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WTI原油 【見通し・予想・動向】アメリカの長期金利が爆上げで利益確定売りに押される 次の方向を探る展開 テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年2月26日(金)の週を終えて

2021年2月22日(月)から2月26日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。

  • API、EIAの最新の在庫の状況
  • 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。

この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。

たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。

それでは、各章を見ていきましょう。

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WTI原油 見通し 予想 動向(2021年2月26日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. 原油の在庫状況
  2. ファンダメンタル分析
  3. テクニカル分析
  4. ポジション状況
  5. 週の終値の動向

WTI原油の在庫状況

API在庫の状況

1-API在庫-一覧表-2021年2月26日の週を終えて
1-API在庫-一覧表-2021年2月26日の週を終えて

ひさびさに在庫が増えている。

留出油はアメリカの寒波の影響で減っているんだと思う。

ただ原油在庫の増加は市場ではあまりネタにされていない。

EIA在庫の状況

2-EIA在庫-一覧表-2021年2月26日の週を終えて
2-EIA在庫-一覧表-2021年2月26日の週を終えて

API同様に在庫は増えてる(留出油以外)

ただ市場ではネタにされず無風の模様。

原油の在庫の状況 まとめ

アメリカの寒波の影響やアメリカの長期金利の爆上げがネタにされており
原油在庫の増加はあまりネタにされていません。

WTI原油 ファンダメンタルズ分析

2021年2月22日(月曜日)から2月26日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。

この1週間の原油価格の上げと下げの要因を要約すると

価格が上昇した要因は以下のとおりです。

  • アナリストがアメリカの寒波の影響で閉鎖した石油施設の再開は最大で3週間はかかる可能性があると予想した事
  • パウエル議長がインフレ目標を達成するには3年以上かかる可能性を示唆してインフレ懸念が和らいだ事

価格が下落した要因は以下のとおりです。

  • アメリカの長期金利が爆上げし株価が下落して原油もつられて下落
  • アメリカの長期金利の高止まりでドル高となり原油もドル高の流れを受けて下落

2021年2月22日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

前週末にアメリカの寒波の影響で石油施設を閉鎖していましたが
復旧報道で原油価格は下落していました。

しかし、週開け一発目にアメリカの寒波の影響は長引くとの見方から
原油価格はふたたび高騰しました。

アナリストの見方では平常どおりの操業には最大でも3週間はかかる可能性があるようです。

安値58.81 → 終値62.17(+336pips上昇)

2021年2月23日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

利益確定売りに押され終了。

テキサス州の石油施設は徐々に操業を再開したようです。
またヒューストン港の取扱量も正常化に向かっていると報道されているようです。

安堵感から利益確定売りが出ているのだと思います。

ただ、月曜日に出たアナリスト予想の復旧には3週間かかる情報が懸念されてるみたいです。

高値62.97 → 終値61.18(-179pips下落)

2021年2月24日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

アメリカの株価指数が史上最高値を更新したのにつられて
原油価格もエネルギー需要見通しに楽観的な見方が広がって上昇しました。

株価の上昇は前日の日本時間の夜中にパウエル議長が半期に1度の議会証言で
インフレ目標の達成には3年以上かかる可能性もあると発言し
当初の予定から政策を延長するかもしれない思惑から株価が上昇したようです。

つまり緩和政策の延長する思惑で、現在のインフレを懸念していない事から
原油もつられて上がったのだと思われます。

安値60.95 → 63.44(+249pips上昇)

2021年2月25日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

アメリカ10年金利の爆上げにより市場は混乱。

前日にパウエル議長の議会証言があり政策路線の変更がなく
またインフレ目標を延長せする可能性もあったのにも関わらず
長期金利が爆上げしたのは謎が大きい…。

この長期金利の爆上げによりアメリカ株は大手ハイテク株を筆頭に軒並み下落。
市場は混乱しリスク回避の流れとなる。

原油はなぜか十字足で終わりました。

アメリカの寒波の影響でアメリカの産油量が1割程度減少したのが引き続き意識されてるようです。

ただ、3月4日にOPECプラスが会合を開いて
現状の協調減産の幅を4月から縮小するとの観測が出ているようです。

2021年2月26日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向

前日のアメリカ長期金利の上昇で株価の下落の流れを受けて
FX市場はリスク回避でドル買いが殺到。

豪ドルやポンドドルなどの下げがきつかった。

長期金利の高止まりを受けて
ドル高やダウ30の下げにつられて原油も下落しました。

高値63.55 → 61.53(-202pips下落)

