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WTI原油 【見通し・予想・動向】月足のネックラインを上抜け!エネルギー需要回復から価格は暴騰するのか!?… テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2020年12月11日(金)の週を終えて

2020年12月7日(月)から12月11日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。

  • API、EIAの最新の在庫の状況
  • 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。

この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。

たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。

それでは、各章を見ていきましょう。

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WTI原油 見通し 予想 動向(2020年12月11日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. 原油の在庫状況
  2. ファンダメンタル分析
  3. テクニカル分析
  4. ポジション状況
  5. 週の終値の動向

WTI原油の在庫状況

API在庫の状況

1-API在庫-一覧表-2020年12月11日の週を終えて
1-API在庫-一覧表-2020年12月11日の週を終えて

EIA在庫の状況

2-EIA在庫-一覧表-2020年12月11日の週を終えて
2-EIA在庫-一覧表-2020年12月11日の週を終えて

原油の在庫の状況 まとめ

EIAの原油在庫の増加が1518万バレルとなり
予想外の1000万バレル越えの増加となったにもかかわらず
原油価格は少し下がった所で止まり、
その後、一気に暴騰しました…。

またリグ稼働数も順調に増えているのですが
どうも在庫が増えても、価格は下がらないみたいですね。

新型コロナウイルスのワクチンが世界各国で承認され
接種が始まっている事から、需要が回復するとの見通しで
増えても問題ないというのが一般的な見方なのかもしれません。

WTI原油 ファンダメンタルズ分析

2020年12月7日(月曜日)から12月11日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。

この1週間でインパクトのあった出来事は

  • イギリスで新型コロナウイルスのワクチンの接種が始まった事
  • カナダで新型コロナウイルスのワクチンが承認され、石油国の経済が回復するとの見方からエネルギー需要の高まりが期待された事
  • EIA在庫が予想外の1000万バレル越えをしましたが、価格はさほど動かず、次の日に一気に価格が高騰しました

原油価格は新型コロナワクチンのポジティブな情報と
アメリカの追加経済対策が近く纏まるだろうとの期待感で
原油価格を押し上げている状況です。

ネガティブな在庫ネタは、ほとんど押し目になってる感じになってます。

12月7日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

新型コロナウイルスの感染拡大により
アメリカのカルフォルニア州で再びロックダウン措置の動きが出た事から
エネルギー需要の見通しに警戒感が広がり、戻り高値で売られました。

また、アメリカが中国当局者に制裁を課した事やアメリカで中国の軍事関連の投資を規制した事で
米中対立が再燃し、原油はリスク回避で売られる事になりました。

高値46.53 → 終値45.62 (-91pips下落)

12月8日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

原油は新型コロナウイルスのネガティブな情報を
新型コロナワクチンのポジティブな情報で上下に動いたものの
結局、十字足でその日を終えました。

イギリスで新型コロナワクチンの接種が開始された事でポジティブな流れとなり
アメリカのカルフォルニア州でロックダウン措置が取られた事が引き続きリスク警戒されているようです。

ただアメリカの株式市場は新型コロナワクチンの期待感が強く最高値を更新している状況です。

始値45.62 → 終値45.58(-4pips下落)

12月9日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

EIAの原油在庫が予想を超える大幅増加したものの
結局、安値で買い戻されて十字足で引けて終わりました。

安値で買い戻された要因として
イギリスで新型コロナワクチンの接種が開始された事で
早期ワクチン普及に楽観的な見通しが広がった事や
アメリカで追加経済対策の討論の時間を確保するために繋ぎ予算の1週間延期の採決が行われ
年内に追加経済対策が纏まる期待感から買い戻しが入ったようです。

始値45.58 → 終値45.68(+10pips)

12月10日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

アメリカで新型コロナ経済対策の進展が見られた事や
ファイザーとビオンテックが共同開発する新型コロナワクチンの緊急使用許可の審議が
アメリカで始まった事から、アメリカでも承認されウイルスによる脅威は
いずれ終わり、エネルギー需要が回復に向かうとの期待感から
原油価格は反発して急騰しました。

カナダも9日の時点で新型コロナワクチンの緊急使用を承認済みだったらしく
これも合わさってアメリカでもワクチンの承認は近く決まるだろうとの期待感と
石油国の経済正常化に伴ってエネルギー需要も回復するだろうとの期待感で
原油価格は高騰しているようです。

