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WTI原油 【見通し・予想・動向】OPECプラスが7月1日の会合で小幅な増産に留まるとの見通しで買われている件 テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年6月25日(金)の週を終えて

2021年6月21日(月)から6月25日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。

  • API、EIAの最新の在庫の状況
  • 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。

この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。

たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。

それでは、各章を見ていきましょう。

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WTI原油 見通し 予想 動向(2021年6月25日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. 原油の在庫状況
  2. ファンダメンタル分析
  3. テクニカル分析
  4. ポジション状況
  5. 週の終値の動向

WTI原油の在庫状況

API在庫の状況

1-API在庫-一覧表-2021年6月25日の週を終えて
1-API在庫-一覧表-2021年6月25日の週を終えて

原油在庫が6月に入って多めの減少になっている。

夏のドライブシーズンに向けたエネルギー需要復活の兆しなのかもしれない。

EIA在庫の状況

2-EIA在庫-一覧表-2021年6月25日の週を終えて
2-EIA在庫-一覧表-2021年6月25日の週を終えて

API同様に6月は在庫の減りが続いている。
760万級の減りを見せた事で原油価格は一時的に74ドルくらいまで伸びている。
(その後、売られたけどね…)

原油の在庫の状況 まとめ

API、EIAともに6月は原油の在庫の減少が目立つ。
夏のドライブシーズンに向けた需要の伸びが期待されており
原油価格も久々の74ドル台を付けた。

ただFRBや連銀総裁のインフレ発言がたびたび出てきており
ここからの価格上昇は一過性のものになる可能性があるので
その点だけは留意しときたい。

WTI原油 ファンダメンタルズ分析

2021年6月21日(月曜日)から6月25日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。

この1週間の原油価格の上げと下げの要因を要約すると

価格が上昇した要因は以下のとおりです。

  • アメリカの先行き経済の見通しが楽観視されている事
  • 欧米の新型コロナワクチンの普及で移動制限が緩和され、夏のドライブシーズンでエネルギー需要が高まるとの見方で
  • EIA在庫統計で原油在庫が760万バレル級の減少を見せた事
  • OPECプラスが8月以降の増産を小幅にとどめるとの見方が原油価格を上昇させた

価格が下落した要因は以下のとおりです。

  • 7月1日にOPECプラスの会合が開かれる予定で、8月から暫定的な生産拡大について議論する見通しが報道された事が嫌気

2021年6月21日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

東京時間でちょい上げ
ロンドン時間で下げて
NY時間で一気に買われて高値更新

16時台にNYダウ30が回復の兆しを見せV字回復した
原油はロンドン時間に下げたもののNY時間開始の22時台に大きく変われ
その日の高値を更新しました。

主にアメリカの先行き経済の見通しが楽観視されている事が要因らしいです。

また欧米各国で新型コロナワクチンが普及し行動制限が緩和されている事から
夏のドライブシーズンでエネルギー需要が高まるとの見方で原油が買われているようです。

NY連銀総裁やFRBのインフレについての発言は以下の通り

ブラード米セントルイス連銀総裁
「2022年のコアPCEインフレ率は2.5%となる見込み」
「上サイドのインフレに備える必要がある」

ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁
「インフレ率は今年3%に上昇し、2022年には2%近くに低下する可能性」
「インフレは経済再開による一時的な影響とみる」

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
(22日の議会証言原稿)
「インフレ率はここ数カ月で顕著に加速した」
「インフレ率はFRBの目標に向けて低下する見通し」

いずれもインフレは今年、上昇した後、来年に低下するような雰囲気を感じますね。

安値71.13 → 終値73.51(+238pips上昇)
(21時台・22時台)

2021年6月22日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

東京時間はヨコヨコ
ロンドン時間でストンと下げたものの
NY時間で買い戻されて終了

この日は高値圏でレンジした感じで終わりました。

7月1日にOPECプラスの会合が開かれる予定で
そこで8月から暫定的な生産拡大について議論する見通しが報道された事が嫌気された模様。

NY連銀総裁のインフレについての発言は以下の通り
ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁
「急激な物価上昇はほとんどが一時的」

高値73.51 → 終値73.06(-45pips下落)
(16時台・23時台)

2021年6月23日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

東京時間からNY時間初動にかけて上昇
NY時間初動を終えたあたりから下落して終わる

EIAの週間在庫統計で760万バレル級の原油在庫が減りました。
ガソリンも290万バレル減少しており、予想の80万バレル増加予想に対して減少を見せた。

これを好感した模様。

あとは利確売りやOPECプラスの会合が注目され売りに押されて終了しました。

インフレに関する発言まとめ

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
「インフレ要因は時間とともに後退するだろう」
「5%のインフレは受け入れらない」
「1970年代のようなインフレになる可能性は非常に低い」
「FRBはインフレ率を2%近くに維持するためにツールを使用する準備ができている」

ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事
「インフレを綿密に監視し、必要に応じて調整する」
「インフレ率は上昇しており、さらに上昇する可能性」

イエレン米財務長官
「現在のインフレ傾向は供給のボトルネックが要因であり、一過性のもの」
「1年以上先のインフレ期待は2%近辺で非常に安定している」

安値72.80 → 終値73.24(+44pips上昇)
(7時台・8時台・9時台)

2021年6月24日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

東京時間で上げ
ロンドン時間で下げ
NY時間で買い戻し
行って来いして終了

エネルギー需要回復期待で買われたと言われているが
いまいちネタに乏しい感じ。

インフレに関する発言まとめ

ローゼングレン米ボストン連銀総裁
「インフレを巡るリスクは高まっている」
「金融市場は持続的なインフレを示していない」

バーキン米リッチモンド連銀総裁
「数カ月間の物価上昇よりも相対的な物価の安定の方が重要 」

ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁
「インフレ率は来年と再来年に約2%に低下するだろう」

ブラード米セントルイス連銀総裁
「金融政策は上向きのインフレリスクに備える必要がある」
「インフレリスクは予想よりもさらに強くなる可能性がある」

カプラン米ダラス連銀総裁
「インフレ率は21年3.4%、22年2.4%を予想しているが、これらには上振れリスクがある」
「インフレはより多くのセクターに広がっている」

始値73.24 → 終値73.32(+8pips)
(安値21時台)(高値17時台)

2021年6月25日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

東京時間はヨコヨコ
ロンドン時間に下げて
NY時間に買い圧力が凄く、この日の高値を更新して終了

23時頃の謎の買い圧は意味不明
なに…この無理やり買い上げた感じ…。

OPECプラスが8月以降の増産を小幅にとどめるとの見方が原油価格を上昇させた要因のようです。

安値72.84 → 終値73.97(+113pips上昇)
(19時台・23時台)

WTI原油 テクニカル分析

WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

3-2021年06月25日の週を終えて-WTI原油-日足チャート
3-2021年06月25日の週を終えて-WTI原油-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 月曜日一発目にビヨーンと価格が伸びる
  • その後は5日線付近で言ったり来たりで高値はあまり更新できず週を終える

直近のレジスタンス

4-WTI原油-直近のレジスタンス-76-81ドル-週足チャート-2021年6月25日の週を終えて
4-WTI原油-直近のレジスタンス-76-81ドル-週足チャート-2021年6月25日の週を終えて

FOMCの利上げ前倒し発表があってから上値が重たくなってきているが
買い支えも強いので抵抗がどこなのか分からなくなって来ている。

また連銀総裁やFRBの発言ではインフレは今年は高止まりするかもしれないが
来年あたりに落ち着く見通しが出ている。

この感じを見ると2018年の高値付近が抵抗になりやすいのではないかと私は見ている。

つまり、2018年のブラッククリスマスの起点となった76.81
その一歩手前で折り返した72.88、73.69、74.43 75.24

夏のドライブシーズンが終われば、この辺りで折り返すのではないかと見ている。

直近のサポート

5-WTI原油-直近のサポート-5MA-転換線-日足チャート-2021年6月25日の週を終えて
5-WTI原油-直近のサポート-5MA-転換線-日足チャート-2021年6月25日の週を終えて

68.80 ブルーライン 週足200MA
日足の5MA~転換線

この週は転換線を底値にブチ上げて、5日MAで買い支えが入っているので
この2点間が直近のサポートになるだろう。

5MAと転換線を明確に下抜けて戻り高値を売られるようになれば
68.8~基準線を目指すのではないだろうか。

WTI原油のCFTCのポシション状況を比較

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

WTI原油のCFTCのポジション状況

6-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年6月25日の週を終えて
6-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年6月25日の週を終えて

前の週の発表が遅れた事もあり
この週で2週分の流れを見ていくが

個人が大量にショートぶち込んでからロスカットに追い込まれている…。

WTI原油の個人のポジション状況

7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年6月25日の週を終えて
7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年6月25日の週を終えて

個人投資家は相変わらずショートが多め。

WTI原油のポジション状況 まとめ

ニューヨークの個人投資家はショートで踏みあげられロスカットに追い込まれている。
IFOREXの個人投資家はショートナンピンで耐えてる模様。

この感じを見ると上への伸びしろがありそうだね。

僕はファンダメンタル的にFRBや連銀総裁が
インフレは高くなるけど来年には低下する発言が一貫して出ているので
それ見越して売りあがる予定でいます。

なので個人投資家のショーターが死んでも
僕だけが生き残るように余力を考えたショートポジションを持ってるので
チキンレースで最後に僕が勝つ予定でいます。

週の終値を比較

2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)

