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ドル円 【予想・見通し・動向】東京4度目の緊急事態宣言で急落したが75MAで買い支えられた件 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2021年7月09日(金)の週を終えて

2021年7月05日(月)から7月09日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。

  • ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。

この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。

もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。

それでは、各章を見て行きましょう。

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ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年7月09日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. ファンダメンタル分析
  2. テクニカル分析
  3. ポジション状況
  4. 週の終値の動向

ファンダメンタルズ分析と値動き

2021年7月05日(月曜日)から7月09日(木曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。

この1週間のドル安とドル高の要因を要約すると

ドル高の要因は以下のとおりです。

  • オーストラリアが利上げ姿勢に慎重姿勢と受け取られ豪ドルが伸び悩んだ事
  • EUとイギリスの関係問題
  • イギリスの公的債務でインフレ面と金利面でショックが起きそうな事
  • ドイツのZEW景況指数が予想よりも悪く、前回よりも鈍化してきている事
  • 5月JOLTの求人件数が過去最高
  • 東京で4回目の緊急事態宣言が発表された事(ドル高・円高)

ドル安の要因は以下のとおりです。

  • ECB議事録でインフレ目標に変更があった事やラガルド総裁がインフレの上振れについて発言した事
  • ECB議事録で金利の持続的な上昇が財政状態の引き締めにつながる可能性という懸念が表明した事
  • 景気回復のピークアウトで買われていた債券に一服感が出た事(ドル安・円安)

2021年7月05日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

東京~ロンドンにかけてヨコヨコ
ロンドン初動で下げて行き中盤で買われて
NYは小動きで終了する

アメリカが休場だったが
全体的に前週末の金曜日にドル安だった流れを引き継いだ。

始値110.976 → 終値110.923(-5.3pips)
(安値18時台~20時台)
(高値9時台~15時台)

2021年7月06日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

東京時間は上げ
ロンドン時間で下げ
NY時間も下げ

アメリカの休み明け
この日は円高、ドル高の日となった。

欧州通貨全般15時に上げておいて
16時のロンドン初動で下げトレンドを形成していくというダマシ上げパターンの日だった。

この時間帯に出た悪いニュースは

オーストラリア中銀が2024年まで利上げを見込まない発言をしており
利上げ姿勢に慎重姿勢と受け取られ豪ドルが伸び悩んだ事

シェフコビッチ欧州委員会副委員長がイギリスとの信頼関係の構築する事がもっとも困難な課題と発言した事
イギリスはアイルランドの議定書を無視し続けていると発言した事
イギリスのEU離脱協定を修復する為のイギリス側からの行動がなければ、法的措置を強化すると発言した事

またEUとイギリス揉めてるのって感じの発言がでている。

イギリスの予算責任局(OBR)がイギリスは悲惨な財政状況に直面する可能性があると発言している。
新型コロナウイルスの影響で資金難に直面しているようです。

イギリスは2兆ポンド(2兆8000億ドル)に上る巨額の公的債務があり
インフレ面と金利面のショック要因に見舞われやすくなっているらしいです。

イギリス財政やばいんか?でポンドが売られた可能性がある。

ドイツの7月ZEW景況感指数は+63.3となったが予想の+75.2から低下した事でユーロドルが弱くなっている。

欧州のリスク回避ネタとオーストラリアの利上げ慎重ネタで動いた感じですかね。

あとは長期金利が1.45%台から1.35%台に落ち込んだ事でドル円が弱くなっている。

高値110.969 → 終値110.615(-35.4pips下落)
(6時台~8時台)

2021年7月07日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

東京午前中に底をうって
そこからロンドン時間まで上昇
NY時間に上下に振って東京時間の始値に戻って終わり

この日は夜中の3時にFOMC議事録要旨が注目されていて警戒感から小動きで終わった。

この日の23時台の5月JOLTの求人件数が予想よりも良かった事で
過去最高を記録した事からFRBのテーパリング懸念台頭で株価はガクッと下がっているが
為替は少しドル高になっただけで終わっている。

5月JOLT求人件数は
前回:928万6千件(919.3万件に下方修正)
予想:932万5千件
結果920万9千件(過去最高)

FOMC議事録が発表されたが
FRBはテーパリング開始の基準に向けた進展が続くと予想しているが
実質的なさらなる進展の基準はまだ満たされてないようだ。

↑この進展の基準に満たされてないとの事に反応して
まだテーパリングを始めるには時間がかかりそうだと受け取られ

また何名かの委員は資産購入計画の変更を発表するのに辛抱強くあるべきであると強調している。
この辺の文言に反応して株価は都合よくポジティブに動いたが

為替は小動きで終わりました。

欧州通貨(ユーロやスイスは)ドル高だったが
ドル円とポンドドルは十字足で終わりました。

始値110.615 → 終値110.615(±0)
(安値:9時台~11時台)
(高値:19時台、22時台~23時台)

