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WTI原油 【見通し・予想・動向】 個人投資家の天井掴みロンガーを一掃!この世の中に簡単な相場など無い事がよく分かる テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年3月26日(金)の週を終えて

2021年3月22日(月)から3月26日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。

  • API、EIAの最新の在庫の状況
  • 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。

この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。

たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。

それでは、各章を見ていきましょう。

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WTI原油 見通し 予想 動向(2021年3月26日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. 原油の在庫状況
  2. ファンダメンタル分析
  3. テクニカル分析
  4. ポジション状況
  5. 週の終値の動向

WTI原油の在庫状況

API在庫の状況

1-API在庫-一覧表-2021年3月26日の週を終えて
1-API在庫-一覧表-2021年3月26日の週を終えて

在庫は増加しているけどインパクトなし。
今、スエズ運河の座礁ニュースがトレンドなので在庫はネタにされていない。

EIA在庫の状況

2-EIA在庫-一覧表-2021年3月26日の週を終えて
2-EIA在庫-一覧表-2021年3月26日の週を終えて

API在庫同様に在庫は増えているがインパクトが無い。

原油の在庫の状況 まとめ

みんなスエズ運河の座礁に夢中★☆★

WTI原油 ファンダメンタルズ分析

2021年3月22日(月曜日)から3月26日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。

この1週間の原油価格の上げと下げの要因を要約すると

価格が上昇した要因は以下のとおりです。

  • エジプトのスエズ運河で大型のコンテナ船が座礁した事
  • サウジアラビアの石油施設がイエメンフーシ派によって攻撃を受けた事

価格が下落した要因は以下のとおりです。

  • 欧州の新型コロナウイルスの第3波を警戒したロックダウン措置が取られた事
  • アストラゼネカ製のワクチンの不透明感

2021年3月22日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

冴えない十字足で終了しました。

アストラゼネカ製のワクチンの不透明感や欧州のロックダウン措置の延長など
エネルギー需要の見通しの警戒感がくすぶっており値動きも冴えない。

またトルコのエルドアン大統領が中央銀行総裁を突然解任した報道を受けて
FX市場は下窓を開けスタートしリスク回避の流れが警戒された事も
原油価格が上昇しずらい要因が背景にあると思われます。

始値61.42 → 終値61.28(-14pips)

2021年3月23日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

この日、前週の安値を更新して下落しました。

ドイツが新型コロナ感染抑制のためロックダウン措置の期間の延長を発表しました。
またフランスも20日からパリの首都を含む地域の営業や移動の規制を強化している事もあり
欧州で新型コロナ第3波を警戒した動きからエネルギー需要の懸念が台頭し価格が下落しました。

また欧州は新型コロナワクチンの接種状況も遅れているようなので、エネルギー需要に楽観的な見方が後退しているようです。

高値61.33 → 終値57.37(-396pips下落)

2021年3月24日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

エジプトのスエズ運河で愛媛県の会社が所有する大型コンテナ船が座礁した報道を受けて
原油価格が急反発しました。

スエズ運河の航路をふさいだ事で多数の船舶が滞留して全面復旧に時間がかかる見通しのようで
原油の運搬に時間がかかるとの見方から原油価格が急反発したようです。

安値57.28 → 終値60.82(+354pips上昇)

2021年3月25日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

スエズ運河の大型コンテナ船の座礁の問題は
欧州向けの輸送はたいして影響はないとの見方から原油価格が下落。

どうも新型コロナ第3波の影響で欧州やインド、ブラジルなど新興国の感染の影響で
エネルギー需要の見通しが悪化しているので
座礁していても関係ない見方があるようです…w

あとスーパータンカーは実はスエズ運河を
そんなに通ってないから影響はそんなに無いという報道も出ているようです。

高値60.84 → 終値58.32(-252pips下落)

2021年3月26日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

スエズ運河で大型コンテナ船の座礁した問題が長期化するとの懸念が台頭した事や
サウジアラビアの石油施設がイエメンフーシ派にドローンで攻撃された報道を受けて
地政学的リスクの緊張感から原油価格は急反発して週を終えました。

安値58.31 → 終値60.80(+249pips上昇)

WTI原油 テクニカル分析

WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

3-2021年03月26日の週を終えて-WTI原油-日足チャート
3-2021年03月26日の週を終えて-WTI原油-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 目の週の安値を更新したところで反発して57ドル~61ドル台でレンジして週を終えました