WTI原油 テクニカル分析

WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

3-2021年02月26日の週を終えて-WTI原油-日足チャート
3-2021年02月26日の週を終えて-WTI原油-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 週イッパツ目にカチ上げて転換線と5MAを上にブチ抜く
  • その後は下落は見せるものの5MAで買い支えられながら高値を更新していく
  • 63.33付近で一旦頭打ちとなり、下落して週を終える

直近のレジスタンス

4-WTI原油-直近のレジスタンス-63-33-2021年2月26日の週を終えて
4-WTI原油-直近のレジスタンス-63-33-2021年2月26日の週を終えて

63.33 緑のライン

このあたりで十字足を形成して、次の日に大きく下落したのを見ると
レジスタンスとして機能していると思います。

直近のサポート

5-WTI原油-直近のサポートライン-53ドル~57ドル-日足チャート-2021年2月26日の週を終えて
5-WTI原油-直近のサポートライン-53ドル~57ドル-日足チャート-2021年2月26日の週を終えて

53ドル~57ドル

長期の下落ライン57ドル近辺と
その下に53ドルの3段抵抗ライン

このあたりがサポートになりうる場所かなと思ってます。

あとはこの辺りの出来高が増えて下割れずに上昇を再開すれば
再び上を目指すのではないでしょうか。

WTI原油のCFTCのポシション状況を比較

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

WTI原油のCFTCのポジション状況

6-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年2月26日の週を終えて
6-WTI原油-CFTC-一覧表-2021年2月26日の週を終えて

ロビンフッダーが株式市場で大暴れした週に
大口は大量の売り買いをしています。

そこから4週間、売りポジションが踏みあげられ、
ついにロスカットするハメになったようです。

それに合わせて買いポジションも利確しているようなので
原油価格は次の方向性を伺う展開になりそうです。

WTI原油の個人のポジション状況

7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年2月26日の週を終えて
7-WTI原油-個人のポジション状況-一覧表-2021年2月26日の週を終えて

週始めにドカッと上げてドテンの売りポジが多かったですが
買いポジに転換しているようです。

上げ下げの狼狽売り買いやったようでポジション状況がややフラットになっています。

WTI原油のポジション状況 まとめ

大口も利確売りと損切りが入ったし
個人もフラットに近いので次の方向が出るのを待つ感じですかね。

週の終値を比較

2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)

2021年01月08日 52.61 (+443pips上昇) バイデン政権+上院下院が民主党が制覇、サウジが自主減産発表、協調減産もおおかたの減産幅で合意
2021年01月15日 52.11 (-50pips下落) バイデン氏が発表した財政出動は織り込み済み、原油市場では需要の回復は見込めないとアナリストが言う。中国がロックダウンで原油価格が下落
2021年01月22日 52.06 (-5pips下落) バイデン氏の就任式後、頭打ちで下落。イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持する意向
2021年01月29日 52.17 (-11pips下落) ロビンフッダーが大暴れして株式市場はネガティブな感じに。

2021年02月05日 56.95 (+478pips上昇) サウジ自主減産やアメリカで大雪に見舞われて需要が増した
2021年02月12日 59.61 (+266pips上昇)
2021年02月19日 58.93 (-68pips下落) アメリカの寒波の影響が収まり利益確定売りに。バフェット氏がシェブロンの株を購入
2021年02月26日 61.53 (+260pips上昇) アメリカの長期金利が爆上げで市場は大混乱

まとめ

WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。

  • 前の週にアメリカの寒波の影響が収まった事思いきや、アナリストが石油施設の復旧には最大3週間かかる可能性があると予想した事で原油は再び高騰しました
  • その後、パウエル議長の半期に一度の議会証言でインフレ目標に到達するには3年以上かかる可能性を示唆して、従来の政策期限より長引く可能性が浮上した事からインフレ懸念が後退して株価が最高値を更新したのにつられて原油も上昇する
  • 週の後半はアメリカの長期金利がなぜか爆上げして市場は大混乱となりリスク回避から原油が売られて週を終える
  • 大口はロビンフッダーが暴れた週の52ドル付近の売りポジションを、この週の高値でロスカットした模様(1100pips幅)
  • 個人投資家は週の1発目から狼狽売り買いをして、ややポジションがフラットになる

大口の売りポジが損切りに追い込まれて
利益確定売りも入ったっぽいので
次の方向感が出るまでは何もしないのが無難だと思います。

たぶん調整下落やった後は上だと思うけどね。

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