ドル円 【予想・見通し・動向】大口と個人投資家がドルの売りポジションを損切り!!ドル安転換来るか!? テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2021年2月5日(金)の週を終えて
2021年2月1日(月)から2月5日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。
- ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年2月5日(金)の週を終えて)
#ドル円・俺ニカル分析
2021年2月5日の週を終えてアメリカ経済が他の国より早く復活するだろう
との見方から4日間ドル高推移していたしかし、週末に雇用の伸びが予想より悪かった事や
バイデン大統領が1.9兆ドルの経済対策の
必要性を訴えた事で緩和期待が再び浮上
(6000億ドルに縮小予定だった pic.twitter.com/vSydBUk9OG— 引退間近・堅実なる投機家@-500万円・原油と株とFXで負たトリプル3の男 (@kenjitutouki) February 6, 2021
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ファンダメンタルズ分析と値動き
2021年2月1日(月曜日)から2月5日(木曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間でインパクトのあった出来事は
- 欧州が新型コロナワクチンの供給不足を懸念して輸出を監視すると発表してリスク回避のドル高に動いたこと
- オーストラリア中銀が今年の4月中旬に債券購入プログラムの終了予定でしたが、それ以降も1000億豪ドルを追加で購入する事を受けてドル高の流れに
- 欧州経済よりアメリカ経済のほうが早く回復するとの見方からドル高の流れに
- 週末の雇用統計が悪かった事でバイデン大統領が改めて1兆9000億ドルの追加経済対策が必要であると表明した事でドル安に(もとは6000億ドルに縮小の議論がでていた)
2021年2月1日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
欧州通貨でのドル高が目立つ。
とくにドイツの小売売上高が前月比9.6%低下した事を受けて
予想を上回る低下からユーロが下落しました。
また新型コロナワクチンの供給不足を懸念して
EUからのワクチン輸出を監視すると欧州で発表された事が嫌気され
ユーロ売りのドル高となりました。
これらを背景にドル高が進行しています。
高値1.21356 → 終値1.20595(-76.1pips下落)
2021年2月2日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
午前中にオーストラリア中銀の政策発表があり
現在の債券購入プログラムが終了する4月中旬以降も
1000億豪ドルを追加で購入することを決定した事を背景に豪ドルが売られドル高に。
また、ユーロ圏の第4四半期のGDP速報値が前期比0.7%減となり予想の1.0%を上回ったものの
ユーロ圏の経済よりアメリカ経済のほうが早くコロナショックから回復するとの見通しからユーロが下落。
ユーロドルや豪ドルなどが主導でドル高となり、ドル円も105円に突入しました。
安値104.822 → 終値104.961(+13.9pips上昇)
2021年2月3日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
1月のADP雇用統計で民間部門雇用者数が17万4000任増加となり、伸びは予想より良かった。
また1月のISM非製造業総合指数は58.7と約2年ぶりの高水準となった。
しかし、ポジティブに反応したのは原油市場や株式市場で
FX相場は微妙なドル高で終了しました。
安値104.917 → 終値105.024(+10.7pips上昇)
2021年2月4日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
この日は大きくドル高に動きました。
前日の雇用の伸びが良かった事や
新規失業保険申請件数が77万9000件となり、前週の81万2000件から改善。
これを受けてアメリカ経済が他の国と比べて早く回復するとの期待感で
ドルが買われたようです。
安値104.970 → 終値105.520(+55pips)
2021年2月5日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
昨日の大幅上昇から一転してドル安に。
週末に発表された1月の非農業部門雇用者数が4万9000人増加となりましたが
市場予想の5万人増加を下回ったことを受けて
バイデン大統領が『米経済はなお苦境にある』と発言して1兆9000億ドル規模の
追加経済対策の必要性を訴えました。
バイデン大統領の追加経済対策が6000億ドルに縮小される案が出ていただけに
従来通り1兆9000億ドルが実現するのであれば大規模な緩和も継続されるとの見方から
ドル高だった流れから一転してドル安となって週を終えました。
高値105.762 → 終値105.306(-45.6pips下落)
ドル円 テクニカル分析
ドル円の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- ボリンジャーバンドの⁺2σに沿って4日間上昇を継続
- 週末に高値を更新しましたが戻り高値を売り込まれて200日線を下回る形で週を終えました
直近のレジスタンス
200日SMA 105.5x
長い間、戻り高値を売られ続けたライン75日SMAをようやく上に抜き上昇の勢いが加速しています。
次のレジスタンスになりうる場所と言えば200日SMAか106.1xのラインあたりでしょうか。
現在、戻り高値を大きく売られているので
わりと意識されているラインだと思います。
直近のサポート
104前半
これまで長い間、75日線が日足の下落チャネルの上限として機能してきました。
今度は75日線がレジサポ転換として機能するのか見極めたほうがいいと思ったので
このあたりを注目しようという事で直近のサポートとさせてもらいました。
ここを下抜けてしまうようだと、
これまでの上昇はただのドル安のショートカバーで終わった可能性が出てきます。
円のCFTCの大口のポジション状況
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
円のCFTCのポジション比較
バイデン大統領が週末に1兆9000億ドルの追加経済対策案が必要と表明した週は
大口は売りも買いも両方多く入れて来てるようです。
ただ個人投資家が大きく円買いのポジションを減らしているので
ドル円が大きく上昇したのを受けてロスカットしたように思います。
という事は…ここからドル安円高が来る可能性も!?
