WTI原油 【見通し・予想・動向】1週間 陽線連続の日々 ショーターは売り上がりで阿鼻絶叫の毎日 テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2020年12月18日(金)の週を終えて
2020年12月14日(月)から12月18日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。
- API、EIAの最新の在庫の状況
- 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。
この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。
たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。
それでは、各章を見ていきましょう。
WTI原油 見通し 予想 動向(2020年12月18日(金)の週を終えて)
#WTI原油・俺ニカル分析
2020年12月18日の週を終えてFRBも著しく物価上昇がみられるまで
低金利を維持すると発表し
緩和や金利の変更は時前に発表すると公言しているこの事からインフレヘッジで
商品系の価格が上昇傾向にあります大口は徐々に利確しており
個人投資家だけが売り上がってます pic.twitter.com/mEYxdEzyuN— 堅実なる投機家@-466万円・原油相場で負けた分を取り戻し中 (@kenjitutouki) December 19, 2020
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- 原油の在庫状況
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
WTI原油の在庫状況
API在庫の状況
EIA在庫の状況
原油の在庫の状況 まとめ
12月12日に予想外の1500万バレル級の増加を見せましたが
今回は減った事で、連続で在庫が増加しなかった…
と安堵感が広がってるようです。
とはいえ、リグ稼働数がジワジワと増加傾向にあり
生産が増えて在庫が過去最大級に増える可能性もありますが
市場参加者は新型コロナワクチンの接種が始まった事で
経済が正常化に戻り需要も増える事を期待して
在庫が増えても価格に影響があまり無いように思います。
当面は経済正常化の期待感で価格が動いていくのではないでしょうか。
WTI原油 ファンダメンタルズ分析
2020年12月14日(月曜日)から12月18日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。
この1週間でインパクトのあった出来事は
- アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まり経済の正常化が期待された事
- サウジアラビアで石油タンカーが爆破された事
- モデルナの新型コロナワクチンに問題は見つからず、近く承認される見通し
- FOMCでインフレが2%を上回る軌道に乗ったと確認するまで緩和継続と低金利の維持すると発表した事
12月14日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
この日は、原油価格が47ドルから下がり
調整が入るかと思いきや安値で買い戻されて陽線で引けました。
下げの要因は
リビアが14日の産油量が日量128万バレル増加した事が関係筋の話で分かった事が嫌気されました。
11月末の時点では125万バレルでしたので3万バレル増加した事になります。
前の週にEIAの原油在庫が1500万バレルも増えてる事もあり
増加懸念から原油価格は売られました。
しかし、サウジアラビアに停泊中のシンガポール籍の石油タンカーの爆破事件が起きた事で
地政学的な緊張感が高まり、原油は買われました。
また、この日はアメリカで新型コロナワクチンの接種が始まり
経済への正常化の期待感から原油は買い戻されて陽線で引けました。
安値45.70 → 終値47.01(+131pips上昇)
12月15日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
アメリカの経済対策の合意が近く纏まるとの期待感や
モデルナが開発する新型コロナワクチンがFDA(米食品医薬品局)で18歳以上の成人への接種で
目立った安全性の問題は確認されなかった事が分かり
それらが好感されて経済の正常化に向けて期待感が広がり原油価格は上昇を継続し
前日の高値を抜いて先週の高値47.72に迫る勢いまで上昇しました。
この日、アメリカの株価は下がりましたが原油だけ強い感じになってます。
安値46.53 → 終値47.58(+105pips上昇)
12月16日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
この日、先週の高値を超えました。
EIAの在庫統計で、前の週は1500万バレル級の増加を見せましたが
この日は300万バレル弱の減少となった事で安堵感が広がり
安値で買い戻される動きとなりました。
安値47.16 → 終値47.87(+71pips上昇)
12月17日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
FOMCの発表が前日のアメリカ時間にあり
