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ダウ30【見通し・予想・動向】景気回復のピークアウト懸念に一服感が出て株価が反転上昇 テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年7月09日(金)の週を終えて

2021年7月05日(月)から7月09日(金)の週を終えて
アメリカ株式市場とダウ30の最新の動向を解説します。

  • アメリカの株式市場とダウ30の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • ダウ30とSP500の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のダウ30の相場展開の見通しや予想を立てて行きます。

この記事を最後まで見るメリットは
アメリカの株式市場の最新の動向や
景気に敏感な株価指数を取り扱うので最新の景気の動向をすべて把握できる事です。

もし途中から市場に参加したとしても
ダウ30カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。

それでは、各章を見て行きましょう。

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ダウ30 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年7月09日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. ファンダメンタル分析
  2. テクニカル分析
  3. ポジション状況
  4. 週の終値の動向

ダウ30 ファンダメンタルズ分析と値動き

2021年7月05日(月曜日)から7月09日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。

この1週間の株価の上げと下げの要因を要約すると

価格が上昇した要因は以下のとおりです。

  • FRBはテーパリング開始の基準に向けた進展が続くと予想しているが、実質的なさらなる進展の基準はまだ満たされてない文言が注目され、テーパリングを始めるには時間がかかりそうだと受け取られた
  • FRBの何名かの委員は資産購入計画の変更を発表するのに辛抱強くあるべきであると強調した事がポジティブに受け取られた
  • 景気回復のピークアウトを懸念されて買われまくった債券に一服感が出た事で債権が売られて長期金利が反転上昇した事

価格が下落した要因は以下のとおりです。

  • 中国が配車サービス滴滴出行(ディディ)のアプリ配信を停止した事や海外に上場している中国企業の監視強化を発表した事
  • 原油価格が急落した事
  • 長期金利が大幅に下落した事で銀行株を圧迫
  • 5月JOLTの求人件数が予想よりも良かった事で過去最高を記録した事からFRBのテーパリング懸念台頭
  • 東京が4度目の緊急事態宣言を発表した事

2021年7月05日(月曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析

東京で一旦下げ
ロンドン開始までヨコヨコして反転上昇
NY時間も買われ続けて終わる

アメリカが休日だったが市場は時短営業で動いた。

とりあえず前週末の金曜日の流れを引き継いで高値は更新した感じ。

安値34724.21 → 終値34826.20(+101.99pips上昇)
(9時台・15時台~17時台)

2021年7月06日(火曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析

中国が配車サービス滴滴出行(ディディ)のアプリ配信を停止した事や
海外に上場している中国企業の監視強化を発表した事を受けて
リスクOFFの流れから株価指数が下落した。

原油価格が急落した事もエネルギー企業の株価を圧迫した事や
長期金利が大幅に下落した事で銀行株を圧迫しており
景気敏感株などに利益確定売りが出て株価が下落した。

高値34891.52 → 終値34530.94(-360.58pips下落)
(9時台~11時台)

2021年7月07日(水曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析

FOMC議事録要旨が都合よくネタにされて上昇した。

FRBはテーパリング開始の基準に向けた進展が続くと予想しているが
実質的なさらなる進展の基準はまだ満たされてないようだ。

↑この進展の基準に満たされてないとの事に反応して
まだテーパリングを始めるには時間がかかりそうだと受け取られ株価が上昇したようだ。

また何名かの委員は資産購入計画の変更を発表するのに辛抱強くあるべきであると強調している。
この辺も株価にとってポジティブに受け取られているようです。

しかし、この日の23時台の5月JOLTの求人件数が予想よりも良かった事で
過去最高を記録した事からFRBのテーパリング懸念台頭で株価はガクッと下がっている。

5月JOLT求人件数は
前回:928万6千件(919.3万件に下方修正)
予想:932万5千件
結果920万9千件(過去最高)

安値34458.57 → 終値34722.20(+263.63pips上昇)
(23時台)

2021年7月08日(木曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析

東京が4度目の緊急事態宣言を発表しました。

これが嫌気されて日経225が下落して200MAを割れる事態となる。
リスク回避の流れから株式市場全体的に売られ事となった。

また中国が海外に上場している中国企業への規制強化を強めている事も
リスク回避の流れを後押ししている。

先日アプリ配信の停止が実施された滴滴出行(ディディ)を筆頭に
アリババやバイドゥなどの下落した。

長期金利も5カ月ぶりの低水準を付けた事で景気回復の全盛期が過ぎてしまったかという懸念が台頭している。

株価がヤバイと思われていたが、引けにかけては安値を拾う形で強く買い戻されている。

高値34724.49 → 終値34414.06(-310.43pips下落)
(7時台~8時台)