2021年01月08日 52.61 (+443pips上昇) バイデン政権+上院下院が民主党が制覇、サウジが自主減産発表、協調減産もおおかたの減産幅で合意
2021年01月15日 52.11 (-50pips下落) バイデン氏が発表した財政出動は織り込み済み、原油市場では需要の回復は見込めないとアナリストが言う。中国がロックダウンで原油価格が下落
2021年01月22日 52.06 (-5pips下落) バイデン氏の就任式後、頭打ちで下落。イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持する意向
2021年01月29日 52.17 (-11pips下落) ロビンフッダーが大暴れして株式市場はネガティブな感じに。

2021年02月05日 56.95 (+478pips上昇) サウジ自主減産やアメリカで大雪に見舞われて需要が増した
2021年02月12日 59.61 (+266pips上昇)
2021年02月19日 58.93 (-68pips下落) アメリカの寒波の影響が収まり利益確定売りに。バフェット氏がシェブロンの株を購入
2021年02月26日 61.53 (+260pips上昇) アメリカの長期金利が爆上げで市場は大混乱

2021年03月05日 66.26 (+473pips上昇) OPECプラスが4月も協調減産を継続、生産も据え置き。サウジも自主減産続けるってよ
2021年03月12日 65.57 (-69pips下落)
2021年03月19日 61.42 (-415pips下落) IEAがスーパーサイクル論を否定。ゴールドマンがブレント原油80ドルに行くと予想
2021年03月26日 60.80 (-62pips下落) スエズ運河で大型コンテナ船が座礁

2021年04月01日 61.25 (+45pips上昇) スエズ運河の問題は解消。OPEC+が5月~7月に微増産するってよ。サウジも自主減産を徐々に辞めるってよ。
2021年04月09日 59.36 (-189pips下落) イランの増産懸念、OPEC+の微増産を再評価
2021年04月16日 63.07 (+371pips上昇) 中国輸入統計が良好で原油を爆買い!IEAとOPECが2021年の世界の石油需要見通しを引き上げ!
2021年04月23日 62.11 (-96pips下落) インドのロックダウンと日本の緊急事態宣言
2021年04月30日 63.46 (+135pips上昇)

2021年05月07日 64.83 (+137pips上昇) 中国の軍用機が台湾の防空識別圏に進入したとの報道
2021年05月14日 65.46 (+63pips上昇) アメリカのパイプライン最大手がサイバー攻撃によって稼働を停止。OPEC、IEA需要見通しは良好(供給不足の可能性を指摘)
2021年05月21日 63.85 (-161pips下落) イラン核合意の進展や制裁解除の可能性が浮上、ビットコインの急落で原油価格が大きく下落
2021年05月28日 66.60 (+275pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資計画が報道され期待感で67ドルに到達する

2021年06月04日 69.38 (+278pips上昇) イランの制裁解除でイラン産の原油が供給されても需要面に問題は無いらしい
2021年06月11日 70.79 (+141pips上昇) OPECとIEAが新型コロナ前の水準に戻る見通しを発表し生産拡大を示唆した事で原油が買われている
2021年06月18日 71.41 (+62pips上昇) FOMCでまさかの利上げ前倒し発表(2022年~2023年中、従来は2024年)でも週ベースで安値は更新していない…
2021年06月25日 73.97 (+256pips上昇) OPECプラスが7月1日の会合で小幅な増産に留まるとの見方で買い。FRBや連銀総裁はインフレは高くなるが来年には低下する見通し

まとめ

WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。

  • 月曜一発めにブチ上げ73ドル突破!!
  • 株価の回復と夏のドライブシーズンに向けた需要の増加で期待感で買われている
  • EIA在庫統計で760万バレル級の減りを見せた事で74ドルたっち!
  • その後はOPEC会合が7月1日に開かれる予定で増産するとの見方で売られた
  • しかし、週末にOPEC会合では小幅な増産に留まるだろうとの見方で一気に買い戻されて週を終えた
  • ニューヨークの個人投資家のショータはロスカットに追い込まれた感じ
  • iFOREXの個人はまだまだ売りナンピンで耐えてる模様

まだショーターがロング目線に切り替わってないので
なかなか下落するのが難しい状態になっている。

ただ、FRBや連銀総裁はインフレは今年高くなるだろうが
来年には低下する見通しを出しているので
私は、それを見越して売り上がりで勝負しています。

8-2021年6月25日の週を終えて-ポジション状況と口座残高
8-2021年6月25日の週を終えて-ポジション状況と口座残高

この週は1ポジ73.59の予約注文が決まりました。

現時点で30バレルのショートです。

次は76.70に予約注文入れています。

たぶん75に来たら76は普通に来そうなので予約注文を
抵抗MAXレベルの付近に移動させました。

さーて、ここからがチキンレースの始まりぞ。

大口がショーターを振り落としにカチ上げ決めるかどうか。
それに耐えられなかった個人が損切りしてドテンロングしたところが天井だと見ている。

来週から目が話せられんでぇ。

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