2021年7月08日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

東京で爆下げ
ロンドンで爆下げ
NYで底打ちで反転

東京で4回目の緊急事態宣言が発表されて日経225が200MAを下回るぐらいまで下がった。

これがキッカケでリスク回避の円高がドカーっと進行してドル円やクロス円が軒並み下落しました。

一方、ユーロドルはECBが新戦略を発表した。
インフレ目標を2%に変更した事やラガルド総裁が「インフレ目標2%は上限ではない」と発言した事で
インフレの大幅な引き上げは無いと見て買われているようですが
実際はインフレの変更に反応してるんじゃないかと思います。

↑このインフレ戦略の後に
欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨で
「金利の持続的な上昇が財政状態の引き締めにつながる可能性という懸念が表明」

↑この議事録要旨が翌日に出ている。

つまり、インフレの上振れと金利上昇にユーロが反応したんじゃないかと思っています。

高値110.669 → 終値109.585(-108.4pips下落)
(6時台~7時台)

2021年7月09日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

東京・ロンドンで上げ
NYで押し目拾われて上げ

景気回復のピークアウト懸念で債券が買われまくっていたが
ここにきてようやく一服感が出て債券が売られた。

長期金利が反転上昇した事でリスク回避が和らぎ株価が急激に反転上昇した。
リスクON状態でドル安・円安の状態となりドル円やクロス円・ドルストレートが上昇して週を終えました。

安値109.575 → 終値110.115(+54pips上昇)
(6時台)

ドル円 テクニカル分析

ドル円のテクニカル分析をしていきます。

1-2021年07月09日の週を終えて-ドル円-日足チャート
1-2021年07月09日の週を終えて-ドル円-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 週の初めから下落一辺倒で、水曜日に一旦止まったものの木曜日にドカッと下げる
  • 週末金曜日に75MAを底に買い戻されて週を終える

直近のレジスタンス

2-ドル円-直近のレジスタンス-110-962-週足チャート-2021年7月09日の週を終えて
2-ドル円-直近のレジスタンス-110-962-週足チャート-2021年7月09日の週を終えて

111.67x

さて、週末に75MAで底打った形で反発している。
RSIも底打ち感あるし、反転上昇してくるとすれば
この辺りがレジスタンスとして意識されるだろう。

抜けたら?そりゃぁ112円の大台にいくだろう・・・。

直近のサポート

3-ドル円-直近サポート-75MA-日足チャート-2021年7月09日の週を終えて
3-ドル円-直近サポート-75MA-日足チャート-2021年7月09日の週を終えて

木曜日にドカッと下げて75MAで止まり、
金曜日に綺麗に75MAで反発している。

ここが直近のサポートという事でいいだろう。

下抜けたらボリンジャーバンドの-3σに行くだろうけど
現状RSIが底付近にるので、まずは反発が先だろう。

円のCFTCの大口のポジション状況

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

円のCFTCのポジション比較

4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2021年7月09日の週を終えて
4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2021年7月09日の週を終えて

ほーう。円売りが10万枚突破したかぁ。

こりゃぁ円売りはまだまだ続くだろう。

円買いが増えてるが、たぶん来週の反発で含み損抱えるだろうから切るんじゃないかね。

ドル円の個人のポジション状況

5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2021年7月09日の週を終えて
5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2021年7月09日の週を終えて

個人投資家が110円の中盤ぐらいでドテン買いしてるのは知っている。

ただドル円単体で見ても意味はなく
クロス円も交えてみると底ショートしてる人をチラホラ見かけるので
たぶんギリギリ助かるだろうと思う。

ただドル安も強いので、あまり伸びは期待できないかもだから油断は禁物な。

ドル自体のポジション状況を比較

6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2021年7月09日の週を終えて
6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2021年7月09日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2021年7月09日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2021年7月09日の週を終えて
8-ユーロドル-個人のポジション状況-一覧表-2021年7月09日の週を終えて
8-ユーロドル-個人のポジション状況-一覧表-2021年7月09日の週を終えて

ユーロドルはロングを損切って底Sキメたやつおるね。

こうなってくると底Sキメたやつを狩りに上げてくる可能性が出てくる。

なので来週はドル安を警戒せよってところか。

週の終値を比較

2020年12月04日の終値 104.180 (+18.4pips上昇)
2020年12月11日の終値 103.925 (-25.5pips下落) イギリスとEUが通商協議でもめて合意無き離脱の可能性が高まる
2020年12月18日の終値 103.260 (-66.5pips下落) FRBが緩和とゼロ金利維持 アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日の終値 103.594 (+33.4pips下落) イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見される
2020年12月31日の終値 103.304 (-29pips下落) イギリスとEUが通商協議で合意、アメリカで9000億ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案が可決

