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WTI原油 【見通し・予想・動向】 世界の経済成長を上方修正した事で景気回復ペースが加速する事から価格が上昇中!! 率テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年3月12日(金)の週を終えて

2021年3月08日(月)から3月12日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。

  • API、EIAの最新の在庫の状況
  • 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。

この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。

たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。

それでは、各章を見ていきましょう。

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WTI原油 見通し 予想 動向(2021年3月12日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. 原油の在庫状況
  2. ファンダメンタル分析
  3. テクニカル分析
  4. ポジション状況
  5. 週の終値の動向

WTI原油の在庫状況

API在庫の状況

1-API在庫-一覧表-2021年3月12日の週を終えて
1-API在庫-一覧表-2021年3月12日の週を終えて

原油在庫は予想を大幅に上回る1000万バレル級の増え方をしているのに対し
市場参加者はあまりネタにしていない様子。

むしろガソリンが減っている事を好感している様子。

今の相場において在庫ネタは当てにならないかも。

EIA在庫の状況

2-EIA在庫-一覧表-2021年3月12日の週を終えて
2-EIA在庫-一覧表-2021年3月12日の週を終えて

API同様に在庫は増えてる(ガソリンや留出油以外)

市場参加者は原油在庫の減りより、ガソリンの減りの方を見ており
原油価格は、この日、押し安値を形成して反転上昇しています…。

今のところ在庫を見る意味ないかも。

原油の在庫の状況 まとめ

アメリカの寒波の影響で留出油が大量に減ってるっぽいです。
ガソリンの減りはエネルギー需要の回復の兆しが出ているように思えます

原油在庫がめちゃくちゃ増えていますが
バイデン大統領の経済対策が成立した事や
世界経済の成長率が上方修正されている事もあって
市場参加者は、その辺の事はあまり気にしてないように思います。

WTI原油 ファンダメンタルズ分析

2021年3月08日(月曜日)から3月12日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。

この1週間の原油価格の上げと下げの要因を要約すると

価格が上昇した要因は以下のとおりです。

  • バイデン大統領の1.9兆ドル規模の景気刺激策が上院で可決した事でエネルギー需要回復期待となる
  • 1.9兆ドル規模の景気刺激策法案をバイデン大統領が署名した事で法が成立し、エネルギー需要回復期待となる
  • 新型コロナワクチンの供給拡大で経済が正常化してエネルギー需要の回復に期待が寄せられる
  • OECDが2021年の経済成長率の見通しを引き上げた事で景気回復ペースが加速するとの見方でエネルギー需要が回復に期待が高まる
  • OPEC月報で2021年の世界の原油需要見通しを若干引き上げた事

価格が下落した要因は以下のとおりです。

  • イエメンフーシ派とサウジアラビアが軍事的にもめてる中でサウジの石油施設に被害が無かった報道で原油の供給逼迫懸念が後退した事
  • 早期の需給均衡化が少しだけ後退した事

2021年3月08日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

高値から売られて終了しました。

サウジアラビアでイエメンフーシ派による軍事的な攻撃が報道されていましたが
サウジアラビアの石油施設に被害がなかった事で原油の供給逼迫懸念が後退しました。

6日(日曜日)に米上院で大型追加経済対策法案が可決し、エネルギー需要回復期待から
原油価格は高値更新して上昇していましたが

サウジの石油施設に被害が無かった事を受けて原油は高値更新後、下落していきました。

高値67.94 → 終値64.65(-329pips下落)

2021年3月09日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

前日の高値の下落から心理的な節目の65ドルを維持できなかった事で
利益確定売りに押されて続落しました。

高値65.95 → 終値63.79(-216pips下落)

2021年3月10日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

EIAの原油在庫が1380万バレル増加となり市場予想の80万バレルを大幅に超える積み増しとなりました。

これを受けて原油価格は下落したのですが下げ渋って反転上昇するという喜劇を起こしました・・・。

アメリカの1.9兆ドル規模の追加経済対策が上院で可決した事や
新型コロナワクチンの供給拡大を背景にエネルギー需要が回復する期待感での買い戻しが入ったようです。

OECDによると、今年の世界経済の成長率が5.6%となる見通しを示し
昨年12月予想の4.2%から上方修正しました。

またアメリカの2021年の成長率は6.5%となる見通しを示し
前回から3.3ポイント引き上げたようです。

これを背景に景気回復ペースが加速するとの見方が台頭しているようです。

安値63.12 → 終値64.68(+156pips上昇)

2021年3月11日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

新型コロナ追加経済対策1.9兆ドル規模の法案にバイデン大統領が署名し法が成立しました。

これを受けてアメリカの景気回復が加速するとの期待感で原油価格が
前日に続いてリバウンド上昇する形となりました。

またOPECの月報があり2021年の世界の原油需要の見通しを若干上方修正したことも影響があると思います。
OPECは今年の原油需要を日量589万バレルとし6.5%増加すると予想しています。
世界経済成長率は4.8%から5.1%に上方修正しています。