2021年7月09日(金曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析

景気回復のピークアウトを懸念されて買われまくった債券に一服感が出た事で
債権が売られて長期金利が反転上昇した。

↑株価が大きく買い戻されて反発したのは、これだけらしい・・・。

安値34274.30 → 終値34897.85(+623.05pips上昇)
(11時台)

ダウ30 テクニカル分析

ダウ30の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

1-1-2021年07月09日の週を終えて-ダウ30-日足チャート
1-1-2021年07月09日の週を終えて-ダウ30-日足チャート
1-2-2021年07月09日の週を終えて-VIX-日足チャート
1-2-2021年07月09日の週を終えて-VIX-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 週の始めに34841.62のレジスタスラインに頭を抑えられ下落した
  • その後は反発しながら株価は下落していった
  • 25MAを下抜けたあと、75MAで買い支えられ大幅反発して34841.62を僅かに上抜けた形で週を終えた

直近のレジスタンスライン

2-ダウ30-直近のレジスタンス-34841-2021年7月09日の週を終えて-日足チャート
2-ダウ30-直近のレジスタンス-34841-2021年7月09日の週を終えて-日足チャート

34841.62 水色のライン

週の終わりに僅かに上抜けて終わっているが
ここを足場に上昇するまではレジスタンスとして見ておいた方がいいだろう。

とはいえ、SP500やナスダック100はすでに市場最高値を更新しているので
ダウ30も時間の問題で、ここを足場に上昇すると思っている。

直近のサポート

3-ダウ30-直近のサポート-75MAを底値に5MAや転換線の買い支えに注目-2021年7月09日の週を終えて-日足チャート
3-ダウ30-直近のサポート-75MAを底値に5MAや転換線の買い支えに注目-2021年7月09日の週を終えて-日足チャート

75MAが底っぽい

やはり日足のトレンドラインとして意識されたMAだけに買い支えも厚い。

あとは5MAや転換線で買い支えられながら上昇トレンド再開になるかどうかを見ればいいだけ。

ダウ30とSP500のCFTCのポジション比較

4-1-ダウ30-CFTC-一覧表-2021年7月09日の週を終えて
4-1-ダウ30-CFTC-一覧表-2021年7月09日の週を終えて
4-2-SP500-CFTC-一覧表-2021年7月09日の週を終えて
4-2-SP500-CFTC-一覧表-2021年7月09日の週を終えて

大口が売りをようやく諦めて買いを入れてきたか!?

やっとか…という感じですね。むしろ遅いわ。

ちゃんとここから上昇すればいいけどね・・・。

ダウ30とSP500の個人のポジション比較

5-1-ダウ30-個人のポジション状況-一覧表-2021年7月09日の週を終えて
5-1-ダウ30-個人のポジション状況-一覧表-2021年7月09日の週を終えて
5-2-SP500-個人のポジション状況-一覧表-2021年7月09日の週を終えて
5-2-SP500-個人のポジション状況-一覧表-2021年7月09日の週を終えて

ダウ30は場中で下落した時に買いが増えていたが
結局、株価が反転上昇すると売りが増えている。

ダウ30のポジション状況 まとめ

大口は売りから新規に買いに転換して資金を入れてきている。

しかし個人は売りをまだ諦めてないようなので
ここから大口の買いが個人の売りにぶつけてきて株価が上昇するかもしれない。

ショーター終わったな…。

週の終値を比較

2020年12月04日 30169.22 (+230.43pips上昇) 最高値を更新!30000ドルを突破!新型コロナワクチンの実用化期待と追加経済対策が速まるとの期待感で
2020年12月11日 30051.95 (-117.27pips下落) イギリスで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月18日 30284.56 (+232.61pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月25日 30231.38 (-53.18pips下落) 新型コロナウイルスの変異種が確認されEU各国でロックダウン措置が取られる
2020年12月31日 30420.14 (+188.76pips上昇) 最高値を更新 9000億ドル規模の新型コロナ追加対策法案が可決