2021年01月08日の終値 103.954 (+65pips上昇) アメリカの長期金利が1%台を回復したのを受けてドル買いに
2021年01月15日の終値 103.861 (-9.3pips下落) バイデン氏の刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りで市場はリスク回避の流れになった
2021年01月22日の終値 103.740 (-12.1pips下落) バイデン大統領就任式完了!女性初の財務長官に任命されたイエレン氏はバイデン大統領の経済対策を支持する意向
2021年01月29日の終値 104.691 (+95.1pips上昇) ロビンフッダーが暴れた週

2021年02月05日の終値 105.306 (+61.5pips上昇) バイデン大統領が1兆9000億ドルの必要性を改めて表明
2021年02月12日の終値 104.909 (-39.7pip下落) テスラがビットコインに投資するって言ってドル安が加速
2021年02月19日の終値 105.417 (+50.8pips上昇) 日経225が30年ぶりに30000万円回復
2021年02月26日の終値 106.530 (+111.3pips上昇) アメリカの長期金利が上昇してSP500の配当利回りを超えた事で株安のドル高が進行

2021年03月05日の終値 108.206 (+167.6pips上昇) FRBパウエル議長は長期金利に介入する気はない。政策路線の変更もなし。市場参加者は失望してドル買いに
2021年03月12日の終値 108.979 (+77.3pips上昇) アメリカで1兆9000億ドルの経済対策法案が成立しました
2021年03月19日の終値 108.870 (-10.9pips下落) 日銀が長期金利の上下動を許容し、ETF買い入れを日経225からTOPIXに切り替え
2021年03月26日の終値 109.509 (+63.9pips上昇) バイデン大統領が新型コロナワクチンの普及の倍増すると発表(1億回→2億回)

2021年04月02日の終値 110.649 (+114pips上昇)
2021年04月09日の終値 109.658 (-99.1pips下落) バークシャーが円建て社債を発行。イギリスのファンドが東芝の買収を提案(2兆円規模)
2021年04月16日の終値 108.769 (-88.9pips下落) 米長期金利の大幅下落で。NZとポンド主導でドル安に
2021年04月23日の終値 107.876 (-89.3pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン増税の案を出してくる。日本が緊急事態宣言
2021年04月30日の終値 109.320 (+144.4pips上昇) 早期テーパリング懸念でドル買い圧力 → FRBパウエル議長はテーパリング議論は否定している

2021年05月07日の終値 108.573 (-74.7pips下落) 非農業部門雇用者数変化が市場予想よりもかけ離れた低い数値が出た事でテーパリングや早期利上げの可能性が遠のいた
2021年07月09日の終値 109.197 (+62.4pips上昇) CPIと求人統計の上昇でインフレ懸念が台頭
2021年05月21日の終値 108.951 (-24.6pips下落) ビットコインの急落とFOMC議事録要旨でテーパリングの議論の可能性が浮上した事
2021年05月28日の終値 109.724 (+77.3pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資計画の報道で一気にリスクONの流れ
2021年06月04日の終値 109.399 (-32.5pips下落) 5月非農業部門雇用者数変化が予想より悪かった事で急激なドル安に
2021年06月14日の終値 109.629 (+23pips上昇) 5月の米CPIが1年9カ月ぶりの伸びだったのに発表後はドル安。次の日、来週FOMCがあるしインフレ上がってるからという理由を蒸返して急激なドル高で終わる
2021年06月18日の終値 110.217 (+58.8pips上昇) ★FOMCが利上げの前倒しを発表(2022年~2023年中。従来は2024年だった)
2021年06月25日の終値 110.686 (+46.9pips上昇) 先週ちょっと売り過ぎちゃいましたね(テヘペロ)で全市場で巻き戻しの動きとなった
2021年07月02日の終値 111.021 (+33.5pips上昇) 3つの雇用統計があったがどれも予想よりはよく内2つはドル高、週末は大きくドル安に振る
2021年07月09日の終値 110.115 (-90.6pips下落) 東京の4度目の緊急事態宣言で急落

まとめ

ドル円の相場状況をまとめると

  • オーストラリア中銀が利上げに消極的だった事で豪ドルが伸び悩む
  • EUとイギリスの関係悪化でリスク回避が台頭
  • イギリスの債務問題でポンドのリスク回避が台頭して東京ダマシ上げからのクソ下げを演出
  • 東京が4度目の緊急事態宣言を発表し、木曜日に相場が大荒れ
  • 木曜日にECBが予想より早く新戦略を発表した事でユーロが爆上げ
  • 金曜日に景気回復のピークアウト懸念で買われていた債券が売られて長期金利が反転上昇し、ドル円、クロス円、ドルストレートが復活!!
  • ユーロドルやクロス円は個人投資家がショーターが底ショートを決めている

この週はポン円をナンピン買いしちゃった♪

平均値より上で引けたので
底ショタが悲鳴をあげるのを眺めながら来週上がるのを待つだけ。

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