エネルギー需要回復に期待が出ているのもうなずけますね。

安値64.53 → 高値65.89(+136pips上昇)

2021年3月12日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

よく分からないけど
早期の需給均衡化に対する期待が少しだけ後退した事で原油価格は下落したらしい…。

前日から期待感で上昇してたのにね…。

高値66.20 → 終値65.57(-63pips下落)

WTI原油 テクニカル分析

WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

3-2021年03月12日の週を終えて-WTI原油-日足チャート
3-2021年03月12日の週を終えて-WTI原油-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 週の一発目に高値を更新後、ボリンジャーバンドの+3σで跳ね返されて下落く
  • その後は63.33ドルのサポートライント転換線に支えられ押し安値を形成する
  • 押し安値から反転上昇し5日線を超えた所で週を終える

直近のレジスタンス

4-1-WTI原油-直近のレジスタンス-66-58-2021年3月12日の週を終えて
4-1-WTI原油-直近のレジスタンス-66-58-2021年3月12日の週を終えて

66.58 緑のライン

2019年の最高値です。

ここを突破してくるようだと、2018年~2019年にかけて形成された月足の雲の上限ライン
68.80と、その付近にある月足の200MAが抵抗になると思われます。

4-2-WTI原油-直近のレジスタンス-68-80-2021年3月12日の週を終えて
4-2-WTI原油-直近のレジスタンス-68-80-2021年3月12日の週を終えて

直近のサポート

5-WTI原油-直近のサポートライン-59ドル~63ドル-日足チャート-2021年3月12日の週を終えて
5-WTI原油-直近のサポートライン-59ドル~63ドル-日足チャート-2021年3月12日の週を終えて

59.44ドル~63.33ドル

直近で63.33ドルで押し安値を形成しました。
ここ割れなければ、上昇トレンドは継続すると思います。

WTI原油のCFTCのポシション状況を比較

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

WTI原油のCFTCのポジション状況

6-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年3月12日の週を終えて
6-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年3月12日の週を終えて

大口は買い増しの中、売りポジをロスカットしている感じです。

チャートの流れを見ても分かるように買い優勢の展開ですね。

WTI原油の個人のポジション状況

7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年3月12日の週を終えて
7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年3月12日の週を終えて

個人投資家の売りポジが一掃されました・・・。

週イッパツ目に踏み上げがあったので
それでロスカットに追い込まれたのでしょう…。

可哀そうに…。

WTI原油のポジション状況 まとめ

61ドルから踏みあげられた個人投資家は67ドルあたりでロスカットに追い込まれるハメになる。

59ドルで底Sかまして踏みあげられたとしたら
約800pipsくらい踏みあげた事になるのかぁ…

恐ろしくて売りで長く持つ事なんかできませんね…。

週の終値を比較

2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)

2021年01月08日 52.61 (+443pips上昇) バイデン政権+上院下院が民主党が制覇、サウジが自主減産発表、協調減産もおおかたの減産幅で合意
2021年01月15日 52.11 (-50pips下落) バイデン氏が発表した財政出動は織り込み済み、原油市場では需要の回復は見込めないとアナリストが言う。中国がロックダウンで原油価格が下落
2021年01月22日 52.06 (-5pips下落) バイデン氏の就任式後、頭打ちで下落。イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持する意向
2021年01月29日 52.17 (-11pips下落) ロビンフッダーが大暴れして株式市場はネガティブな感じに。

2021年02月05日 56.95 (+478pips上昇) サウジ自主減産やアメリカで大雪に見舞われて需要が増した
2021年02月12日 59.61 (+266pips上昇)
2021年02月19日 58.93 (-68pips下落) アメリカの寒波の影響が収まり利益確定売りに。バフェット氏がシェブロンの株を購入
2021年02月26日 61.53 (+260pips上昇) アメリカの長期金利が爆上げで市場は大混乱
2021年03月05日 66.26 (+473pips上昇) OPECプラスが4月も協調減産を継続、生産も据え置き。サウジも自主減産続けるってよ
2021年03月12日 65.57 (-69pips下落)

まとめ

WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。

  • サウジアラビアとイエメンフーシ派が揉めていたがサウジの石油施設に被害が無いという事が分かると利益確定売りに押された
  • OECDやOPECが世界の経済成長率を上方修正した事で景気回復が加速との見方から原油が買われる要因となる
  • バイデン大統領が1.9兆ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案に署名した事から景気回復ペースが加速するとの見方で原油が買われる
  • 大口は買い増し、売りポジをカット
  • 個人投資家は800pips踏みあげられた所でロスカットに追い込まれドテン買い

やはり個人投資家のショート勢が損切りするまで地獄の踏み上げを見せましたね…。

直近の押し安値形成するのに上下動400~500pips幅を目安に作ってるっぽいので
明確にダウ理論の上昇トレンドが崩れるまでは
この値幅を基準に押し目を拾っていくのが無難かもしれませんね。

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