/* youtube 所有者確認 */ /*Google Ad*/

ドル円 【予想・見通し・動向】テーパリングの議論が浮上したけど、結局109.2~108.5のレンジでしょ? テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2021年5月21日(金)の週を終えて

2021年5月17日(月)から5月21日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。

  • ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。

この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。

もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。

それでは、各章を見て行きましょう。

スポンサーリンク

ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年5月21日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. ファンダメンタル分析
  2. テクニカル分析
  3. ポジション状況
  4. 週の終値の動向

ファンダメンタルズ分析と値動き

2021年5月17日(月曜日)から5月21日(木曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。

この1週間のドル安とドル高の要因を要約すると

ドル高の要因は以下のとおりです。

  • ビットコインの急落
  • FOMC議事録要旨でテーパリング議論の可能性が浮上した事
  • 5月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が2009年以来の最高値を付けテーパリング議論の連想相場となる

ドル安の要因は以下のとおりです。

  • イギリスを筆頭にその他欧州圏のロックダウンの解除や渡航制限の緩和が実施され経済活動再開の期待感が高まる
  • イギリスの失業率の改善

2021年5月17日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

日本時間10時ごろまで上げ
そこからロンドン時間にかけて下げて行く
NYは安値を拾う感じでリバウンドしながらヨコヨコして終了

ポンドやユーロなど、ドルストレートでのドル安となっている。

イギリスは本日からロックダウン措置の緩和を始め
映画館や劇場を含む娯楽施設の営業や一部の国、地域への海外旅行が解禁されました。
6月21日以降の正常化に向けて順調に進んでいるらしい。

その他、欧州地域もワクチンの接種状況からロックダウン措置の緩和や
渡航制限の緩和など実施して欧州圏の経済活動再開に期待感から買われている様子。

日本時間の夜中1時頃にFRBクラリダ副議長の発言があり
インフレ上昇の圧力がかかる可能性があると言いながらも
緩和的なスタンスを変える時期ではないと発言しているが
あまり反応は見られない。

高値109.497 → 終値109.189(-30.8pips下落)
(10時台)

2021年5月18日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

昨日と同じ10時ぐらいまで上げ
そこからロンドン時間にかけて下げが強くなる
18時ぐらいから安値を拾われて
NY時間でヨコヨコして終了

日本時間の15時にイギリスの失業率の発表があり、指標内容が改善した事でポンド主導でドル安となる。
ユーロドルやドル円もドル安の流れとなる。

高値109.279 → 終値108.894(-38.5pips下落)
(10時台)

2021年5月19日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

昨日と同じで10時ぐらいまで上げ(3日連続)
そこからロンドン時間で下げたが安値で拾われ20時ぐらいまでアゲアゲ
20時で高値を付けたあとはNY時間23時頃まで売り浴びせを食らう。
24時に一気に買い戻しが入り20時台の高値付近まで戻る行って来い劇場を見せつけられる。

ビットコイン市場の急落と
FOMC議事録指標前の買い戻し+テーパリング議論の可能性を示唆した事でドルの買い戻し。

ビットコインの急落は中国金融団体がビットコインの規制を始めた事が主な要因
FOMC議事録要旨ではテーパリングの議論の予想が一部の参加者から出始めてるのが分かった事にドル買いで反応した。

急落急騰の忙しい日でした。

安値108.566 → 終値109.209(+64.3pips上昇)
(23時台)

2021年5月20日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

今回はちょっと早めで9時台まで上昇
そこからロンドン時間にかけて下げて行き、昨日のFOMC議事録要旨分の上げをゼンモした形
NY時間はFOMC議事録要旨の価格を下抜けたが安値までは更新せずヨコヨコして終了。