ドル円の個人のポジション状況
アメリカの個人投資家と同様に
IFOREXの個人もドル円を売っていましたが50%フラットになっているので
ドル円が力強く上昇したのを受けて損切りに追い込まれたように思います。
その後、高値から落ちて来ているので
ここからドル安円高に来る可能性が出てきそうですね…。
ドル自体のポジション状況を比較
ドルインデックスで個人がドル買いに動いてるのが気になる。
ユーロにいたっては大口が大量のロングポジションを解消。
これまでドル高の流れが酷くて1.2000を割れてしまったから損切りしたのかもね…。
その後、大きく反転しているのを見ると
大口のユーロ買いロスカット+個人のドル円売りロスカットで
ドル安が再開するかもしれない。
週の終値を比較
2020年12月04日の終値 104.180 (+18.4pips上昇)
2020年12月11日の終値 103.925 (-25.5pips下落) イギリスとEUが通商協議でもめて合意無き離脱の可能性が高まる
2020年12月18日の終値 103.260 (-66.5pips下落) FRBが緩和とゼロ金利維持 アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日の終値 103.594 (+33.4pips下落) イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見される
2020年12月31日の終値 103.304 (-29pips下落) イギリスとEUが通商協議で合意、アメリカで9000億ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案が可決
2021年01月08日の終値 103.954 (+65pips上昇) アメリカの長期金利が1%台を回復したのを受けてドル買いに
2021年01月15日の終値 103.861 (-9.3pips下落) バイデン氏の刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りで市場はリスク回避の流れになった
2021年01月22日の終値 103.740 (-12.1pips下落) バイデン大統領就任式完了!女性初の財務長官に任命されたイエレン氏はバイデン大統領の経済対策を支持する意向
2021年01月29日の終値 104.691 (+95.1pips上昇) ロビンフッダーが暴れた週
2021年02月05日の終値 105.306 (+61.5pips上昇) バイデン大統領が1兆9000億ドルの必要性を改めて表明
まとめ
ドル円の相場状況をまとめると
- 欧州の新型コロナワクチン供給問題やオーストラリアの債券プログラム終了からの継続する発表でドル高の流れに
- アメリカ経済が他の国より早く新型コロナショックから立ち直るのが早いという思惑からドル高の流れに
- 4日間ドル高推移したものの、週末に雇用統計の伸びが悪く、バイデン大統領が改めて1兆9000億ドルの追加経済対策が必要であると表明した事でドル安になって週を終える(もとは6000億ドルに縮小する議論がされていた)
- 大口はユーロの買いポジションを大量にカットして損切りに追い込まれる
- 個人投資家はドル円の売りポジションを大量にカットして損切りに追い込まれる
つまり、大口と個人投資家のドル売りのポジションが損切りに追い込まれた事で
ドル安に反転する可能性も出てきたわけだ…。
とりあえず僕のドル安に賭けたポジションが利益になってくれればいいなぁ~。
現状、国内FX口座で豪ドルUSDのロング4枚
海外FX口座で豪ドルUSDのロング0.1lot、ドルカナダのショート0.1lotです。
爆益こい!
ポンドドルはショート握ってたけど大きく反発がきたので微損撤退しました。
その分、ドル円のロングとWTI原油のロングで利益を確保して相殺しています。
来週が楽しみだなぁ~。
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