WTI原油 【見通し・予想・動向】OPECプラスが4月の協調減産を継続!サウジアラビアも自主減産を延長するってよ!! テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年3月05日(金)の週を終えて
2021年3月01日(月)から3月05日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。
- API、EIAの最新の在庫の状況
- 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。
この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。
たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。
それでは、各章を見ていきましょう。
WTI原油 見通し 予想 動向(2021年3月05日(金)の週を終えて)
#WTI原油・俺ニカル分析
2021年3月5日の週を終えて週の始めに4月は協調減産やめて増産するんでしょ
という思惑で下げていたしかし、予想とは裏腹にOPECは4月の協調減産を継続
現行の減産規模で話が纏まるイエメンのフーシ派がサウジアラビアを攻撃した事で
地政学的リスクで原油は買われている pic.twitter.com/j20Am7S5o9— 堅実なる投機家@-524万円 ゼロカットor強制ロスカット 原油 FX ダウ30 SP500 (@kenjitutouki) March 6, 2021
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- 原油の在庫状況
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
WTI原油の在庫状況
API在庫の状況
原油の在庫がむちゃくちゃ増えましたが
ガソリンの減りと留出油の減りが相殺した形となっています。
市場の反応はイマイチ。
EIA在庫の状況
API同様に在庫は増えてる(ガソリンや留出油以外)
API同様に原油在庫ががっつり増えていますが
ガソリンや留出油が大幅に減少しているので相殺した形となりました。
OPEC会合が4日に控えていたこともあり
在庫の減りよりもOPEC会合の結果のほうが重要視されてるっぽいです。
原油の在庫の状況 まとめ
アメリカの寒波の影響で留出油が大量に減ってるっぽいです。
ガソリンの減りはエネルギー需要の回復の兆しが出ているのでしょうか?
市場参加者はOPEC会合の協調減産の行方に注目しているので
今回の在庫の減りは、あまり気にしてないのかもしれません。
WTI原油 ファンダメンタルズ分析
2021年3月01日(月曜日)から3月05日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。
この1週間の原油価格の上げと下げの要因を要約すると
価格が上昇した要因は以下のとおりです。
- OPECの一部の主要国が生産量の据え置きを示唆した事を関係者が情報をリークする
- OPECプラスが協調減産を4月まで1ヵ月延長する事で合意
- サウジアラビアも自主減産を4月まで延長すると表明した事
- サウジのエネルギー相が自主減産の終了について急いでないと発言した事が好感される
- イエメンフーシ派とサウジアラビアが軍事的にもめてる事で地政学的リスクが台頭している
- FRBパウエル議長の発言がありましたが、インフレについて、あまり懸念を示していない
価格が下落した要因は以下のとおりです。
- アメリカの長期金利の上昇でドル高による商品の割高感で売られる
- 中国の製造業景気指数が予想よりも悪かった事で需要の先行き懸念が出る
- OPECプラスの会合で4月の協調減産で150万バレルの減産緩和に動く可能性が懸念される
2021年3月01日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
アメリカの長期金利の上昇でドル高の煽りを受けた売りや
中国の製造業景気指数が予想より悪かった事、
OPECが3月4日に会合を開いて協調減産の見直しで150万バレルの減産緩和に動く可能性がある事から
割高感から原油は前週から引き続き売りに押されて終了しました。
高値62.90 → 終値60.20(-270pips下落)
2021年3月02日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
前日の嫌な流れを引き継いで売りに押されて終了しました。
高値61.19 → 終値59.44(-175pips下落)
2021年3月03日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
弱気の流れから一転して反転上昇して終わりました。
OPECプラスの一部の主要国が産油量の据え置きを示唆した事が関係筋からの話で
分かった事が好感されたようです。
この他に、石油大手のエクソンモービルが支出を減らして配当を増やすと報道されています。
安値59.23 → 終値61.03(+180pips上昇)
2021年3月04日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
OPECプラスの会合がありロシアとカザフスタンに若干の増産を認めながらも、
協調減産を4月まで1カ月延長することで合意し
現行の減産規模の維持を決定した事が好感して原油価格が大幅上昇しました。
またサウジアラビアは日量100万バレルの自主減産を4月まで1カ月延長すると表明したようです。
アブドルアジズ・エネルギー相は会合後の会見で、
自主減産の段階的な終了について、向こう数か月で決定するとした上で、
終了を「急いでいない」と強調したようです。