前日のビットコインのパニック売りから一夜明けて
株やビットコインの買い戻しが入りリスク選考度が増してドル安の流れとなっている。

ちなみにテスラのイーロンマスク氏が持っているビットコインが
購入額の原価割れとなった報道され、今のところ売却する予定はないと声明を出している。

高値109.300 → 終値108.774(-52.6pips下落)
(9時台)

2021年5月21日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

昨日と同じで9時頃まで上昇を継続
ロンドン初動で下げ始め。
18時台からNY時間にかけてドルが買われ日本時間とロンドン時間の高値を超えて終了する

5月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は61.5となり
統計が製造業全体をカバーするために改定された2009年10月以降で最高の値となった。

経済指標が良好な事で、FOMC議事録要旨でテーパリングの議論の可能性が浮上した事もあり
連想する形でドル高となった。

ユーロ、ポンド、豪ドル、円などが主にドル高の流れを受けている印象。

安値108.605 → 終値108.951(+34.6pips上昇)

ドル円 テクニカル分析

ドル円のテクニカル分析をしていきます。

1-2021年05月21日の週を終えて-ドル円-日足チャート
1-2021年05月21日の週を終えて-ドル円-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 欧州時間の売りが強いがドル円の買い戻しはだいたいNYから東京時間にかけて行われる
  • 108.6~109.2のレンジ相場の繰り返し

直近のレジスタンス

2-ドル円-直近のレジスタンス-109-2x-日足チャート-2021年5月21日の週を終えて
2-ドル円-直近のレジスタンス-109-2x-日足チャート-2021年5月21日の週を終えて

109.2xx トレンドのウォルフ

トレンドラインを下抜けてリバウンドした時に
ここがウォルフラインとして機能するかどうか。

いちおう前の週はラインで打ち返されているのを2度ほど確認しているので
レジスタンスとして意識されていると思います。

もし上に乗せてきたら次の抵抗ラインの109.6xぐらいは見ておいた方がいいかも。

直近のサポート

3-ドル円-直近サポート-108-3x-5x-日足チャート-2021年5月21日の週を終えて
3-ドル円-直近サポート-108-3x-5x-日足チャート-2021年5月21日の週を終えて

108.5x ~108.3x

直近でダブルボトムを形成した場所

108.5xラインには基準線や25MAが近くにあるので
わりと買い支えが入りやすいと思います。

円のCFTCの大口のポジション状況

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

円のCFTCのポジション比較

4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2021年5月21日の週を終えて
4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2021年5月21日の週を終えて

大口が円売りを増やしておる!!
ついでに円買いを減らしている。

ドル円が下がらないのはこれのせいか!!

妙に買い支えが厚いと思ったんだよなぁ…。

ドル円の個人のポジション状況

5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2021年5月21日の週を終えて
5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2021年5月21日の週を終えて

個人はロングポジションを増やしている。

大口も個人も円売りしまくっているのは分かる。
買い支えが厚いのも分かるが、高値を更新するのかと言われればそうではない。

ただのレンジ相場なのかな?

ドル自体のポジション状況を比較

6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2021年5月21日の週を終えて
6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2021年5月21日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2021年5月21日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2021年5月21日の週を終えて
8-ユーロドル-個人のポジション状況-一覧表-2021年5月21日の週を終えて
8-ユーロドル-個人のポジション状況-一覧表-2021年5月21日の週を終えて

思ったより大口がユーロ買いしているのに驚いた。
テーパリングの議論の浮上でユーロ売りが多いと思ったのに…。

個人投資家はユーロドルの売りを損切してるっぽい。
ただ、まだまだショーターが多いのも事実。

これだと、あんまりドル高にはならないんじゃないかと思う。

週の終値を比較

2020年12月04日の終値 104.180 (+18.4pips上昇)
2020年12月11日の終値 103.925 (-25.5pips下落) イギリスとEUが通商協議でもめて合意無き離脱の可能性が高まる
2020年12月18日の終値 103.260 (-66.5pips下落) FRBが緩和とゼロ金利維持 アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日の終値 103.594 (+33.4pips下落) イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見される
2020年12月31日の終値 103.304 (-29pips下落) イギリスとEUが通商協議で合意、アメリカで9000億ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案が可決