直近のサポート

4-WTI原油-直近のサポートライン-57-45ドル-1時間足チャート-2021年3月26日の週を終えて
4-WTI原油-直近のサポートライン-57-45ドル-1時間足チャート-2021年3月26日の週を終えて

57.45 1時間足でみた出来高多めで反発したライン

ここ割れたら原油はオワコン

直近のレジスタンス

5-WTI原油-直近のレジスタンス-62ドル-1時間足チャート-2021年3月26日の週を終えて
5-WTI原油-直近のレジスタンス-62ドル-1時間足チャート-2021年3月26日の週を終えて

62 1時間足でみたレンジ高値でロングを掴んでしまったと思われるライン

ちょうどレンジ抜けだし、買いが多かった場所なので
ここまで戻って来たらレンジ抜け200MA抜け安堵からの上げ再開なんじゃないかって思っています。

日足レベルでは63.33と66.58が意識されると思っています。

WTI原油のCFTCのポシション状況を比較

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

WTI原油のCFTCのポジション状況

6-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年3月26日の週を終えて
6-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年3月26日の週を終えて

大口の売りがちょっと増えたかな?という感じ。
個人は狼狽している印象を受けます。

WTI原油の個人のポジション状況

7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年3月26日の週を終えて
7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年3月26日の週を終えて

前の週に63ドル~64ドルでロングを握った個人投資家は一掃され
売り買い50%のフラットになりました。

マジで可哀そうだなぁ…。

現状はレンジ状態なので、どちらに抜けるか待つ感じですかね。

WTI原油のポジション状況 まとめ

レンジを抜けるのを待つ状態。

その時、どちらにポジションが傾くのか?
それを見てからでも遅くはないと思います。

週の終値を比較

2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)

2021年01月08日 52.61 (+443pips上昇) バイデン政権+上院下院が民主党が制覇、サウジが自主減産発表、協調減産もおおかたの減産幅で合意
2021年01月15日 52.11 (-50pips下落) バイデン氏が発表した財政出動は織り込み済み、原油市場では需要の回復は見込めないとアナリストが言う。中国がロックダウンで原油価格が下落
2021年01月22日 52.06 (-5pips下落) バイデン氏の就任式後、頭打ちで下落。イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持する意向
2021年01月29日 52.17 (-11pips下落) ロビンフッダーが大暴れして株式市場はネガティブな感じに。

2021年02月05日 56.95 (+478pips上昇) サウジ自主減産やアメリカで大雪に見舞われて需要が増した
2021年02月12日 59.61 (+266pips上昇)
2021年02月19日 58.93 (-68pips下落) アメリカの寒波の影響が収まり利益確定売りに。バフェット氏がシェブロンの株を購入
2021年02月26日 61.53 (+260pips上昇) アメリカの長期金利が爆上げで市場は大混乱
2021年03月05日 66.26 (+473pips上昇) OPECプラスが4月も協調減産を継続、生産も据え置き。サウジも自主減産続けるってよ
2021年03月12日 65.57 (-69pips下落)
2021年03月19日 61.42 (-415pips下落) IEAがスーパーサイクル論を否定。ゴールドマンがブレント原油80ドルに行くと予想
2021年03月26日 60.80 (-62pips下落) スエズ運河で大型コンテナ船が座礁

まとめ

WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。

  • 欧州で新型コロナ第3波を警戒したロックダウン措置が取られる中でエネルギー需要減退懸念が台頭し原油価格は売りにおされた
  • アストラゼネカ製のワクチンの不透明感もあり、欧州でのエネルギー需要の問題が台頭し原油価格は冴えない値動きとなる
  • エジプトのスエズ運河で大型のコンテナ船が座礁し、石油輸送に影響が出る事から原油価格は安値から急反発している
  • サウジアラビアの石油施設がイエメンフーシ派によって攻撃を受けている事から地政学的リスクの緊張感で原油が買われている
  • 大口の利確に巻き込まれた個人投資家のロンガーはあえなくロスカットに追い込まれ売り買いが50%フラットになった

個人投資家と天井ロングでハメ込んでロスカットに追い込んで50%フラットになった所でレンジ状態。

世の中、簡単に儲けさせてくれないね…。

マーケットメーカーに狩られないように
値動きについていくしかないね。

とりあえず50%フラットのレンジ状態なので
レンジ抜けしてポジションの傾きを見るまでは様子見が無難かも。

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