2021年01月08日 31147.76 (+727.62pips上昇) 最高値更新 バイデン氏が次期大統領に承認される。上院決選投票で民主党が勝利。上院下院+大統領ともに民主党となる
2021年01月15日 30780.08 (-367.68pips下落) バイデン氏の景気刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りのネタに使われて終わる
2021年01月22日 31029.06 (+248.98pips上昇) バイデン氏の大統領就任式後に頭打ちで下落。女性初の財務長官イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持
2021年01月29日 29987.22 (-1041.84pips下落) ロビンフッダーがヘッジファンドを追い込み損失計上で株価が暴落

2021年02月05日 31193.50 (+1206.28pips上昇) バイデン大統領の経済対策が縮小される事はなく、従来の規模で行くと表明した
2021年02月12日 31493.05 (+299.55pips上昇)
2021年02月19日 31482.60 (-10.45pips下落) 長期金利が約1年ぶりに1.3%回復 バンクオブアメリカがドットコムバブル級の過熱感を警戒
2021年02月26日 30902.16 (-580.44pips下落) 長期金利が1.6%に達してSP500の配当利回り1.48%を超えて株の魅力が薄れて株価が下落
2021年03月05日 31515.09 (+612.93pips上昇) SP500の大口が大人買い。ショーターが大量に踏みあげられて週を終える
2021年03月12日 32795.54 (+1280.45pips上昇) 1.9兆ドルの新型コロナ追加経済対策法案が成立!景気敏感株主導でダウ30が最高値を更新!
2021年03月19日 32626.71 (-168.83pips下落)
2021年03月26日 33108.09 (+481.38pips上昇) バイデン大統領が2億回の新型コロナワクチンの普及を目指す。そしてインフラ投資を計画中!

2021年04月02日 33325.69 (+217.60pips上昇) ISM製造業景気指数が37年ぶりの高水準。雇用統計も予想を上回る結果を受けて株価は史上最高値更新中!
2021年04月09日 33767.00 (+441.31pips上昇)
2021年04月16日 34188.09 (+421.09pips上昇) 長期金利が大幅下落でグロース株に資金が集まる
2021年04月23日 34025.92 (-162.17pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン税の増税案を出す見通し。日本が緊急事態宣言、インドの首都でロックダウン
2021年04月30日 33924.47 (-101.45pips下落)

2021年05月07日 34811.25 (+886.78pips上昇) 非農業部門雇用者数変化が予想より低い数値を出したことで利上げやテーパリングはムリという流れで株高
2021年05月14日 34331.89 (-479.36pips下落) インフレ懸念でパニック売りからのインフレ懸念後退で買い戻し
2021年05月21日 34252.23 (-79.66pips下落) インフレ懸念とビットコインの急落、テーパリングの議論が出たが株価にあまり影響はなかった
2021年05月28日 34567.93 (+315.7pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資案が報道され一気にリスクONの流れに

2021年06月04日 34748.00 (+180.07pips上昇) 週末の5月の非農業部門雇用者数変化が予想より悪くて株価がブチ上げ
2021年06月14日 34461.81 (-286.19pips下落) しつこい戻り売りの1週間だった。5月の米CPIを警戒した事や来週のFOMCを警戒したポジション整理
2021年06月18日 33304.73 (-1157.08pips下落) FOMCでまさかの利上げ前倒し予想を発表(2022年~2023年中。従来は2024年だった) 年初来の下げ幅を記録
2021年06月25日 34495.54 (+1190.81pips上昇) 先週は売り過ぎちゃたで買い戻し。バイデン大統領と超党派のインフラ投資計画が合意したとの報道で買いが強くなる
2021年07月02日 34790.03 (+294.49pips上昇) 雇用統計が良くてもFRBが早急な対応に迫られる事はないだろうとの見方でこじつけ感満載で株価が上昇
2021年07月09日 34897.85 (+107.82pips上昇) 景気回復のピークアウトで買われた債券が一服感で売られて株価が反転上昇

まとめ

ダウ30の相場状況をまとめると

  • 中国が海外に上場している中国企業の規制を強化した事でリスク回避の株売りとなっている
  • FOMC議事録で都合よくテーパリングはまだ始まらないだろうとの見方で買い戻し
  • その後、東京で4度目の緊急事態宣言が発表された事でリスク回避の株売り
  • 景気回復のピークアウト懸念で買われた債券に一服感が出た事で株価が週末に大きく反転上昇して終わった
  • 大口はようやく新規の買いを入れてきている
  • 個人はいまだにショートして含み損

まぁ当然の流れか…。

今度は大口が反撃に出て個人のショーターをエサに
これまでの損失を解消しそうだね。

さよならショーター。お元気で。

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