、49.30~49.40でを上に抜けてきたら50ドルを超えて行くかもしれないので
注意が必要です。

49.30~49.40は2月3日の週に下落ストップしてから
2月24日の週に下抜けて暴落した時に意識されたラインです。

WTI原油 2020年2月7日(金)の週を終えて テクニカル分析と大口と個人のポジションから相場の強弱を予想する

【相場予想】WTI原油 大暴落した理由を解説 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2020年2月28日(金)の週を終えて

ちょうどこの時期は、新型コロナウイルスの感染拡大が意識され始め
原油需要が減るという見通しが出始めた頃にあたります。

ここを超えるようだと
いよいよ50ドル台を回復し51~54ドルのネックラインを見に行くと思われます。

直近のサポート

5-1-WTI原油-直近のサポートライン-47-10-日足チャート-2020年12月31日の週を終えて
5-1-WTI原油-直近のサポートライン-47-10-日足チャート-2020年12月31日の週を終えて

47.10 黄色のライン

1週間上昇続きの原油ですが
この1週間の流れを見ると、深く押して反転した場所は
ちょうど転換線で跳ね返されている事が分かります。

47.10とちょうど転換線が近くにあるので
深く押した場合、このあたりがサポートとして機能するのかなと見ています。

重要なネックライン

41.51~42.34の重要なレジスタンスラインを上に抜いてから
押し安値を43.90と45.40ドルあたりで足場を固めながら高値を更新し上昇を続けています。

43.9と45.40この押し安値が深く押した時のサポートになりそうですが
1つ重要なラインがあって、それが45.40の緑のラインです。

5-2-WTI原油-直近のサポートライン-45-40-月足チャート-2020年12月31日の週を終えて
5-2-WTI原油-直近のサポートライン-45-40-月足チャート-2020年12月31日の週を終えて

ここは月足ベースで見ると一目瞭然で
2018年12月のブラッククリスマスで暴落した原油最後の反発ポイントと
2020年2月から新型コロナウイルスの脅威で暴落した45.26のラインが重なるネックラインになってます。

つまり、ここを明確に下抜けてこなければ
原油価格は上昇を続ける可能性があるという事になります。

5-3-WTI原油-直近のサポートライン-47-48-日足チャート-2020年12月31日の週を終えて
5-3-WTI原油-直近のサポートライン-47-48-日足チャート-2020年12月31日の週を終えて

ちなみに、終値ベースで見ると3月2日の戻り高値47.48を上に抜いている状態で年末を終えたので、
もしかしたら、ここを背に上昇する可能性もあるかもしれません。

この辺りで価格がどのように推移していくのか見ておくといいと思います。

WTI原油のCFTCのポシション状況を比較

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

WTI原油のCFTCのポジション状況

2021年1月1日は元旦で全市場がお休みだったので、発表が遅れるため、今回のCFTCの分析は見送りです。

WTI原油の個人のポジション状況

6-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2020年12月31日の週を終えて
6-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2020年12月31日の週を終えて

個人投資家の売りが少し減ったものの
まだ高値で売りたい人が多い印象を受けます。

大して価格も下がってないし、押し安値や重要サポートラインを割ったわけではないので
新規で売りで入る場合は踏みあげられないように注意した方がいいと思います。

WTI原油のポジション状況 まとめ

49ドルから急落した原油ですが買いが増えるかなと思いきや
結局のところ売りが入ってくるのを見ると
まだまだ個人投資家は買い目線になれない感じだと思われます。

こうなると
これ以上は上がらないだろうという思い込みで売りで入るのは危険だと思います。

個人投資家が買い目線になるまでは、売りで入らないほうがいいと思います。

売り入るにしても、しっかり高値まで引き付けてからロスカットの幅も限定的で収まるあたりに
したほうがいいと思われます。

素人目に見てもあきらかに上昇トレンドが続いてるなと分かりますし
まだ重要なサポートラインや押し安値を割ってないですからね…。

売るには根拠が薄すぎると思います。

週の終値を比較

2020年03月07日 41.51 ←ターゲットクリア(2020年11月19日)
2020年03月13日 33.25 ←ターゲットクリア
2020年03月21日 23.40 ←ターゲットクリア
2020年03月27日 21.80
2020年04月03日 28.79 ←ターゲットクリア
2020年04月09日 23.18 ←ターゲットクリア
2020年04月17日 18.44
2020年04月24日 17.31 ←史上初のマイナス取引となった週の終値
2020年05月01日 19.70 ←U字回復を期待できる所まで回復した
2020年05月08日 26.10 ←暴騰w
2020年05月15日 29.79 ←押し目待ちに押し目なしで高止まりからの踏み上げ!
2020年05月22日 33.56
2020年05月29日 35.19 ←3月13日の終値をクリア!
2020年06月05日 39.07 ←ターゲットに届かず折り返す…
2020年06月12日 36.50
2020年06月19日 39.42
2020年06月26日 38.17
2020年07月03日 40.23
2020年07月10日 40.57
2020年07月17日 40.58
2020年07月24日 41.24 ←ターゲットまであと30pipsぐらい
2020年07月31日 40.44
2020年08月07日 41.53 ←3月7日の終値を+2pips上回った状態
2020年08月14日 42.20 ←3月7日の終値を上回った状態
2020年08月21日 42.27 ←3月7日の終値を上回った状態
2020年08月28日 42.93 (+66pips上昇) ←42.34を上回った状態
2020年09月04日 39.42 (-351pips下落) 暴落の構え
2020年09月11日 37.30 (-212pips下落) 下落2週目
2020年09月18日 40.88 (+358pips上昇)
2020年09月25日 40.09 (-79pips下落)
2020年10月02日 37.01 (-308pips下落) ← トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染
2020年10月09日 40.55 (+354pips上昇) ← トランプ大統領が新型コロナウイルスから復帰
2020年10月16日 40.74 (+19pips上昇)
2020年10月23日 39.72 (-102pips下落)
2020年10月30日 35.72 (-400pips下落)
2020年11月06日 37.38 (+166pips上昇)
2020年11月13日 40.12 (+274pips上昇) 新型コロナワクチンの有効性が90%を超える報道で急騰
2020年11月20日 42.42 (+230pips上昇) 新型コロナワクチンの有効性が94.5%という報道で
2020年11月27日 45.54 (+312pips上昇) 新型コロナワクチンの実用性が期待され
2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)

まとめ

WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。

  • 新型コロナ追加対策法案の可決やEUの新型コロナワクチンの接種が本格化した事で一旦、材料出尽くしから原油は売られました
  • その後は、ドル安の影響や原油在庫の大幅な減少を受けて原油は安値で買い支えられる状況です
  • まだ押し安値は割ったわけではなく、3月2日の終値ベースでは戻り高値を上に抜いている状態なので上昇の余地は残した状態で年末を終える
  • 個人の売りは減ったものの、まだ売り意欲を残している感じ

やはり明確な押し安値を割ってないし
終値ベースでは3月2日の戻り高値を上に抜いているし
上昇の余地が残っているので安易に売りでは入りたくはないですね。

押し目をしっかり待ちたいです。

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