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ドル円 【予想・見通し・動向】ユーロ圏の政局不安とECBのユーロ高懸念でドル高に テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2021年1月15日(金)の週を終えて

2021年1月11日(月)から1月15日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。

  • ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
  • テクニカルの分析
  • ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。

この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。

もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。

それでは、各章を見て行きましょう。

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ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年1月15日(金)の週を終えて)

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

  1. ファンダメンタル分析
  2. テクニカル分析
  3. ポジション状況
  4. 週の終値の動向

ファンダメンタルズ分析と値動き

2021年1月11日(月曜日)から1月15日(木曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。

この1週間でインパクトのあった出来事は

  • FRBパウエル議長の発言がハト派だったこと
  • バイデン氏の刺激策は時前に規模が分かっていた事で利益確定売りのネタにされ市場全体でリスク資産が売られる展開に
  • ECBがユーロ高を懸念している事
  • イタリアやオランダで政局不安となりユーロが売られてドル高になっている事

2021年1月11日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

バイデン政権の大規模な財政出動の期待感から
米長期金利は先週から上昇していた。

この日、その煽りを受けて米長期金利が上昇しドル円は買われました。

安値103.825 → 終値104.235(+41pips上昇)

2021年1月12日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

この日、米長期国債の入札があり、堅調に需要が高まった事で買いが集まり
米長期金利は高値から下落して終わりました。

これまで長期金利の上昇でドルが買われていましたが
ここで一服してドル円も下落しました。

高値104.327 → 終値103.740(+58.7pips下落)

2021年1月13日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

米長期金利はこの日も下落。
ドル円も下落しましたが、安値では値ごろ感の買いが集まり微反発して終了しています。
ドルインデックスも安値から反発上昇。

ECBがユーロ高を背景にインフレが低くなる事を懸念したり
為替の動向を注視しているとの発言からユーロによるドル高が進行している感じです。

安値103.502 → 終値103.836(-33.4pips下落)

2021年1月14日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

この日はFRBパウエル議長の講演がありハト派的な内容だったことから
ドルが売られました。

アメリカ国内の経済状況が物価や雇用の目標からかけ離れているので
出口戦略の議論は時期尚早と発言しハト派な内容でした。

利上げについてもインフレ2%を明確に超えてくる事を確認してからの
インフレ期待を見たいとの事で早期の利上げについても時期尚早の考えを示しました。

これによりドルが売られました。

高値104.194 → 終値103.796(-39.8pips下落)

2021年1月15日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析

バイデン氏の大規模な景気刺激策の発表が日本時間の午前にありましたが
時前に規模が報道されていたこともあって、利益確定売りのネタにされてしまい
株式市場を含む、全市場でリスク資産の利益確定売りが出ました。

これによってリスク回避の流れとなり、ドルが買われて週を終えました。

またユーロは

  • ECBがユーロ高を懸念している事
  • イタリアのレンツィ元首相が党首を務める「イタリア・ビバ」出身の閣僚らが辞任したことを受けて、レンツィ氏は連立政権からの離脱を表明。これを受けてイタリアの政局不安が台頭
  • ノルド・ストリーム2関連会社がアメリカから制裁を受けた事
  • オランダ・ルッテ内閣が児童福祉助成金のスキャンダルにより総辞職するとの報道

これらを理由にリスク回避が高まりドル買いに走っているようです。
ドルインデックスのドル買いとユーロでのドル買いが目立ちますね。
ドル円はリスク回避の円高もあり、いまいちなドル高にしかなっていません。

安値103.612 → 終値103.861(-24.9pips下落)

ドル円 テクニカル分析

ドル円の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

1-2021年01月15日の週を終えて-ドル円-日足チャート
1-2021年01月15日の週を終えて-ドル円-日足チャート

1週間の価格動向ダイジェスト

  • 週の始めに75日SMAで頭打ちで下落
  • その後は基準線と25日SMAに買い支えられて5日SMA付近をうろついて週を終えました

直近のレジスタンス

2-ドル円-直近のレジスタンス-103-9x-104-1x-日足チャート-2021年1月15日の週を終えて
2-ドル円-直近のレジスタンス-103-9x-104-1x-日足チャート-2021年1月15日の週を終えて

75日SMA 104.4x ~ 104.8x近辺

ドル円は長い間75日SMAに頭を押さえられ下落してきた経緯があります。
今回も同様に75日SMAの近くまで戻してきているので
このあたりの値動きに注目しておけばいいと思います。

