ダウ30【見通し・予想・動向】雇用統計が良くてもテーパリング利上げ連想にはならずFRBが早急な対応に迫られないだろうと言うこじつけ感で株価を吊り上げ テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年7月02日(金)の週を終えて
2021年6月28日(月)から7月02日(金)の週を終えて
アメリカ株式市場とダウ30の最新の動向を解説します。
- アメリカの株式市場とダウ30の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ダウ30とSP500の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のダウ30の相場展開の見通しや予想を立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
アメリカの株式市場の最新の動向や
景気に敏感な株価指数を取り扱うので最新の景気の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ダウ30カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ダウ30 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年7月02日(金)の週を終えて)
#ダウ30・アメリカ株式市場・俺ニカル分析
2021年7月2日の週を終えて新規失業保険申請件数
ADP雇用統計
6月非農業部門雇用者数変化(前月比)が
予想を上回っているが
FRBが早急な対応をするほどじゃないだろ
との見方で株価が上昇しSP500やナスダック100が
最高値を更新こじつけ過ぎて苦笑い😅 pic.twitter.com/s5gwbOiadb
— 旭(あきら)@生涯収支-533万円・石油トレーダー (@akira_asahi_38) July 3, 2021
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ダウ30 ファンダメンタルズ分析と値動き
2021年6月28日(月曜日)から7月02日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間の株価の上げと下げの要因を要約すると
価格が上昇した要因は以下のとおりです。
- 独占禁止法の疑いでフェイスブックが提訴されていたが棄却された事が好感された
- モルガンスタンレー、バンクオブアメリカやゴールドマンサックスが増配発表した事
- ボーイングがドイツの国防相に発注した報道が好感。
- 新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったこと
- ADP雇用統計や6月非農業部門雇用者数変化(前月比)が予想を上回っているが、FRBが早急な対応をするものじゃないだろうとの見方で株価が上昇している
価格が下落した要因は以下のとおりです。
- 新型コロナウイルスのデルタ株感染がアジアやEU諸国で広がっている事が懸念されている事
2021年6月28日(月曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
東京からロンドンにかけてジワジワ下がる感じで
NY開始時間にガクッと下がって安値を更新
この日はSP500とナスダック100が最高値を更新して
ダウ30だけが冴えない陰線を出して終わりました。
フェイスブックの株価が上昇しハイテク株を牽引しているようです。
主に独占禁止法違反の疑いで提訴されていましたが
連邦地裁判事が訴えを棄却した事が好感されたようです。
新型コロナウイルスのデルタ株感染がアジアやEU諸国で広がっている事が懸念され
エネルギー株などの景気敏感株が下げた事によってダウ30が冴えなかったようです。
高値34550.63 → 終値34338.26(-212.37pips下落)
(7時台)
2021年6月29日(火曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
東京からロンドンにかけてジワジワ上がる感じ
NY開始時間に上げてから以降は落とす感じで終わる
この日もSP500とナスダック100が最高値を更新して
ダウ30だけが冴えない陰線を出して終わりました。
増配発表したモルガンスタンレーが3.4%ほど株価が上昇し金融株を牽引しました。
モルガン以外にもバンクオブアメリカやゴールドマンサックスも増配を発表しています。
高値34509.71 → 終値34328.45(-181.26pips下落)
(22時台)
2021年6月30日(水曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
東京時間は小動きで
ロンドン時間にガクッと下がったものの押し目を拾われ上昇
NY時間にドカーっと上げていき高値を更新
SP500が最高値を更新中!!1998年以来2番目の高い伸びを記録したらしい!!
ボーイングがドイツの国防相に発注した報道が好感。
ユナイテッド航空も前日に大型発注をしていたらしい。
航空株主導でダウ30を牽引か。
ウォルマートも上昇している。
この日は6月ADP雇用統計の発表があり+69万2000人となった。予想は60万人。
予想よりまぁまぁ良い展開。
為替市場ではテーパリング連想でドル高となったが
株はそんなのお構いなしに上昇している。
ドル高株高の業績実力相場に転換したかのような動き。
安値34153.50 → 終値34592.49(+438.99pips上昇)
(18時台)
2021年7月01日(木曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
この日もSP500が強くて最高値を更新!!