1周まわって評価される結果となり原油価格は高値を更新して終わりました。
FRBは緩和の継続と低金利の維持を発表しました。
物価に関係する声明は以下の通り
- インフレ率が一定期間2%をやや上回ることを目指す
- インフレ率2%上回る軌道に乗ったと確信するまでゼロ金利維持
- 月国債800億ドル、MBS400億ドルペースで資産買い入れ上回る軌道に乗ったと確信するまでゼロ金利維持
- パウエル議長『FOMCは一度の物価上昇に反応することはしない』
この日は、ドル安が加速した事でインフレヘッジで商品系全般に価格が上昇した事や
株高の影響もあり、原油価格は先週の高値を上抜けから、さらに上放れしていく感じとなりました。
安値47.79 → 終値48.38(+59pips上昇)
12月18日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
新型コロナワクチンの普及の期待や
経済正常化に伴うエネルギー需要回復の期待で
原油は買われ先週の高値を超えて、1週間すべて陽線引けで週を終えました。
安値48.08 → 終値49.03(+95pips上昇)
WTI原油 テクニカル分析
WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- 週の始めにドカっと売り込まれるような場面がありましたが転換線で買い支えられて反転上昇しました
- そこから5日SMAで買い支えられ、水曜日に先週の高値を超えて49ドルまで上昇していきました
- 原油価格は1週間連続陽線という強い上昇を見せています
直近のレジスタンス
49.30~49.40 赤いライン
前回のレジスタンスライン47.10~48.64を1週間であっさり上抜けてしまい
上昇の勢いを感じます。
47.10~48.64はOPECが3月末に協調減産を終了してパニック売りとなったラインなので
そのパニックから復活したと言っても過言ではないかもしれません。
WTI原油【パニック売り】OPEC協調減産が3月末で終了して失望売りから大暴落!!テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場を予想 2020年3月06日(金)の週を終えて
なので、49.30~49.40でを上に抜けてきたら50ドルを超えて行くかもしれないので
注意が必要です。
49.30~49.40は2月3日の週に下落ストップしてから
2月24日の週に下抜けて暴落した時に意識されたラインです。
WTI原油 2020年2月7日(金)の週を終えて テクニカル分析と大口と個人のポジションから相場の強弱を予想する
【相場予想】WTI原油 大暴落した理由を解説 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2020年2月28日(金)の週を終えて
ちょうどこの時期は、新型コロナウイルスの感染拡大が意識され始め
原油需要が減るという見通しが出始めた頃にあたります。
ここを超えるようだと
いよいよ50ドル台を回復し51~54ドルのネックラインを見に行くと思われます。
直近のサポート
48.64 黄色のライン
47.10 黄色のライン
1週間上昇続きの原油ですが
この1週間の流れを見ると、深く押して反転した場所は
ちょうど転換線で跳ね返されている事が分かります。
あとは下押したとしても5日線にそって上がっているので
直近では48.64付近が第一のサポートになるのではないでしょうか。
それより下となると47.10とちょうど転換線が近くにあるので
深く押した場合、このあたりがサポートとして機能するのかなと見ています。
重要なネックライン
41.51~42.34の重要なレジスタンスラインを上に抜いてから
押し安値を43.90と45.40ドルあたりで足場を固めながら高値を更新し上昇を続けています。
43.9と45.40この押し安値が深く押した時のサポートになりそうですが
1つ重要なラインがあって、それが45.40の緑のラインです。
ここは月足ベースで見ると一目瞭然で
2018年12月のブラッククリスマスで暴落した原油最後の反発ポイントと
2020年2月から新型コロナウイルスの脅威で暴落した45.26のラインが重なるネックラインになってます。
つまり、ここを明確に下抜けてこなければ
原油価格は上昇を続ける可能性があるという事になります。
ちなみに、このネックラインですが資源国通貨(オーストラリアドル・円)も同じように上抜けているので
合わせてみておくと良いかもしれません。
WTI原油のCFTCのポシション状況を比較
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
WTI原油のCFTCのポジション状況
11月24日の週の時点で大口は買いまくりで
41.51~42.34の重要なレジスタンスを上抜けて原油価格は高騰していきます。
そこから原油価格は大きく上昇し49ドルまで到達しました。
大口のポジションはどうなったのかと言うと
買いポジションをジワジワ外してきているのを見ると
利益確定しながら買いポジションを徐々に外している感じにみえますね。
大口の売り勢はショートを減らしてきているのでロスカットしてるのでしょう。
残すは小口と呼ばれる個人投資家だけが売りあがってる状態になっています…。
WTI原油の個人のポジション状況
個人投資家の売りがさらに増えました…。
58%から71%と増えているので
まだまだ高値で売りたい人が大勢いるというのが分かりますね…。