直近のサポート

3-ドル円-直近サポート-103-4x-日足チャート-2021年1月15日の週を終えて
3-ドル円-直近サポート-103-4x-日足チャート-2021年1月15日の週を終えて

103 ~ 103.4x 転換線

戻り高値を抜いてきているので、押し安値で見ると102.6あたりが最終サポートで
そこから押し目買いされそうな場所が103.4xに転換線があるので
このあたりがサポートになるのではないかと見ています。

円のCFTCの大口のポジション状況

週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。

また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。

基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。

円のCFTCのポジション比較

4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2021年1月15日の週を終えて
4-シカゴ円-CFTC-一覧表-2021年1月15日の週を終えて

大口は売りも買いもポジションを外す動きになっています。
ドル円が反発しているので、ショートの利確が入ったのかな
ドルの買い戻しをしているように見えますね。

ここで、アメリカの個人投資家が円売りをしているのが気になりますね…。

ドル円の個人のポジション状況

5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2021年1月15日の週を終えて
5-ドル円-個人のポジション状況-一覧表-2021年1月15日の週を終えて

前週は売り買いが50%フラットになりました。
そこから個人投資家の状況はどのように変化したのかと言うと
高値に飛び乗った感ありますね。

週の終値は結局、75日SMAを戻り高値に売られて下落して終わっているので
ドル円はそんなに伸びないかもしれません。

ドル自体のポジション状況を比較

6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2021年1月15日の週を終えて
6-ドルインデックス-CFTC-一覧表-2021年1月15日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2021年1月15日の週を終えて
7-ユーロドル-CFTC-一覧表-2021年1月15日の週を終えて
8-ユーロドル-個人のポジション状況-一覧表-2021年1月15日の週を終えて
8-ユーロドル-個人のポジション状況-一覧表-2021年1月15日の週を終えて

大口のユーロの売りが多く減り、ユーロドルが高値から大きく下落しました。
この下落はたぶん大口がロスカットしたんじゃないかと見ています。

さて大口のショートがロスカットして下落して
個人投資家の動向はショートからロングに転じています…。

これはドルの買い戻しに注意する必要があると思います。

ただドル円は個人投資家の飛び乗り買いが多いので
ドルの買い戻しはユーロのほうが出やすいかなと個人的に見ています。

週の終値を比較

2020年12月04日の終値 104.180 (+18.4pips上昇)
2020年12月11日の終値 103.925 (-25.5pips下落) イギリスとEUが通商協議でもめて合意無き離脱の可能性が高まる
2020年12月18日の終値 103.260 (-66.5pips下落) FRBが緩和とゼロ金利維持 アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日の終値 103.594 (+33.4pips下落) イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見される
2020年12月31日の終値 103.304 (-29pips下落) イギリスとEUが通商協議で合意、アメリカで9000億ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案が可決

2021年01月08日の終値 103.954 (+65pips上昇) アメリカの長期金利が1%台を回復したのを受けてドル買いに
2021年01月15日の終値 103.861 (-9.3pips下落) バイデン氏の刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りで市場はリスク回避の流れになった

まとめ

ドル円の相場状況をまとめると

  • FRBが早期の利上げに踏み切るとの思惑から米長期金利の上昇を背景にドルが買われました
  • しかし、FRBパウエル議長の講演でハト派的な発言があった事からドルは売られる
  • その後はECBがユーロ高を懸念した事やイタリア、オランダで政局不安が出てリスク回避によるドル買いが横行しました
  • また、バイデン氏の刺激策は時前に規模が報道されていたこともあり、全市場でリスク資産の利益確定売りの流れとなりドル高の流れとなりました
  • ユーロでのドル買いが強く、円はリスク回避の円高や個人投資家の飛び乗りロングが多くいるので、ユーロでのドル高を警戒
  • 大口はユーロの売りをロスカット、個人投資家はユーロドルの買いに転じる

ドル円は個人投資家が飛び乗り買いしているので、そんなにドル高にはならないかも。

どちらかというとユーロドルでのドル買いのほうが素直に動くかもしれない。
なぜなら大口のショートがロスカットして、個人投資家がショートからドテン買いに転じたから。

来週からリスク回避ネタを警戒したほうがいいかも。

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