これで6日連続で最高値を更新した事になる。凄すぎる・・・。
上昇するネタは
新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったことなどを背景にリスク志向の動きと言われている事ぐらい。
前週分新規失業保険申請件数
前回:41.1万件 (41.5万件)
予想:39.0万件
結果:36.4万件
前週分失業保険継続受給者数
前回:339.0万人 (341.3万人)
予想:338.2万人
結果:346.9万人
継続受給者はちょっと増えてるんだけどね…。
まぁこじつけだろうなぁ。
安値34521.06 → 終値34651.92(+130.86pips上昇)
2021年7月02日(金曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
東京時間~ロンドン時間にかけてヨコヨコ
NY時間にガンッと上げて終了
この日もSP500が最高値を更新してグイッと伸びて終了した。
ナスダック100もグイっと伸びて最高値を更新して終了。
ダウ30も最高値目前まで迫る勢い。
この日、注目されていた指標で6月非農業部門雇用者数変化(前月比)と6月の失業率の発表があった。
結果は6月非農業部門雇用者数変化(前月比)が予想を上回り、失業率が予想より少し悪い結果となった。
6月非農業部門雇用者数変化(前月比)
前回:55.9万人 (58.3万人)
予想:70.0万人
結果:85.0万人
6月失業率
前回:5.8%
予想:5.7%
結果:5.9%
雇用が増えてテーパリングや利上げ連想相場が始まるかと思いきや
FRBは早急な対応するほどのものじゃないだろうとの見方で
逆に株が買われ、ドルが急激に売られました・・・(苦笑)
ウソだろ…こじつけもいい加減にしろよ…。
そんな週末のトンデモ相場でした。
安値34628.23 → 終値34790.03(+161.8pips上昇)
(17時台~22時台)
ダウ30 テクニカル分析
ダウ30の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- 週の始めに5MAで耐えてる感じを見せたものの一旦、下に割れる
- その後トレンドラインで買い支えられ、急激に買い戻され34841.62の最終レジスタンスラインまで上昇して次の展開を伺う感じで週を終える
直近のレジスタンスライン
34841.62 水色のライン
週の終わりにここまで来て止まった状態で週を終えた。
あとはここを超えれば最高値をチャレンジするのみ。
SP500とナスダック100はすでに最高値を更新しており
ダウ30も行くと思うのでレジスタンスとして機能するかは根拠として弱いと思われる。
直近のサポート
ブルーのトレンドラインで強力な買い支え
そして5日MAに沿う感じで上昇。
つまり5MA、転換線、トレンドライン
この3つ見て買い支えがある場所がサポートになると思う。
現状はボリンジャーバンドの-3σでリバウンドしているので
しばらくボリバン-3σタッチは先の話になるだろう。
ダウ30とSP500のCFTCのポジション比較
新規に資金が流入してる感じ。
最高値を更新しているSP500に売り厚めで攻めて来ているのが気になる。
大口はロスカットして懲りてないのかなぁ…?
ダウ30は大口がロスカットしている感じ。
新規の買いが入ってきており、この勢いに乗じて最高値を目指すかもしれない雰囲気を感じる。
ダウ30とSP500の個人のポジション比較
ダウ30の売りが増えている。
SP500も同様に売りが増えている。
SP500は最高値を更新しダウ30も最高値更新一歩手前まできている。
ダウ30のポジション状況 まとめ
これもうダメだろ・・・。
ショーター終わったろ。
ダウ30が最高値を更新する余力が残ってるから
SP500も流れで最高値をさらに更新すると思うよ。
ショーターのストップやナンピン売りを巻き込みながらね。
週の終値を比較
2020年12月04日 30169.22 (+230.43pips上昇) 最高値を更新!30000ドルを突破!新型コロナワクチンの実用化期待と追加経済対策が速まるとの期待感で
2020年12月11日 30051.95 (-117.27pips下落) イギリスで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月18日 30284.56 (+232.61pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月25日 30231.38 (-53.18pips下落) 新型コロナウイルスの変異種が確認されEU各国でロックダウン措置が取られる
2020年12月31日 30420.14 (+188.76pips上昇) 最高値を更新 9000億ドル規模の新型コロナ追加対策法案が可決
2021年01月08日 31147.76 (+727.62pips上昇) 最高値更新 バイデン氏が次期大統領に承認される。上院決選投票で民主党が勝利。上院下院+大統領ともに民主党となる
2021年01月15日 30780.08 (-367.68pips下落) バイデン氏の景気刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りのネタに使われて終わる
2021年01月22日 31029.06 (+248.98pips上昇) バイデン氏の大統領就任式後に頭打ちで下落。女性初の財務長官イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持
2021年01月29日 29987.22 (-1041.84pips下落) ロビンフッダーがヘッジファンドを追い込み損失計上で株価が暴落
2021年02月05日 31193.50 (+1206.28pips上昇) バイデン大統領の経済対策が縮小される事はなく、従来の規模で行くと表明した
2021年02月12日 31493.05 (+299.55pips上昇)
2021年02月19日 31482.60 (-10.45pips下落) 長期金利が約1年ぶりに1.3%回復 バンクオブアメリカがドットコムバブル級の過熱感を警戒
2021年02月26日 30902.16 (-580.44pips下落) 長期金利が1.6%に達してSP500の配当利回り1.48%を超えて株の魅力が薄れて株価が下落
2021年03月05日 31515.09 (+612.93pips上昇) SP500の大口が大人買い。ショーターが大量に踏みあげられて週を終える
2021年03月12日 32795.54 (+1280.45pips上昇) 1.9兆ドルの新型コロナ追加経済対策法案が成立!景気敏感株主導でダウ30が最高値を更新!
