ドル円 【予想・見通し】ムニューシン財務長官がFRBの緊急融資プログラムの一部を辞めると発表しドル安の流れが止まる テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2020年11月20日(金)の週を終えて
2020年11月16日(月)から11月20日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。
- ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2020年11月20日(金)の週を終えて)
#ドル円・俺ニカル分析
2020年11月20日の週を終えて新型コロナワクチン開発の進展や
アメリカの経済対策協議の再開などで
ドル安の1週間だったしかしムニューシン財務長官がFRBの支援策の一部を
12月31日付で延長なしに終了を発表し
ドル買いに傾いているドルの買い戻しに注意が必要か? pic.twitter.com/eZPCjwvcux
— 堅実なる投機家@-461万円・原油相場で負けた分を取り戻し中 (@kenjitutouki) November 21, 2020
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ファンダメンタルズ分析と値動き
2020年11月16日(月曜日)から11月20日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間でインパクトのあった出来事は
モデルナが開発する新型コロナウイルスのワクチンに関するポジティブな情報や
ファイザーとビオンテックが共同開発する新型コロナウイルスのワクチンに関するポジティブな情報で
ドル安の流れとなった事です。
しかし、週末にムニューシン財務長官がFRBの緊急融資プログラムの一部を辞めると発言した事で
ドル高の雰囲気を出しているので、この情報は留意したほうがいいと思います。
11月16日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
モデルナ社が開発する新型コロナウイルスのワクチンが
治験の結果94.5%の効果が確認されたと発表され
リスクONの流れから一時的にドル円は上昇したものの
結局、最後はドル安の流れを受けてドル円は下落して終わりました。
高値105.127 → 終値104.575(-55.2pips下落)
11月17日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
全体的なドル安で終了し
ドル円もドル安の影響を受けて下落しました。
アメリカの小売売上高が市場の予想より
伸びが悪かった事で株価が下落し
リスク回避的な流れや
アメリカの長期金利の下落などでドル円は下がって終了しました。
高値104.591 → 終値104.175(-41.6pips下落)
11月18日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
新型コロナワクチンを巡る期待感でドル安となりました。
しかし、株式市場はロックダウン懸念で戻り高値を売られてる状態です。
ファイザーとビオンテックが共同開発する新型コロナウイルスのワクチンが
95%の予防効果が確認され、重篤な副作用も見られないと発表した事で
リスクONのドル安となりました。
上手くいけばクリスマス前にワクチンの配布は出来ると表明したようです。
ただ株価はロックダウン懸念から戻り高値を売られて陰線引けしている状態です。
高値104.204 → 終値103.801(-40.3pips下落)
11月19日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
アメリカの追加経済対策の協議が再開されると報道された事で
ドル安になりました。
高値104.211 → 終値103.750(-46.1pips下落)
11月20日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
ムニューシン財務長官がFRBの緊急融資プログラムの一部を12月31日で
期間延長もなく終了する考えを示し
これによってドルが買われる動きとなりました。
この動きによって、1週間ドル安の流れとなっていましたが
週末にドルが買い戻される動きとなりドル安の流れがストップするような形で終わりました。
安値103.696 → 終値103.820(+12.4pips上昇)
ドル円 テクニカル分析
ドル円の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- ドル円は週始めに上昇したものの、5日SMAで戻り高値を売られる形で下落していきました
- その後もドル安の流れは続き、週末に少しドルが買い戻されて週を終えています
直近のレジスタンス
75日SMA
104.7x 赤いライン
直近ではドル円は上昇したものの
75日SMAで戻り高値を売られて下落して
104.7xのラインを下回る形で終わったことから
このラインが意識されている事が分かります。