それもあって原油がブチ上げてるように思います。
また3月1、2日、4日とサウジアラビアとイエメンのフーシ派と軍事的な揉め事を起こしており
地政学的リスクも合わさって原油価格が上昇しているものと思われます。
ちなみに、この日はパウエル議長の発言があり
インフレについて気にしてない発言もあるので
その辺も意識されてるのではないかと思われます。
安値60.51 → 終値64 (-349pips上昇)
2021年3月05日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
前日のOPECプラスの協調減産の延長やサウジアラビアの自主減産の継続が
好感される形で原油価格は前日に引き続き上昇しました。
この日、発表された2月の非農業部門雇用者数が予想よりも良かった事や
失業率が僅かに下がった事が好感され
エネルギー需要回復期待から原油価格が上昇して週を終えました。
久々に66ドルを突破した形となっています。
安値63.80 → 終値66.26(+246pips上昇)
WTI原油 テクニカル分析
WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- 前週の下落の流れを引き継いで戻り高値を売られて下落く
- その後は59ドル前半で底固めをして反転上昇
- そこから勢いよく上昇して63.33のレジスタンスを明確に上に抜け66ドル突破して週を終えました
直近のレジスタンス
66.58 緑のライン
2019年の最高値です。
ここを突破してくるようだと、2018年~2019年にかけて形成された月足の雲の上限ライン
68.80と、その付近にある月足の200MAが抵抗になると思われます。
上昇の勢いが強く、レンジ抜け400ドルの幅があるので
67ドルを超えてオーバーシュートしてくる可能性もあるので
売りで入る場合はその点を警戒しときましょう。
直近のサポート
59.44ドル~63.33ドル
押し安値が59.44ドルなので
ここ割れなければ、上昇トレンドは継続すると思います。
あとは直近のレジスタンスを63.33ドルを突破したので
この近辺がレジサポ転換ラインとして意識されるかどうかでしょうか。
WTI原油のCFTCのポシション状況を比較
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
WTI原油のCFTCのポジション状況
前週にアメリカの長期金利の上昇で、一旦、利益確定でポジションが整理されましたが
そこから、新規に買いが入り、売りで入ったアメリカの個人投資家が捕まってるようです。
59ドルから一気に66ドルまで伸びて行ったので
売りで入った人はかなりのダメージを受けていると思われます。
WTI原油の個人のポジション状況
個人投資家は売りで踏みあげられてゲロ吐いてそう・・・。
WTI原油のポジション状況 まとめ
59ドルからの踏み上げで61ドルから売りで入ったとしても
500pipsは踏みあげられてる計算なので
個人投資家はかなり厳しい状況に追い込まれてるのではないかと思われます。
こんな状況で売りたくないわwww怖すぎ・・・。
週の終値を比較
2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)
2021年01月08日 52.61 (+443pips上昇) バイデン政権+上院下院が民主党が制覇、サウジが自主減産発表、協調減産もおおかたの減産幅で合意
2021年01月15日 52.11 (-50pips下落) バイデン氏が発表した財政出動は織り込み済み、原油市場では需要の回復は見込めないとアナリストが言う。中国がロックダウンで原油価格が下落
2021年01月22日 52.06 (-5pips下落) バイデン氏の就任式後、頭打ちで下落。イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持する意向
2021年01月29日 52.17 (-11pips下落) ロビンフッダーが大暴れして株式市場はネガティブな感じに。
2021年02月05日 56.95 (+478pips上昇) サウジ自主減産やアメリカで大雪に見舞われて需要が増した
2021年02月12日 59.61 (+266pips上昇)
2021年02月19日 58.93 (-68pips下落) アメリカの寒波の影響が収まり利益確定売りに。バフェット氏がシェブロンの株を購入
2021年02月26日 61.53 (+260pips上昇) アメリカの長期金利が爆上げで市場は大混乱
2021年03月05日 66.26 (+473pips上昇) OPECプラスが4月も協調減産を継続、生産も据え置き。サウジも自主減産続けるってよ
まとめ
WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。
- OPECの協調減産継続と生産維持で合意した事が好感されて原油価格がブチ上げ
- サウジも自主減産を続けるようで、しかも自主減産の終了を急いでいない様子が好感されて原油価格はさらにブチ上げ!
- サウジとイエメンが軍事的に争ってて地政学的リスクが台頭して原油価格の上昇を後押し!
- 個人投資家が売りで捕まり、500pipsくらい踏みあげられてゲロを吐いている状況
押し安値割ってないし、個人投資家が売りで捕まってるしで
400~500pipsの調整を挟んで上昇継続するんじゃないでしょうか?
個人投資家が売りで捕まってる人が多いので、調整がすんなり来るとは思えないけど…。
下がったら押し目買いを狙ったほうが無難な気がする。
久々に70ドルいっちゃうのかなぁ~。
ディスカッション
コメント一覧
Twitterから来ました、ブログのまとめ方が素晴らしい
ロングホルダーです。夏まで不足が続く様ですので、100まで行って欲しい