2021年03月19日 32626.71 (-168.83pips下落)
2021年03月26日 33108.09 (+481.38pips上昇) バイデン大統領が2億回の新型コロナワクチンの普及を目指す。そしてインフラ投資を計画中!
2021年04月02日 33325.69 (+217.60pips上昇) ISM製造業景気指数が37年ぶりの高水準。雇用統計も予想を上回る結果を受けて株価は史上最高値更新中!
2021年04月09日 33767.00 (+441.31pips上昇)
2021年04月16日 34188.09 (+421.09pips上昇) 長期金利が大幅下落でグロース株に資金が集まる
2021年04月23日 34025.92 (-162.17pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン税の増税案を出す見通し。日本が緊急事態宣言、インドの首都でロックダウン
2021年04月30日 33924.47 (-101.45pips下落)
2021年05月07日 34811.25 (+886.78pips上昇) 非農業部門雇用者数変化が予想より低い数値を出したことで利上げやテーパリングはムリという流れで株高
2021年05月14日 34331.89 (-479.36pips下落) インフレ懸念でパニック売りからのインフレ懸念後退で買い戻し
2021年05月21日 34252.23 (-79.66pips下落) インフレ懸念とビットコインの急落、テーパリングの議論が出たが株価にあまり影響はなかった
2021年05月28日 34567.93 (+315.7pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資案が報道され一気にリスクONの流れに
2021年06月04日 34748.00 (+180.07pips上昇) 週末の5月の非農業部門雇用者数変化が予想より悪くて株価がブチ上げ
2021年06月14日 34461.81 (-286.19pips下落) しつこい戻り売りの1週間だった。5月の米CPIを警戒した事や来週のFOMCを警戒したポジション整理
2021年06月18日 33304.73 (-1157.08pips下落) FOMCでまさかの利上げ前倒し予想を発表(2022年~2023年中。従来は2024年だった) 年初来の下げ幅を記録
2021年06月25日 34495.54 (+1190.81pips上昇) 先週は売り過ぎちゃたで買い戻し。バイデン大統領と超党派のインフラ投資計画が合意したとの報道で買いが強くなる
2021年07月02日 34790.03 (+294.49pips上昇) 雇用統計が良くてもFRBが早急な対応に迫られる事はないだろうとの見方でこじつけ感満載で株価が上昇
まとめ
ダウ30の相場状況をまとめると
- アジアやEU諸国で新型コロナウイルスのデルタ株感染拡大が懸念され景気敏感株が弱かった
- 新規失業保険申請件数やADP雇用統計、6月の非農業部門雇用者数など指標が良かったがテーパリング利上げ連想にはならず
- FRBは早急な対応に迫られる事はないだろうとの見方で株価が予想外の上昇を見せて週を終える。SP500やナスダック100は最高値を更新。ダウ30は最高値目前まで迫る
- 個人投資家の売りが多め
- 大口は新規の資金を流入させたが売りが多い印象
結局こじつけて上げるんだよなぁ…。
FOMCで利上げ前倒し情報を漏らした状態で下げておいて
今度はFRBは早急な対応に迫られないだろうという謎のこじつけで株価を吊り上げるんかよ…。
ほんまクソだな。
今の相場は業績も何も関係ないね
株価を吊り上げたい奴がこじつけで上げて
株価を安く買いたい奴が情報を漏らして株価を無理やり下げて安くする。
この状況を察知して巻き込まれないようにするのが大事だわ。
そして株価のショートは無いわ。
もう安くなったら振り落とされないように
しっかり資金余力を残して安いところを拾っていくだけ。
今回ので追っかけピラミッドは速攻で逃げないとダメというのが分かった。
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