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WTI原油 【見通し・予想・動向】サウジアラビアが自主減産発表してサプライズからの原油価格が高騰する! テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年1月8日(金)の週を終えて

2021年1月4日(月)から1月8日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。

  • API、EIAの最新の在庫の状況
  • 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。

この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。

たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。

それでは、各章を見ていきましょう。

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WTI原油 見通し 予想 動向(2021年1月8日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. 原油の在庫状況
  2. ファンダメンタル分析
  3. テクニカル分析
  4. ポジション状況
  5. 週の終値の動向

WTI原油の在庫状況

API在庫の状況

1-API在庫-一覧表-2021年1月8日の週を終えて
1-API在庫-一覧表-2021年1月8日の週を終えて

EIA在庫の状況

2-EIA在庫-一覧表-2021年1月8日の週を終えて
2-EIA在庫-一覧表-2021年1月8日の週を終えて

原油の在庫の状況 まとめ

ガソリンや留出油の在庫が予想より増えているものの
原油在庫が予想より多く減っている事が注目され
需要面でのリスクが後退していると市場参加者の間では受け取られているようです。

また、リグ稼働数が大きく増えた事から
需要の回復を見越して稼働を増やしているように見えます。

WTI原油 ファンダメンタルズ分析

2021年1月4日(月曜日)から1月8日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。

この1週間でインパクトのあった出来事は

  • OPECプラスの会合でサウジアラビアが自主減産すると発表した事
  • OPECプラスの2月の協調減産は、減産幅を縮小せずおおかたの生産量で合意した事(増産を免れた)
  • EIAの在庫統計で原油在庫が予想を上回る減少幅を見せた事で、需要面のリスクが和らいだ事
  • バイデン大統領の正式認定や上院下院で民主党が制覇しブルーウェーブになる事で大規模な景気刺激策が期待された事

2021年1月4日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

この日はOPECプラスの会合が開かれて2月の協調減産をどうするか協議が行われましたが
この日のうちに纏まらないず、次の日に持ち越されました。

49.80まで上昇したものの、OPECプラスの会合が纏まらない事で
失望感から売りに押されて大き目な陰線上髭状態で終了しました。

49.80まで昇していた背景はOPECプラスが新型コロナウイルスの影響で
協調減産は増産ではなく、据え置くだろうとの見方から買われていたようです。

高値49.80 → 終値47.34(-246pips下落)

2021年1月5日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

この日、OPECプラスの会合が開かれ
協調減産の規模を僅かに縮小すると発表しました。

新型コロナウイルスの影響を受けて石油需要の落ち込みを懸念して
大幅な縮小は見送り、おおかたの生産量で合意しました。

またサウジアラビアが2月~3月に自主的な追加減産をする姿勢を示した事で
これらの情報が好感されて原油価格が大きく上昇しました。

サウジアラビアは日量100万バレルの追加減産をするようです。

ただ、この情報が出る2時間前に23時頃から原油価格は急騰していたので
早めに情報を察知した投機筋が仕掛けたみたいなので
あらかじめ安値で買ってる人以外はあまりおいしい思いはできなかったと思われます。

安値47.23 → 終値49.81(+258pips上昇)

2021年1月6日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

前日のサウジアラビアが自主減産すると表明した事が引き続き意識された事や
EIAの在庫統計で801万バレルも減少し、市場予想を大幅に上回る減少幅を見せた事から
需要面でのリスクが後退し原油が買われました。

また、この日はアメリカで上院選の決選投票がありましたが
民主党が優勢になるとの事でブルーウェーブとなり
大規模な財政出動が期待され株価が上昇し
その煽りを受けて原油価格の上昇を後押しした形となっています。

原油価格は久々の50ドルを達成した形になりました。

安値49.46 → 終値50.51(+105pips上昇)

2021年1月7日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

前日のEIAの在庫が大幅に減った事やサウジアラビアの自主減産の報道が引き続き意識され
また、バイデン政権の誕生で大型経済対策への期待感から株価が上昇し
リスクONの流れから原油に資金が流入して価格を押し上げました。

安値50.37 → 終値50.91(+54pips上昇)

2021年1月8日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

この日、発表された雇用統計が悪かった事で
次期バイデン政権で大規模な景気刺激策が期待され株価が最高値を更新。

原油も株価の上昇につられて11カ月ぶりの高値をつけ52ドルへ突入しました!