安値45.51 → 終値46.95(+144pips上昇)

12月11日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

この日はイギリスとEUが通商協議で揉めてる事から
全体的にリスク回避の流れで終わりました。

協議の結果は纏まらず2日後の日曜日に持ち越しとなり
合意無き離脱が高まった事からポンドが急落し株価にも影響があり
原油にもリスク回避の流れから売りに押されて終了しました。

とはいえ、日足ベースでは高止まりしているような感じで週を終えています。

高値47.28 → 終値46.56(-72pips下落)

WTI原油 テクニカル分析

WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

3-2020年12月11日の週を終えて-WTI原油-日足チャート
3-2020年12月11日の週を終えて-WTI原油-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 週の始めに少し下落し5日SMAと転換線を下に割れたものの、すぐに買い戻される
  • そこから十字足で方向感を見えなくした後、一気に高騰して47ドルを突き抜ける
  • 47ドルを抜けた後は利益確定売りに押されて、微下げで週を終えました

直近のレジスタンス

4-1-WTI原油-直近のレジスタンス-47-10-48-64-2020年12月11日の週を終えて
4-1-WTI原油-直近のレジスタンス-47-10-48-64-2020年12月11日の週を終えて

47.10~48.64 黄色のライン

41.51~42.34の固いレジスタンスラインを上抜けてから
押し安値を付けながら上昇を続けて
勢いよく上に抜けたものの、売りに押されているので
このゾーンはレジスタンスとして機能するのかなと思います。

ただ、ファンダメンタルで石油需要の回復期待が凄いので
このあたりを上に抜けてくる可能性があるので気を付けてください。

さて、47.10~48.64にレジスタンスラインを引いた根拠は
2020年3月2日(月)から3月6日の週で
週の高値48.64で戻り高値を売られて下落し
終値のラインで見ると47ドルあたりで横ばいが続き
その後、原油価格は暴落しました。

この時に何が起きたのかは以下の記事のファンダメンタルの章をご覧になってください。

世界各国、結構、揉めてます…。

WTI原油【パニック売り】OPEC協調減産が3月末で終了して失望売りから大暴落!!テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場を予想 2020年3月06日(金)の週を終えて

直近のサポート

5-1-WTI原油-直近のサポートライン-45-40-日足チャート-2020年12月11日の週を終えて
5-1-WTI原油-直近のサポートライン-45-40-日足チャート-2020年12月11日の週を終えて

45.40 緑色のライン

41.51~42.34の重要なレジスタンスラインを上に抜いてから
押し安値を43.90と45ドル近辺で足場を固めながら高値を更新し
上昇を続けています。

この押し安値が直近のサポートになりそうですが
1つ重要なラインがあって、それが45.40の緑のラインです。

5-2-WTI原油-直近のサポートライン-45-40-月足チャート-2020年12月11日の週を終えて
5-2-WTI原油-直近のサポートライン-45-40-月足チャート-2020年12月11日の週を終えて

ここは月足ベースで見ると一目瞭然で
2018年12月のブラッククリスマスで暴落した原油最後の反発ポイントと
2020年2月から新型コロナウイルスの脅威で暴落した45.26のラインが重なるネックラインになってます。

つまり、ここを明確に下抜けてこなければ
原油価格は上昇を続ける可能性があるという事になります。

ちなみに、このネックラインですが資源国通貨(オーストラリアドル・円)も同じように上抜けているので
合わせてみておくと良いかもしれません。

5-3-2020年12月12日-豪ドル円を買いたくなる月足チャート
5-3-2020年12月12日-豪ドル円を買いたくなる月足チャート

WTI原油のCFTCのポシション状況を比較

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

WTI原油のCFTCのポジション状況

6-WTI原油-CFTC-一覧表-2020年12月11日の週を終えて
6-WTI原油-CFTC-一覧表-2020年12月11日の週を終えて

11月24日の週の時点で大口は買いまくっている事が分かります。
その頃に41.51~42.34の重要なレジスタンスを上抜けて原油価格は高騰していきます。

この流れを見て、現在のポジション状況を見ると
売りがジワジワ減っている事から、大口は売りポジを外しながら
見ている状況なのかもしれません。

WTI原油の個人のポジション状況

7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2020年12月11日の週を終えて
7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2020年12月11日の週を終えて