2021年01月08日の終値 103.954 (+65pips上昇) アメリカの長期金利が1%台を回復したのを受けてドル買いに
2021年01月15日の終値 103.861 (-9.3pips下落) バイデン氏の刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りで市場はリスク回避の流れになった
2021年01月22日の終値 103.740 (-12.1pips下落) バイデン大統領就任式完了!女性初の財務長官に任命されたイエレン氏はバイデン大統領の経済対策を支持する意向
2021年01月29日の終値 104.691 (+95.1pips上昇) ロビンフッダーが暴れた週

2021年02月05日の終値 105.306 (+61.5pips上昇) バイデン大統領が1兆9000億ドルの必要性を改めて表明
2021年02月12日の終値 104.909 (-39.7pip下落) テスラがビットコインに投資するって言ってドル安が加速
2021年02月19日の終値 105.417 (+50.8pips上昇) 日経225が30年ぶりに30000万円回復
2021年02月26日の終値 106.530 (+111.3pips上昇) アメリカの長期金利が上昇してSP500の配当利回りを超えた事で株安のドル高が進行

2021年03月05日の終値 108.206 (+167.6pips上昇) FRBパウエル議長は長期金利に介入する気はない。政策路線の変更もなし。市場参加者は失望してドル買いに
2021年03月12日の終値 108.979 (+77.3pips上昇) アメリカで1兆9000億ドルの経済対策法案が成立しました
2021年03月19日の終値 108.870 (-10.9pips下落) 日銀が長期金利の上下動を許容し、ETF買い入れを日経225からTOPIXに切り替え
2021年03月26日の終値 109.509 (+63.9pips上昇) バイデン大統領が新型コロナワクチンの普及の倍増すると発表(1億回→2億回)

2021年04月02日の終値 110.649 (+114pips上昇)
2021年04月09日の終値 109.658 (-99.1pips下落) バークシャーが円建て社債を発行。イギリスのファンドが東芝の買収を提案(2兆円規模)
2021年04月16日の終値 108.769 (-88.9pips下落) 米長期金利の大幅下落で。NZとポンド主導でドル安に
2021年04月23日の終値 107.876 (-89.3pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン増税の案を出してくる。日本が緊急事態宣言
2021年04月30日の終値 109.320 (+144.4pips上昇) 早期テーパリング懸念でドル買い圧力 → FRBパウエル議長はテーパリング議論は否定している

2021年05月07日の終値 108.573 (-74.7pips下落) 非農業部門雇用者数変化が市場予想よりもかけ離れた低い数値が出た事でテーパリングや早期利上げの可能性が遠のいた
2021年05月21日の終値 109.197 (+62.4pips上昇) CPIと求人統計の上昇でインフレ懸念が台頭
2021年05月21日の終値 108.951 (-24.6pips下落) ビットコインの急落とFOMC議事録要旨でテーパリングの議論の可能性が浮上した事

まとめ

ドル円の相場状況をまとめると

  • イギリスを筆頭に欧州圏の経済正常化が期待されドル安となる
  • ビットコインの急落でリスク回避の円高ドル高に
  • その後、FOMC議事録要旨でFRBの一部のメンバーがテーパリングの議論の可能性が浮上したことでドル高に
  • 5月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が統計が製造業全体をカバーするために改定された2009年10月以降で最高値でテーパリング議論の連想相場となりドル高に
  • 大口はユーロ買いと円売り
  • 個人はドル買いと円売り

まだ個人のドル買い、円売りが多いので
テーパリングの議論の可能性が浮上しても
なんやかんやでドル買いのトレンドは出しにくいのかなと思う

109.2~108.5ぐらいでレンジ相場するんじゃない?

スポンサーリンク