とくに75日SMAは幾度となく戻り高値を売られて下落しているので
それなりに意識されているレジスタンスだと思います。
直近のサポート
103~103.5 ボリンジャーバンドの-2σ~-3σ
直近ではこの辺りで一気に急騰した場所であり
ボリンジャーバンドの-2σと-3σがあるので
それなりにサポートとして意識されるのではないかと思われます。
円のCFTCの大口のポジション状況
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
円のCFTCのポジション比較
大口はここにきて大きめに円の買いポジションの解消をしているようです。
ドル円の価格推移を見てみるとドル安の流れで下落してきていましたが
週末に下落が止まったのを見ると、もしかしたらドルの買い戻しで
ドル円が上昇する可能性があると私は見ています。
ドル円の個人のポジション状況
相変わらず個人投資家のドル円の買いが多いようですね…。
ただ、大口は円買いのポジションを外してきているので
多少なりのリバウンドがあるのではないかと思いますが
個人投資家の買いが多いので上昇の伸びはあまり期待しない方がいいかもしれません。
ドル自体のCFTCの大口のポジション状況を比較
売り買い共に増えてる状況です。
この感じを見ると円ベースでの減りの方が大きく見えますね。
ドル円のポジション状況 まとめ
ドル自体は売りも買いも増えているようですが
円で見ると大口の円買い(ドル円で見ると売り)が大きめに減っているので
ドル巻き戻しによる上昇があるのではないかと見ています。
ただ個人投資家が未だにドル円を多めに買っているので
そこまで上昇の伸びがあるとは思いません。
なので適度な上昇幅を取ったら逃げるというのが無難な戦略かもしれません。
週の終値を比較
03月20日の終値 110.681 ←市場では110.5のロスカ設定があるしターゲットになりやすいかも?
03月27日の終値 107.806 ←ここを下割れたらヤバイかも?
04月03日の終値 108.490
04月10日の終値 108.350
04月17日の終値 107.437 ←3月27日の終値を割れたからドル安が進むかも??
04月24日の終値 107.448
05月01日の終値 106.861
05月08日の終値 106.605
05月15日の終値 107.034
05月22日の終値 107.587
05月29日の終値 107.755 ←108円のレンジを超えそうな雰囲気
06月05日の終値 109.541
06月12日の終値 107.344
06月19日の終値 106.830
06月26日の終値 107.170
07月03日の終値 107.400
07月10日の終値 106.883
07月17日の終値 106.992
07月24日の終値 106.115 ←レンジ下抜け
07月24日の終値 105.709 ←104.8xのサポートで反転上昇した形
08月07日の終値 105.876
08月14日の終値 106.586
08月21日の終値 105.806
08月28日の終値 105.353
09月04日の終値 106.226 (+87.3pips上昇) ←雲の中に突入
09月11日の終値 106.146 (-0.8pips下落)
09月18日の終値 104.571 (-157.5pips下落) ※雲を下抜け下落トレンドを描いた1週間
09月25日の終値 105.504 (+93.3pips上昇)
10月02日の終値 105.262 (-24.2pips下落) ※トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染
10月09日の終値 105.600 (-33.8pips下落) ※トランプ大統領が新型コロナウイルスから復帰
10月16日の終値 105.345 (-25.5pips下落)
10月23日の終値 104.630 (-71.5pips下落)
10月30日の終値 104.529 (-10.1pips下落)
11月06日の終値 103.352 (-117.7pips下落) ※アメリカの大統領選があった週
11月13日の終値 104.584 (+123.2pips上昇) 新型コロナワクチンの有効性が90%を超える報道
11月20日の終値 103.820 (-78.2pips下落) 新型コロナワクチンの有効性が94.5%の報道
まとめ
ドル円の相場状況をまとめると
- モデルナやファイザー、ビオンテックなどが開発する新型コロナウイルスのワクチンのポジティブな情報でドル安が進みました
- 週末にムニューシン財務長官がFRBの緊急融資プログラムの一部を12月31日で期間延長もなく終了する考えを示した事でドル安が止まり、ドルが少し買い戻されて週を終えています
- CFTCを見ると大口は円の買いポジションを大きめに解消してきているので、ドルの買い戻しによる上昇を警戒しときましょう
- ただ個人投資家は未だにドル円を多く買っているので、上昇の伸びはそこまで期待しない方がいいと思います
この状況から見ると短期リバウンド狙いの買いを入れてみるのもアリなんじゃないかなと思いました。
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