CFTCでも小口が売りあがっており
iFOREXも個人投資家が売りまくり…
それに合わせて大口の買いポジションを利確してるイメージが容易にできてしまう…。
これはまだまだ上がりそうですね。
個人投資家がもうダメだってなって買いを多めに入れてくるまでは
原油価格は上昇し続けるのではないでしょうか。
WTI原油のポジション状況 まとめ
1週間ず~っと上昇を継続して高値を更新している原油。
追っかけ商いで買いが増えると思いきや
個人投資家は売りまくりで売りポジションが増えています…。
大口はそれに合わせて買いポジションを小分けにしながら利確しているようです。
個人投資家は上がってるから買うというより
これ以上は上がらないだろうという思い込みから売りまくってるので
個人投資家が一掃するまでは売りで入らないほうがいいと思います。
素人目に見てもあきらかに売りが不利っていうのが分かるので…。
週の終値を比較
2020年03月07日 41.51 ←ターゲットクリア(2020年11月19日)
2020年03月13日 33.25 ←ターゲットクリア
2020年03月21日 23.40 ←ターゲットクリア
2020年03月27日 21.80
2020年04月03日 28.79 ←ターゲットクリア
2020年04月09日 23.18 ←ターゲットクリア
2020年04月17日 18.44
2020年04月24日 17.31 ←史上初のマイナス取引となった週の終値
2020年05月01日 19.70 ←U字回復を期待できる所まで回復した
2020年05月08日 26.10 ←暴騰w
2020年05月15日 29.79 ←押し目待ちに押し目なしで高止まりからの踏み上げ!
2020年05月22日 33.56
2020年05月29日 35.19 ←3月13日の終値をクリア!
2020年06月05日 39.07 ←ターゲットに届かず折り返す…
2020年06月12日 36.50
2020年06月19日 39.42
2020年06月26日 38.17
2020年07月03日 40.23
2020年07月10日 40.57
2020年07月17日 40.58
2020年07月24日 41.24 ←ターゲットまであと30pipsぐらい
2020年07月31日 40.44
2020年08月07日 41.53 ←3月7日の終値を+2pips上回った状態
2020年08月14日 42.20 ←3月7日の終値を上回った状態
2020年08月21日 42.27 ←3月7日の終値を上回った状態
2020年08月28日 42.93 (+66pips上昇) ←42.34を上回った状態
2020年09月04日 39.42 (-351pips下落) 暴落の構え
2020年09月11日 37.30 (-212pips下落) 下落2週目
2020年09月18日 40.88 (+358pips上昇)
2020年09月25日 40.09 (-79pips下落)
2020年10月02日 37.01 (-308pips下落) ← トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染
2020年10月09日 40.55 (+354pips上昇) ← トランプ大統領が新型コロナウイルスから復帰
2020年10月16日 40.74 (+19pips上昇)
2020年10月23日 39.72 (-102pips下落)
2020年10月30日 35.72 (-400pips下落)
2020年11月06日 37.38 (+166pips上昇)
2020年11月13日 40.12 (+274pips上昇) 新型コロナワクチンの有効性が90%を超える報道で急騰
2020年11月20日 42.42 (+230pips上昇) 新型コロナワクチンの有効性が94.5%という報道で
2020年11月27日 45.54 (+312pips上昇) 新型コロナワクチンの実用性が期待され
2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
まとめ
WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。
- アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まった事やモデルナ社が開発するワクチンも承認されるかもしれない事で経済の正常化に期待感が寄せられ原油価格は上昇しました
- FOMCではインフレ2%を明確に上回る軌道に乗ったと確認するまで緩和継続と低金利を維持すると発表し、インフレヘッジで商品系全般に価格が上昇しました
- サウジアラビアで石油タンカーが爆破された事で地政学的リスクの高まりから原油が上昇していってます
- 個人投資家は価格が上昇するから買うのではなく、こんだけ高くなったから売っている人が多く、大口の利益確定のエサにされてるようです
上昇の勢いが強すぎるし、個人投資家は価格が高くなると売るしで
売りが素人目に見ても不利だという事で
44.735でショートしていたポジションを損切りしました。
380pipsくらいやられたのか…。
はぁ痛い…。
次、下に押してきたら押し目を買いたいです。
原油はたぶん来年には50を超えて55~60手前くらいにはなってるんじゃないかな。
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