11月27日の週で46ドルに到達後、個人投資家の売りがロスカットで減ったものの
またもや売りが増えて来て、47ドルを一気に上に超えてきました。

その状況で売りが増えているのを見ると
原油をショートして捕まっている人が多くいるように思います。

この流れから見ると、大口の大量に仕込んだ買いを個人投資家の売りで利益確定しながら
原油価格は上昇していくのではないかと思います。

これは私のショートポジも飲み込まれそうなのでドテンLを考えている所です。

WTI原油のポジション状況 まとめ

重要なレジスンタンスゾーンを上抜け
月足レベルのネックラインを足場に高騰している事を見ると
売りで入るより押し目買いで入ったほうが有利に思います。

また、個人投資家が売りで踏みあげられている状況で
大口の買いの大きな玉の決済代わりに利用されてる状況を見ると
売りは不利なように思われます。

週の終値を比較

2020年03月07日 41.51 ←ターゲットクリア(2020年11月19日)
2020年03月13日 33.25 ←ターゲットクリア
2020年03月21日 23.40 ←ターゲットクリア
2020年03月27日 21.80
2020年04月03日 28.79 ←ターゲットクリア
2020年04月09日 23.18 ←ターゲットクリア
2020年04月17日 18.44
2020年04月24日 17.31 ←史上初のマイナス取引となった週の終値
2020年05月01日 19.70 ←U字回復を期待できる所まで回復した
2020年05月08日 26.10 ←暴騰w
2020年05月15日 29.79 ←押し目待ちに押し目なしで高止まりからの踏み上げ!
2020年05月22日 33.56
2020年05月29日 35.19 ←3月13日の終値をクリア!
2020年06月05日 39.07 ←ターゲットに届かず折り返す…
2020年06月12日 36.50
2020年06月19日 39.42
2020年06月26日 38.17
2020年07月03日 40.23
2020年07月10日 40.57
2020年07月17日 40.58
2020年07月24日 41.24 ←ターゲットまであと30pipsぐらい
2020年07月31日 40.44
2020年08月07日 41.53 ←3月7日の終値を+2pips上回った状態
2020年08月14日 42.20 ←3月7日の終値を上回った状態
2020年08月21日 42.27 ←3月7日の終値を上回った状態
2020年08月28日 42.93 (+66pips上昇) ←42.34を上回った状態
2020年09月04日 39.42 (-351pips下落) 暴落の構え
2020年09月11日 37.30 (-212pips下落) 下落2週目
2020年09月18日 40.88 (+358pips上昇)
2020年09月25日 40.09 (-79pips下落)
2020年10月02日 37.01 (-308pips下落) ← トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染
2020年10月09日 40.55 (+354pips上昇) ← トランプ大統領が新型コロナウイルスから復帰
2020年10月16日 40.74 (+19pips上昇)
2020年10月23日 39.72 (-102pips下落)
2020年10月30日 35.72 (-400pips下落)
2020年11月06日 37.38 (+166pips上昇)
2020年11月13日 40.12 (+274pips上昇) 新型コロナワクチンの有効性が90%を超える報道で急騰
2020年11月20日 42.42 (+230pips上昇) 新型コロナワクチンの有効性が94.5%という報道で
2020年11月27日 45.54 (+312pips上昇) 新型コロナワクチンの実用性が期待され
2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる

まとめ

WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。

  • イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まり、経済の正常化が期待された
  • EIAの原油在庫が1518万バレルも増えたのに、価格は大して下がらず押し目買いされる
  • カナダで新型コロナワクチンが承認され、石油国の経済が正常化になればエネルギー需要回復するとの期待感で原油は急騰
  • アメリカでも新型コロナワクチンの承認の審議が行われ、早く承認されるとの期待感から価格は急騰している
  • イギリスとEUの通商問題でリスク回避で売られたものの、価格は高止まりしている感じ
  • 個人投資家の売りがまた増えて、価格は下がらない。おまけに大口の利確のエサにされている感じ…

俺のショート助からない気がしてきた…。

ドテンLを考えてます。

たぶんネックラインの45.40や43.90を割らなければLで勝てそうな気がしてきた。

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