長期金利が上昇しても価格に影響はなく(影響があったのは金やドルのみ)
大陽線を付けて週を終えました。

安値50.80 → 終値52.61(+181pips上昇)

WTI原油 テクニカル分析

WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

3-2021年01月08日の週を終えて-WTI原油-日足チャート
3-2021年01月08日の週を終えて-WTI原油-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 週の始めに49.30を上に抜いたもののボリンジャーバンドの+2σで打ち返されてしまい、大きな上髭陰線を付けてしまう
  • 上髭陰線を付けたのだから売られると思いきや、急反転して49.30を上に抜け、そこからボリンジャーバンドの+2σに沿って上昇を続け52ドルを突破して週を終える

直近のレジスタンス

4-1-WTI原油-直近のレジスタンス-53-62-2021年1月8日の週を終えて
4-1-WTI原油-直近のレジスタンス-53-62-2021年1月8日の週を終えて

53.145 青いライン

49.30~49.40のレジスタンスを明確に上に抜けました。
ここを勢いよく抜けて、久々に原油価格は50ドル台に突入しました。

次のレジスタンスになりうる場所は何処なのか探してみましたが
直近では週足の200SMAが近くにあり、その値が53.62
次に、去年(2020年)の2月くらいに戻りますが
終値ベースでW型を形成した高値が53.9xあたりにあります。

4-2-WTI原油-直近のレジスタンス-53-9x-2021年1月8日の週を終えて
4-2-WTI原油-直近のレジスタンス-53-9x-2021年1月8日の週を終えて

つまり53ドル後半がレジスタンスとして意識されそうではありますが
勢いが強いだけに54ドルくらいは付ける可能性も否定できません。

現状、アメリカでは大規模の景気刺激策が期待されており
サウジアラビアも自主減産を発表しているので
53ドルを軽く超えてくるかもしれません。

長期の下落トレンドを抜けるか!?

5-1-WTI原油-長期の下落トレンドを抜け出せるか?-週足チャート-2021年1月8日の週を終えて
5-1-WTI原油-長期の下落トレンドを抜け出せるか?-週足チャート-2021年1月8日の週を終えて

週足を見ると、長い間、週足の下落ラインに頭を押さえられ
原油価格はずるずると下落し、2020年にはマイナス価格にまで落ち込むほど酷い状況でした。

そんな低迷期を挽回するには、週足の200SMAを上に抜いて
下落ラインを上に抜く必要があります。

その目安となるチャートを乗せておきましたので参考にしてみてください。

私は、バイデン政権で大規模景気刺激策に便乗して
原油価格は高騰するのではないかと見ています。

直近のサポート

6-1-WTI原油-直近のサポートライン-49-30-日足チャート-2021年1月8日の週を終えて
6-1-WTI原油-直近のサポートライン-49-30-日足チャート-2021年1月8日の週を終えて

49.30 赤色のライン

週の始めに大きく戻り高値を売られましたが47.10付近で押し安値を形成して大きく上昇しました。
その時に上に抜いたレジスタンスが49.30なので、ここがサポートになるか
もしくは5日SMAと転換線が押し安値として機能するかって感じですかね。

WTI原油のCFTCのポシション状況を比較

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

WTI原油のCFTCのポジション状況

7-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年1月8日の週を終えて
7-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年1月8日の週を終えて

大口も小口も売り買いが活発化していますね。

価格は週の始めに大きく下げてからその後、急反転して上昇しているので
大口はデカイ玉入れてきた感じがしますね。

ちなみにチャートを見ると買いが勝ったみたいですね。
大口のロスカット巻き込んでブチ上げたのかなぁ~?

WTI原油の個人のポジション状況

8-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年1月8日の週を終えて
8-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年1月8日の週を終えて

個人投資家の売りがまた増えてる…。

たぶん月曜日の上髭で下だと見た人達が底ショートして捕まって
さらに原油価格が上昇したもんだから売りナンピンして捕まってそう…。

そう考えると、売りで入るのは不利な気がしますね…。

WTI原油のポジション状況 まとめ

先週同様に、個人投資家が買い目線になるまでは、売りで入らないほうがいいと思います。

素人目に見てもあきらかに上昇トレンドが続いてるなと分かるので…。

大きな上髭陰線を否定してからの52ドル突破…。

これはもう意固地になって売ったら負けると思います。
僕はしっかり押し目を待って買いたいと思います。

週の終値を比較

2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)

2021年01月08日 52.61 (+443pips上昇) バイデン政権+上院下院が民主党が制覇、サウジが自主減産発表、協調減産もおおかたの減産幅で合意

まとめ

WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。

  • バイデン大統領が議会で承認された事や上院と下院で民主党が制覇した事でブルーウェーブから大規模な景気刺激策が期待され株価の上昇と相まって原油価格が上昇しました
  • OPECプラスの会合がありましたが、1日延期したものの、減産幅はおおかたの生産量で留まり、サウジアラビアが自主減産を発表した事でサプライズ情報で原油価格は大きく反転上昇しました
  • EIAの原油在庫が市場予想より大幅に減った事で需要面のリスクが緩和し原油価格は上昇を継続
  • その後もこれらのポジティブネタを元に原油価格は11カ月ぶりの52ドルを付けて週を終えました

原油つええわw

久々に50ドル突破したし、あわよくば60ドル行きそう。

去年はマイナス価格に行ったわけだから
未曽有の原油価格の高騰を見せたりしてな…。

個人投資家がまたもや売りで捕まってるし
とりあえず高いから売りっていうのは辞めたほうがいいね。

しっかり押し目を待って買いたいと思う。

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